大竹駅 – Wikipedia

大竹駅(おおたけえき)は、広島県大竹市新町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の駅。駅番号はJR-R14

広島県の最西端で最南端の駅でもある。

  • 1897年(明治30年)9月25日 – 山陽鉄道 広島駅 – 徳山駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
  • 1906年(明治39年)12月1日 – 山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 – 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
  • 1972年 (昭和47年) 3月15日 – 一部の特急列車が当駅に停車する。
  • 1975年(昭和50年)3月10日 – 山陽新幹線博多開業に伴うダイヤ改正により、当駅に停車する特急・急行列車がなくなる。優等列車の廃止代替として設定された呉 – 岩国や広島 – 徳山以西の快速列車が当駅に停車する。
  • 1980年(昭和55年)10月1日 – ダイヤ改正により、当駅に停車する夜行列車がなくなる。それまでは岩国発鳥取行き(広島から急行「ちどり」)が当駅停車の最後の夜行列車として残存していた。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
  • 1998年(平成10年)3月14日 – ダイヤ改正により、快速列車(現在の「通勤ライナー」)の停車駅となる。
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
  • 2012年(平成24年)3月9日 – これまでの電照幕式発車標に代わり、LED式発車標を使用開始。
  • 2014年(平成26年)6月11日 – 当駅構内で踏切無遮断事故が発生[注 2][1][2]
  • 2016年(平成28年)3月26日 – 一旦廃止されていた快速「シティライナー」が、ダイヤ改正で土休日のみ再設定(停車駅は前回の設定と大きく異なる)され、当駅はその停車駅となる。この「シティライナー」は2018年7月の豪雨で休止→廃止となったが、2020年3月14日のダイヤ改正で復活することとなった。
  • 2019年(令和元年)9月20日 – 大竹駅周辺整備計画に伴い、橋上駅舎建築と東西自由通路及び駅東口交通広場新設を発表。自由通路は2022年度末、駅舎は2023年度末に完成予定[3]
上りホームより下り(岩国方面)ホームを望む

単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は単式の1番のりば側にあり、島式ホーム(3・4番のりば)へは跨線橋で連絡している。
JR西日本中国交通サービスによる業務委託駅であり、みどりの窓口が設置されている。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 R 山陽本線 上り 宮島口・広島方面
3 R 山陽本線 下り 岩国・徳山方面
4 (貨物列車専用ホーム)
  • 1番線と3番線の間にホームのない中線(2番線)があり、上り貨物列車が発着する。
  • 4番線の外側・本駅東側には貨物線がある。
  • 自動券売機は2台設置(ICOCAおよび高額紙幣対応1台、みどりの券売機(MV)1台)
  • 改札上には電照幕式の発車案内があり、1時間分毎の列車の時刻が印刷されていた。この電照幕式発車標は長く使われた後、LED式に切り替えられた。

JR貨物の貨物駅は、旅客駅の北側および東側の二箇所に分かれている。

取扱貨物

  • コンテナ貨物
    • 旅客駅の北側地区(上り線側)で、山陽本線の西側沿いに南北に伸びる細長い広大な敷地に、12 ftコンテナ、20 ft・30 ft大型コンテナ、20 ft・40 ftのISO規格海上コンテナを取り扱う。これはJR貨物で取り扱うことが出来る全種類のコンテナである。また旅客駅の山陽本線を挟んだ東側沿い(下り線側)に小規模ながら、12 ftを扱っている。
  • 車扱貨物
    • 旅客駅の山陽本線を挟んだ東側沿いで、化学薬品を取り扱う。
  • 産業廃棄物・特別産業廃棄物の取扱許可を得ている。

駅構造

  • 上下線共に各1面のコンテナホームと、それに付属する各1本の荷役線、その他数本の側線を有する。
  • 営業窓口であるJR貨物大竹営業支店及び、荷役担当の日本通運大竹支店を、上り線側のコンテナホーム南端側入り口に併設する。
  • ダイセルのタンク車用荷役線があり、同社大竹工場の化学薬品の出入荷を行っている。かつては当駅→新井駅間でプロピオン酸輸送が、新井駅→当駅間でパラアルデヒド、酢酸ビニル輸送が行われていた。
  • かつては、三井化学岩国大竹工場へ専用線が続いていたが、タンク車による化学薬品輸送がタンクコンテナによる輸送に切り替わったことにより2000年(平成12年)頃に廃止になった。そこから分岐し、興亜石油(現・ENEOS)麻里布製油所へ続く専用線も存在し石油出荷に使用されていたが、1980年代に廃止されている。

利用状況[編集]

1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1987年(昭和62年) 6,346
1988年(昭和63年) 6,468
1989年(平成 元年) 6,402
1990年(平成02年) 6,534
1991年(平成03年) 6,522
1992年(平成04年) 6,376
1993年(平成05年) 6,333
1994年(平成06年) 6,176
1995年(平成07年) 6,091
1996年(平成08年) 5,935
1997年(平成09年) 5,569
1998年(平成10年) 5,366
1999年(平成11年) 5,245
2000年(平成12年) 5,130
2001年(平成13年) 4,959
2002年(平成14年) 4,855
2003年(平成15年) 4,763
2004年(平成16年) 4,669
2005年(平成17年) 4,552
2006年(平成18年) 4,470
2007年(平成19年) 4,387
2008年(平成20年) 3,925
2009年(平成21年) 3,718
2010年(平成22年) 3,616
2011年(平成23年) 3,509
2012年(平成24年) 3,462
2013年(平成25年) 3,427
2014年(平成26年) 3,337
2015年(平成27年) 3,396
2016年(平成28年) 3,407
2017年(平成29年) 3,374
2018年(平成30年) 3,317
2019年(令和元年) 3,279
西日本旅客鉄道
R 山陽本線
快速「通勤ライナー」(平日朝上りのみ運転)
宮島口駅 (JR-R10) ← 大竹駅 (JR-R14) ← 岩国駅 (JR-R16)
快速「シティライナー」(土休日のみ運転)・普通(呉線内で快速となる列車を含む)
玖波駅 (JR-R13) – 大竹駅 (JR-R14) – 和木駅 (JR-R15)

注記[編集]

  1. ^ 入換中の8両のコンテナ車を仕訳線に押し込んでいた際、分岐器の切り替えミスにより、在線していた14両のコンテナ車に衝突して、合計6両が脱線する事故が発生した。脱線した車両が架線柱を倒したため停電となり、山陽本線が約5時間に渡り不通となった。
  2. ^ 当駅構内の郷水第2踏切において、下り回送列車運転士が本来4番線の出発信号機を確認するところを、進行現示(青)であった3番線の出発信号機とを見間違えた。これにより、郷水第2踏切が作動しない状態で回送列車が踏切を通過し、通過後にあるATS直下地上子を踏んで停止した。郷水第2踏切は、列車が遅延している際に踏切が作動し続ける状態を避けるため、構内に列車がいると装置が認識しても、列車がいる番線の出発信号機が停止現示(赤)を示している場合は作動しないように設計されていた。そのため、誤出発防止用ATS地上子を踏切手前に設置し、2度と発生させないようにした。この件によるけが人は幸いにもいなかった。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]