ジョニー・セリス – Wikipedia
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の姓)はセリス、第二姓(母方の姓)はマエストレです。(Template:スペイン語圏の姓名) |
福岡北九州フェニックス ヘッドコーチ #3 | |
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基本情報 | |
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | カラカス[1] |
生年月日 | 1987年3月26日(34歳) |
身長 体重 |
185 cm 105 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 内野手・外野手 |
プロ入り | MiLB / 2006年 アマチュアFA[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 |
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派遣歴 |
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監督・コーチ歴 |
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この表について |
ジョニー・ジョゼ・セリス・マエストレ(スペイン語: Johny Jose Celis Maestre, 1987年3月26日 – )は、ベネズエラのカラカス出身の元プロ野球選手(内野手・外野手)、通訳、野球指導者。名前の日本語表記については、過去に「ジョニー・セリツ」で報じられたことがある[3][4][5]。
来日まで[編集]
2006年にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び[6]、初年度はベネズエラン・サマーリーグの「オリオールズ/ホワイトソックス」、2年目はドミニカン・サマーリーグのドミニカン・サマーリーグ・ホワイトソックスの二軍、2008年と2009年はパイオニアリーグのグレートフォールズ・ボイジャーズでそれぞれプレーした[1]。しかしホワイトソックスを2009年限りで自由契約となり、2010年はアメリカの独立リーグ・ゴールデンベースボールリーグでプレーした[6]。
日本での現役時代[編集]
2012年4月に、関西独立リーグの神戸サンズに入団する[7][注釈 1]。これはウィンターリーグを視察に来たリーグスカウトに勧誘されてものだった[10]。リーグは当時原則として選手は無給だったが、神戸ではセリスら外国人に対しては給料が支払われた(NPBと契約した際の契約金の一部を収入とする目算だった)[6]。神戸入団後、ベースボール・チャレンジ・リーグと定期交流戦を開催していた横浜DeNAベイスターズ二軍に選手不足を補うため練習生として雇われ、交流戦に出場する[6][11][12][13]。このとき、対戦相手の富山サンダーバーズ(現・富山GRNサンダーバーズ)首脳陣の目にとまり、同年6月20日に入団することとなった[6][8]。ベースボール・チャレンジ・リーグ時代の登録名は、引退するまで一貫して「ジョニー」だった[14]。
2013年には同一リーグの福井ミラクルエレファンツに、シーズン途中(後期)の7月25日に入団[9]。福井では初年度から4番を打ち[15]、在籍している間に日本語で始めたFacebookが注目され、人気選手となった[10]。2013年オフの11月に、千葉ロッテマリーンズ秋季キャンプにテスト生として参加したが[3][4]、入団には至らなかった[5]。
2015年には一塁手のベストナインに選出されている[16]。
2016年シーズン途中の7月5日、「富山GRNサンダーバーズ」となっていた富山に移籍の形で4年ぶりに復帰する[17]。この年オフに久しぶりに帰郷してウィンターリーグに参加し、20試合に出場して.327の成績をあげる[18]。この年以降、引退するまでベネズエラのウィンターリーグには毎年参加した[6]。2017年にはリーグの最多打点のタイトルを獲得[19]。同年シーズン終了後に富山を退団[20]。
2018年に滋賀ユナイテッドベースボールクラブに入団[18]。滋賀ではコーチを兼任した[21]。この頃にはリーグにいる外国人選手の相談役も引き受けていた[18]。
2019年に、リーグで4球団目となる群馬ダイヤモンドペガサスに入団する[22]。このシーズンは打率.316、本塁打13を記録する[6]。同年シーズン終了後に群馬を退団[23]。
「日本でなくてもトップリーグに入る」ことを目指していた[18]が、同年オフに北海道日本ハムファイターズから通訳のオファーを受けたことで引退を決断した[6]。
