ラグズトゥリッチズ – Wikipedia

ラグズトゥリッチズ (Rags to Riches) はアメリカ合衆国の競走馬。おもな勝ち鞍は2007年のケンタッキーオークス、ベルモントステークス。同年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬。父はエーピーインディ (A.P. Indy) 、母はベターザンオナー (Better Than Honour) 。主戦騎手はギャレット・ゴメス。

良血馬ということで、キーンランド・セプテンバー・セールでは190万ドルで取引された。その後トッド・プレッチャーによって調教された。

デビュー戦は2006年6月。この時は4着。しかし半年の休養を経て2007年1月7日に再び競馬場に戻って来た頃には、ラグズトゥリッチズはかなり力を付けていた。G1競走2戦を含むサンタアニタ3連戦で快勝を続け、ケンタッキーオークスの有力候補に推される。2.5倍の1番人気に支持されたケンタッキーオークスは直線先頭に立つと後続を突き放し、オクターヴ (Octave) に4馬身1/4の差を付けて優勝、3歳牝馬の頂点に立った。

かねてより牡馬路線に挑戦する計画があったが、ケンタッキーダービー優勝馬ストリートセンス (Street Sense) がベルモントステークスを回避したことを受け、同競走への出走を決定。レースではプリークネスステークス優勝馬のカーリン (Curlin) をアタマ差抑えて勝利した。牝馬が同競走を制したのは102年ぶり3頭目の快挙であり、1992年の優勝馬である父、前年優勝馬の兄ジャジル (Jazil) に続く同競走勝利となった。その後、ガゼルステークスに出走するもレース中の骨折で2着。翌年2008年に引退が発表された。

競走成績[編集]

引退後はケンタッキー州のアッシュフォードスタッドにて繁殖牝馬となった。初年度の種付け相手はジャイアンツコーズウェイ (Giant’s Causeway) 。

血統背景[編集]

父については同馬の項を参照。母はケンタッキーオークス優勝馬ブラッシュウイズプライド (Blush With Pride) の仔で、本馬以外の産駒にG1ベルモントステークス優勝馬ジャジル (Jazil) 、ピーターパンステークス (G2) に優勝した日本調教馬カジノドライヴ、ブリーダーズカップ・マラソン (当時重賞格付けなし) に優勝したマンオブアイアン (Man of Iron、アイルランド調教馬) がいる。

外部リンク[編集]