首都圏 – Wikipedia

首都圏(しゅとけん、capital region)とは、首都及びその周辺の地域を一体とした広域をいう。一般的に、各国の国家中枢機能を擁する首都及びその周辺の地域は、緊急事態に備えた方策に基づき各国の国策として整備・建設されており、こうした防備機能を含めた首都周辺地域を総称して首都圏と呼ぶ。

日本の首都圏[編集]

日本の首都圏は、1956年(昭和31年)に制定された「首都圏整備法」において、「東京都の区域及び政令で定めるその周辺の地域を一体とした広域」と定められ、さらに同法律の下位法令である政令「首都圏整備法施行令」において「首都圏整備法第二条第一項の政令で定めるその周辺の地域は、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする」と定められている[1][2]。これは、文部科学省による学習指導要領における地方区分でみると、関東地方全域に中部地方の山梨県を加えた地理的範囲である[注釈 1]

なお、「首都圏」という言葉の指す範囲が状況や文脈によって上記とは異なることもある。たとえば、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県、あるいは皇居から50km – 100km程度までの圏内とする例があるが、法令上の定義と区別するためにこれらを「東京圏」、「東京近郊」「南関東地域」などと呼ぶこともある。

日本以外の首都圏[編集]

日本以外では、以下のような首都圏がある。

首都特別地域[編集]

首都を含む数市、または首都周囲の県などに特別の地位が与えられることがある。

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 首都圏整備法第2条第1項「この法律で『首都圏』とは、東京都の区域及び政令で定めるその周辺の地域を一体とした広域をいう。」
  2. ^ 首都圏整備法施行令第1条「首都圏整備法 (略)第二条第一項の政令で定めるその周辺の地域は、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする。」

関連項目[編集]