ノースブリッジ – Wikipedia

ノースブリッジの一例

ノースブリッジ (Northbridge) とは、PC/AT互換機のマザーボードにおいて、かつての2チップ構成のチップセットのうち、CPUに接続される方のチップを言う。ブロック図では上方に位置しており、ブロック図を地図に見立てた場合に北に該当することと、バス間のデータ橋渡しを担う部品であることからこう呼ばれた。

もう一方のチップであるサウスブリッジとは初期を除き専用の回路[1]で結ばれ、システム内の比較的広い帯域幅を持つバスや入出力ポートを担当した(対して比較的狭い帯域幅を持つバスやポートとのデータ橋渡しはサウスブリッジの担当)。

特定範囲のCPU専用品である。適合するサウスブリッジも特定範囲の製品(チップ)である。

CPUフロントサイドバス、メインメモリバス、AGP、PCI Express x16バスなどとのインタフェース回路が入っていた。
グラフィックス機能を統合したもの(Integrated Graphics Processor)も存在した。
AMDのAthlon 64/Opteron/AMD FX/AMD Phenom II/Athlon IIでは、CPUがメモリインタフェースを持つため、それらのためのノースブリッジにはメモリインターフェースは含まれていない。

Macintoshや組み込み向け製品では、ノースブリッジにあたるチップをシステムコントローラ(System Controller)と呼ぶことが多かった。

2020年現在、市販されているパーソナルコンピューターのマザーボードにおいては、かつてノースブリッジに搭載されていた機能はすべてCPUに統合されたため、見かける事は稀になった。

  1. ^ バスと表される場合があるが、1対1で対向結線され他のデバイスは接続されないため厳密には一般に言うバス結線ではない

関連項目[編集]