天地を喰らう (ファミリーコンピュータ) – Wikipedia
『天地を喰らう』(てんちをくらう)は、1989年5月19日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。ジャンルはシミュレーションRPG。 本宮ひろ志の同名漫画『天地を喰らう』(1983年 – 1984年)を題材にしている。主人公の劉備軍を操作し、各地の逆賊を討伐して天下統一を目指すことを目的としたゲーム。同年に同社より稼働されたアーケードゲーム『天地を喰らう』(1989年)とは別の作品である。 開発はカプコン第二企画制作課が行い、ゲーム・デザインは同社のファミリーコンピュータ用ソフト『わんぱくダック夢冒険』(1990年)を手掛けるとなる竹中善則と岡本吉起が担当、音楽は同社の『プロ野球?殺人事件!』(1988年)を手掛けた殿村裕誠が担当している。 北米では『Destiny of an Emperor』(デスティニー・オブ・アン・エンペラー)のタイトルで発売された。 1994年にゲームボーイに移植された他、携帯電話アプリゲームとしてリメイクされた『天地を喰らうRPG』(2007年)がS!アプリおよびEZアプリにて配信された。 ゲーム内容[編集] システム[編集] 主人公は劉備軍。桃園の誓い・黄巾族討伐から始まり、各地の逆賊を討伐していって天下統一を目指すストーリーである。劉璋を倒すところまではおおよそ史実通りの流れだが、ライバル曹操との対決場面は無く、それに関連するエピソード(関羽の千里行や赤壁の戦いなど)が省かれている。武将の顔グラフィックやアイテム、数名の原作オリジナルの登場人物が武将として登場するが、原作における天界・魔界といった世界観は登場しない。 劉備軍は最高で7人までの隊列(ロールプレイングゲームでいうところのパーティに相当)を組むことになる。戦闘に参加するのは前列の5人。軍師に任命した武将は強制的に最後列扱いになり、隊列が6人以上の場合は戦闘に参加できなくなる。SP(策略ポイント、MPに相当)は軍師の知力によって上下する。 戦闘時に出現した敵武将を味方に加えることが可能な場合がある。戦闘終了後、敵武将を捕らえた場合に仲間に加えるか否か選択し、仲間に加えるを選んだ場合、無条件か金や名馬を条件に味方に加わる。仲間に加えなかった場合や、誘っても断られた場合は釈放扱いとなり、再びフィールド上で敵として出現する。 攻撃力は武将の武力や武器攻撃力の他、兵士数(HPに相当)の大小にも左右され、兵士数の桁が増えるごと(1→10→100→1,000→10,000)に倍になる。さらに「兵糧」の概念があり、フィールドやダンジョンを歩いていると減っていき、底を突くと歩くごとに兵士数が減ってしまう。兵糧は兵糧屋で購入するか、ボス戦に勝利することで入手できる。 備考[編集] 策略のうち火計・水計・回復計は上位版の策略を覚えると上書きされる。しかし、効果は大きくなる反面、対象範囲が単体→全体→単体→全体等と変化するため、不便になる場合がある(携帯版では上書きされず個別に習得する)。 劉備軍の兵士数が増加する武将は五虎大将軍や諸葛亮ら主要な武将に限られている。 劉備軍の最大SPはレベルが上がった際に、そのレベルで覚える策略を使える武将がパーティーにいる場合に3~5の割合で上昇する。策略を使える武将がパーティーにいなかった場合、最大SPは上昇しないが策略は自動的に覚えたことになる(策略を覚えた旨のメッセージは表示されない)。
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