秋元千明 – Wikipedia

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秋元 千明(あきもと ちあき、1956年[1] – )は、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)日本特別代表。大阪大学大学院招へい教授(国際公共政策研究科)、拓殖大学大学院非常勤講師(国際開発学研究科)を兼務。専門は国際安全保障、紛争分析、情報活動、地政学、戦略論。

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早稲田大学卒業。元NHK解説委員(安全保障担当)

来歴・人物[編集]

東京都出身。1979年、早稲田大学を卒業後、NHKに記者として入社。沖縄放送局に勤務した後、報道局国際部に所属、安全保障担当の国際記者として東京、ニューヨーク、ワシントン、ロンドンを拠点に、イランイラク停戦交渉、東西冷戦の終結、米ソ軍備管理交渉、第一次湾岸戦争、ユーゴスラビア紛争、北朝鮮核問題などの取材にあたった。その後、国際放送局を経て、解説委員に就任した。その間、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)の客員研究員としてロンドンへ留学、ロンドン大学大学院等で安全保障の研究にあたった。

2000年、NHK解説委員に就任。解説委員としては歴代最年少での就任だった[要出典]。安全保障専門の解説委員もNHKとしては初めてのポストだった。

2001年、ニューヨークとワシントンで起きた同時多発テロでは解説委員として1か月半以上にわたってNHKのニュース番組に連日出演、軍事作戦の内容やテロの背景について解説し、視聴者の高い評価を得た。以後、北朝鮮の核とミサイル問題、中国の軍拡問題、地域紛争、米国の安全保障戦略、日本の防衛政策などについて深い分析をNHKの番組を通じて提供し、専門家からも支持された[要出典]

2006年、大阪大学での「9/11総選挙後の日本の外交・安全保障政策の行方」と題するプログラムで、大阪大学大学院国際公共政策研究科の教授星野俊也、助教授ロバート・エルドリッジ、アジア太平洋安全保障研究センター(APCSS)の助教授佐藤洋一郎[要曖昧さ回避]と討論[2]

2012年、NHKを退職し、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)アジア本部、通称RUSI Japanの所長に就任した。その後、RUSI Japan評議会議長には英国秘密情報局(MI6)の元長官、サー・ジョン・スカーレットが、副議長には元防衛事務次官の西正典氏がそれぞれ就任した。

2012年11月の防衛省技術研究本部が開催した防衛技術シンポジウム2012では、「将来技術との融合を目指して!新たな時代を拓く防衛技術の在り方を多面的に考える」と題するプログラムで、ものつくり大学名誉学長神本武征、元防衛省技術研究本部長佐々木達郎、三菱重工業の西岡喬などと共にパネルディスカッションを行った[3]

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2013年、日英安全保障協力を促進するためのプロジェクトとして、日英安全保障会議を初めて開催。英国側主催者としてエリザベス女王次男のアンドルー王子を東京都内に招聘。会議では安倍晋三首相が基調講演を行い、日英の安全保障協力を強力に進める方針を表明した。以来、日英安全保障会議はロンドンと東京で定期開催されており、RUSIは日英安全保障協力の促進を側面から支援している[4]また、定期的に小規模なランドテーブルを非公開で開催し、英国の専門家を東京に招き、日本の専門家との情報や意見交換の場を提供している[要出典]

2019年、RUSIの組織再編によって、東京にそれまでのRUSI Japanに代わって日本特別代表部が置かれたのに伴い、日本特別代表に就任した。

RUSIの東京事務所をベースに活動するかたわら、ロンドンのRUSI本部にも拠点をもち、通算して年に3−4か月はロンドンで生活している。英国の議会や政府関係のほか、国際政治、歴史系の研究者、BBCなど大手メディアの記者とも広く親交があり、英国の戦略コミュニティに根を下ろした活動をしている。そのため、日英の戦略コミュニティーをつなぐ重要なパイプ役としての評価が高い。NHK時代はわかりやすい解説で視聴者の人気を集めたが、RUSIに移籍した後は主に情報の収集と分析、ロンドンへの報告に専念するようになり、テレビ出演など派手な活動は抑えている。最近は日英同盟の復活など、日英の安全保障協力をテーマにした著述やシンクタンクでの講演がめだっており、米国に偏らない欧州の視点で国際安全保障を語ることのできる数少ない専門家として評価されている[要出典]

NHK時代の担当番組[編集]

参考文献[編集]


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