戌 – Wikipedia

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(いぬ、じゅつ)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第11番目に数えられる。

前は酉、次は亥である。

  • 戌年は、西暦年を12で割って2が余る年が戌の年となる。(日本では新暦1月1日に始まるが、中国では旧暦1月1日に始まる。)
  • 戌の月は旧暦9月(概ね新暦10月)。
  • 戌の刻は午後8時を中心とする約2時間。
  • 戌の方は北基準右廻り300°(北西よりやや西寄り、西北西よりやや北寄り、北西微西よりやや西寄り)の方角である。
  • 基本性質の五行に関しては諸説があり、古典などでは秋季に属することから金気(土用時は土旺)とされていたり[1]、後世の一部識者などの考察では土気に属する(根拠や裏付けは不明)といった説などが存在している[2][3]
  • 蔵干は本気が戊、中気が丁、余気が辛。
  • 陰陽は陽である。

『漢書』律暦志によると戌は「滅」(めつ:「ほろぶ」の意味)。草木が枯れる状態を表しているとされる。

後に覚え易くするために動物の犬が割り当てられた。

犬はお産が軽いとされることから、安産については、戌の日が吉日とされ、帯祝いなどにはこの日を選ぶ風習がある。

相場格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」がある[4]

戌を含む干支[編集]

関連項目[編集]

  1. ^ 余春台『窮通宝鑑』
  2. ^ 三木照山『四柱推命学の完全独習』
  3. ^ 稲田義行『十二支読本』
  4. ^ 金融市場NOW Financial Market Review vol.121 ニッセイアセットマネジメント、2020年1月13日閲覧。