国鉄タキ100形貨車 – Wikipedia

国鉄タキ100形貨車(こくてつタキ100がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。

本形式より改造され別形式となったタサ1900形についても本項目で解説する。

タキ100形[編集]

タキ100形は、石油類専用の30t 積タンク車として1929年(昭和4年)5月1日から1950年(昭和25年)2月27日にかけて30両(タキ100 – タキ129)が日本車輌製造、浅野造船所、新潟鐵工所、汽車製造の4社にて製作された。この内7両(タキ102、タキ100 – タキ101、タキ115 – タキ116、タキ118、タキ120→タサ1900 – タサ1902、タサ1906 – タサ1909)が1930年(昭和5年)12月2日から1935年(昭和10年)5月15日にかけて専用種別変更(石油類→揮発油(ガソリン))が行われ、形式は新形式であるタサ1900形(後述)とされた。

落成時の所有者はライジングサン石油、新津石油、昭和石油の3社である。

車体色は黒色、寸法関係は全長は12,070mm、全幅は2,600mm、全高は3,800mm、
台車中心間距離は7,970mm、実容積は38.2m3、自重は20.4t – 21.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり、台車はTR20、TR24である。

1980年(昭和55年)11月20日に最後まで在籍した1両(タキ128)が廃車となり、同時に形式消滅となった。

年度別製造数[編集]

各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)

  • 昭和4年度 – 15両
    • 日本車輌製造 6両 ライジングサン石油(タキ100 – タキ105)
    • 日本車輌製造 9両 ライジングサン石油(タキ106 – タキ114)
  • 昭和6年度 – 8両
    • 浅野造船所 8両 ライジングサン石油(タキ115 – タキ122)
  • 昭和17年度 – 5両
    • 新潟鐵工所 5両 新津石油(タキ123 – タキ127)
  • 昭和24年度 – 2両
    • 汽車製造 2両 昭和石油(タキ128 – タキ129)

タサ1900形[編集]

タサ1900形は、前述のように1930年(昭和5年)12月2日から1935年(昭和10年)5月15日にかけてタキ100形より改造され、7両(タサ1900 – タサ1902、タサ1906 – タサ1909)が揮発油(ガソリン)専用の24t 積タンク車として落成した。この際何故かタサ1903 – タサ1905は空番であった。

落成時の所有者はライジングサン石油でありその常備駅は、山陽本線の鷹取駅であった。戦中、戦後は石油共販、石油配給統制、石油配給と変遷し1949年(昭和24年)3月3日にシェル石油へ名義変更された。また戦後の一時期は1両(タサ1901)が連合軍専用貨車に指定され、その軍番号は8106であった。

車体色は黒色、寸法関係は全長は12,070mm、全幅は2,600mm、全高は3,640mm、台車中心間距離は7,970mm、実容積は32.8m3、自重は19.4t-20.6t、換算両数は積車4.5、空車2.0であり、台車はアーチバー式のTR20である。

1970年(昭和45年)7月13日に最後まで在籍した4両(タサ1902、タサ1907 – タサ1909)が廃車となり、同時に形式消滅となった。

参考文献[編集]

  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]