広瀬川 (群馬県) – Wikipedia

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広瀬川河畔緑地(前橋市)

広瀬川(ひろせがわ)は、群馬県渋川市、前橋市及び伊勢崎市を流れる利根川水系の一級河川である。

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群馬県渋川市で利根川から分かれ前橋市街を南東へ流れる。概ねJR両毛線に沿った形で流れ、伊勢崎市で利根川に合流する。合流点の至近には埼玉県深谷市との県境がある。

小出発電所から出て、県営競技場東から前橋市立岩神小学校東では暗渠となっている。上毛電気鉄道中央前橋駅付近では、駅前ロータリーの整備により暗渠化されている。

戦国時代まで利根川の本流は広瀬川のあたりを流れていたといわれる。この古利根川は
江戸時代には比刀根川と呼ばれ、利根川を利用した灌漑用水として整備された。
上流部は広瀬用水、途中で分流・合流する桃の木用水と併せて広桃用水広瀬桃木用水とも呼ばれ、現在は疏水百選に選ばれている。
古くは江戸から物資などを運ぶ舟運などで栄えたが、現在では親水施設を整備し「水と緑と詩の町」として前橋市のシンボルとなっている。

1947年(昭和22年)に発生したカスリーン台風の影響により、広桃用水取水口が壊滅的打撃を受けたため、協議の結果対岸を流れる天狗岩用水と共同の取水口を設置することになり、北橘村(現在の渋川市)に新たに坂東大堰合口を設置、隧道内で分岐をし、一方を広桃用水、もう一方を天狗岩用水として板東橋直下をトンネルで対岸へ渡す工事が行われ、1950年(昭和25年)5月に完成した。

しかし砂礫などの流入が多く、取水口からだけの取水では水量が安定しなかったため、1964年(昭和39年)より取水口の改修、隧道の延長等により佐久発電所からの放水を新たに加え、板東大堰合口を予備とすることとなり、昭和42年3月に同工事が完了し安定した水量を確保することが可能となった。

群馬県企業局により、坂東水系総合開発事業の一環として広瀬用水各所に田口、関根、小出、柳原の4発電所を建設、東京電力により前橋発電所、日本カーリットにより広桃発電所がそれぞれ建設された。

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柳原発電所手前の広瀬川制水門以南より(一級河川の)広瀬川として利根川の支流となり、下流にて分流した桃ノ木川なども合流し、伊勢崎市境平塚付近にて再び利根川と合流する。

1947年のカスリーン台風接近時には、集中豪雨のために決壊。伊勢崎市内を広範囲に水没させる契機となった[1]

  • 風呂川(分流)
  • 柳原放水路(分流)
  • 端気川(分流)
  • 佐久間川
  • 韮川(分流)
  • 桃ノ木川
  • 荒砥川
  • 平釜川
  • 赤坂川
  • 蛇川
  • 大川
  • 粕川
  • 韮川

河川施設[編集]

  • 広瀬川河畔緑地(前橋市) – 国道17号~中央前橋駅間に整備された緑地。萩原朔太郎の「広瀬川」詩碑がある。
  • ラブリバー親水公園うぬき(伊勢崎市安堀町)

「広瀬川河畔緑地緑道」で、昭和61年度手づくり郷土賞(ふれあいの水辺)受賞。平成17年度大賞受賞

  1. ^ 伊勢崎全市に濁流『朝日新聞』昭和22年(昭和22年)9月17日、4版、1面

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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