無量寿寺 (知立市) – Wikipedia

無量寿寺
所在地 愛知県知立市八橋町寺内61番地1
位置

北緯35度0分27.1秒 東経137度4分32.69秒 / 北緯35.007528度 東経137.0757472度 / 35.007528; 137.0757472

山号 八橋山(やつはしざん)
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 聖観音
創建年 伝・慶雲元年(704年)
開基 不明
札所等 三河新四国八十八ヶ所霊場4番
文化財 方巌売茶竹製笈(県文化財)
杜若姫供養塔・亀甲碑(八橋古碑)・芭蕉連句碑(市文化財)
法人番号 5180305004772
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無量寿寺[注 1](むりょうじゅじ)は、愛知県知立市にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は八橋山(やつはしさん)。三河新四国八十八ヶ所霊場第四番。

  • 704年(慶雲元年) – 慶雲寺として創建する(寺伝によるところ)。
  • 822年(弘仁12年) – 密円が現在地に移転させ、真言宗の無量寿寺として整備したとされる。
  • 1812年(文化9年) – 八橋売茶翁(方巌売茶翁(ほうがん ばいさおう))により再建が行われ、同時に杜若庭園も完成した。
  • 1913年(大正2年) – 本堂が焼失する。
  • 1917年(大正6年) – 焼失した本堂が再興される。
  • 日吉山王社 – 704年(慶雲元年)、無量寺の創建に際し、山門鎮護の神として日吉山王宮より勧請したという。
  • 杜若庭園(八橋かきつばた園) – 江戸時代末期に方巌売茶が整備。
  • 八橋史跡保存館 – 当寺に伝わる文化財を保存。
  • 鶴田卓池の句碑
愛知県指定文化財
  • 方巌売茶竹製笈 – 江戸時代
知立市指定文化財
  • 杜若姫供養塔 – 在原業平を追って想い叶わずに自殺したとされる小野篁の娘杜若を祀る。
  • 亀甲碑(八橋古碑) – 荻生徂徠の弟子が在原業平の逸話を書き付けた。
  • 芭蕉連句碑 – 安永6年(1777年)、松尾芭蕉が立ち寄った際の句を下郷学海が建立。

八橋かきつばた園[編集]

無量寿寺の所在地である八橋は、平安時代の歌人在原業平が「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と句頭に「かきつばた」の5文字をいれて詠んだように、伊勢物語の昔から知られるカキツバタの名勝地である。花札の5月の10点札「菖蒲と八ツ橋」(「杜若に八ツ橋」とも)は当地がモデルである[1]。また、京都の銘菓八ツ橋は一説にはこの八橋にちなむとされる。

庭園の面積約13,000㎡、16の池(5,000㎡)に約3万本のカキツバタが植えられている。4月27日から5月26日には「史跡八橋かきつばたまつり」が開催される。

現地情報[編集]

所在地
  • 愛知県知立市八橋町寺内61番地1
アクセス
  • 名鉄三河線 三河八橋駅から徒歩で約5分。

ギャラリー[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「寿」を康熙字典体とし、「無量壽寺」と表記することもある。

出典[編集]

  1. ^ 花札金天狗 謎の五月札『杜若に八つ橋』”. 京都大石天狗堂 ニュースブログ. 大石天狗堂 (2013年7月2日). 2017年3月18日閲覧。

関連項目[編集]

  • 紅葉山公園 – 福島市の福島城庭園跡で、八橋かきつばた園を模して造ったと言われている。

外部リンク[編集]