現役引退後[編集]
2020年にラファエル・フェルナンデスの後任として日本ハムの通訳に就任[24][注釈 2]。クリスチャン・ビヤヌエバの通訳を担当し[26]、1シーズン務めた。
2020年11月12日、2021年シーズンから茨城アストロプラネッツの監督に就任することが発表された[27]。1シーズン務め、リーグ参加から3期連続で勝率1割台だった同チームの勝率を3割台後半まで改善させた[28]。監督在任中にダリエル・アルバレスとセサル・バルガスの二人の元メジャーリーグベースボール選手がNPBに入団したほか[29][30]、2022年にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ松田康甫に対しては「野球を楽しく。エンジョイだ」という言葉で気持ちを変えたという[31]。しかし、4期連続の地区最下位となり、2021年9月30日に退任が発表された[32]。セリスによると、当初より1年契約だったという[28]。
2021年10月末から行われた九州アジアリーグの新設球団・福岡北九州フェニックスのトライアウトの選手選考に、西岡剛とともに参加[33]。11月17日、2022年シーズンから福岡北九州のヘッドコーチに就任することが、西岡の選手兼任監督就任とともに発表された[34]。福岡北九州のヘッドコーチ就任は、現役時代に面識を持っていた西岡からの依頼だったという[28]。
前記の通り、福井時代には日本語を流暢に操るようになった[10]。航空運賃が高いことを理由に、来日後しばらくの間はオフも日本に滞在し、日本人と結婚している[10][35]。現役時代には自らを「黒いサムライ」とも呼んでいた[18]。現役時代からアレックス・ラミレスやフランシスコ・カラバイヨら日本に滞在するベネズエラ人野球選手とは連絡を取り合う関係だった[10]。2021年に茨城に入団した濱矢廣大は、ラミレスが紹介したと報じられ[36]、2021年4月4日の茨城のシーズン開幕戦にはラミレスがゲストとして開幕セレモニーに参加した[37]。
詳細情報[編集]
独立リーグでの打撃成績[編集]
※ベースボール・チャレンジ・リーグ分のみ(出典はリーグの過去各年度個人打撃成績[14])。
年
度 |
球
団 |
試
合 |
打
数 |
得
点 |
安
打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打
点 |
三
振 |
四
球 |
死
球 |
犠
打 |
犠
飛 |
盗
塁 |
併 殺 打 |
打
率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2012 | 富山 | 37 | 124 | 10 | 30 | 5 | 0 | 1 | 11 | 17 | 15 | 3 | 0 | 3 | 2 | 4 | .242 | .331 | .290 | .621 |
2013 | 福井 | 28 | 99 | 10 | 33 | 6 | 0 | 2 | 15 | 14 | 13 | 1 | 0 | 2 | 2 | 6 | .333 | .409 | .414 | .823 |
2014 | 65 | 231 | 26 | 66 | 7 | 0 | 8 | 50 | 24 | 33 | 4 | 0 | 3 | 2 | 6 | .286 | .380 | .351 | .731 | |
2015 | 65 | 186 | 28 | 58 | 15 | 0 | 11 | 54 | 28 | 48 | 1 | 0 | 3 | 1 | 2 | .312 | .450 | .452 | .901 | |
2016 | 32 | 81 | 3 | 21 | 2 | 0 | 0 | 7 | 12 | 10 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | .259 | .355 | .284 | .639 | |
富山 | 32 | 118 | 19 | 39 | 7 | 0 | 6 | 31 | 33 | 21 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | .331 | .441 | .441 | .881 | |
’16計 | 64 | 199 | 22 | 60 | 9 | 0 | 6 | 38 | 45 | 31 | 5 | 0 | 1 | 0 | 3 | .302 | .407 | .377 | .784 | |
2017 | 69 | 249 | 49 | 89 | 16 | 0 | 20 | 82 | 41 | 46 | 6 | 0 | 4 | 0 | 8 | .357 | .462 | .502 | .964 | |
2018 | 滋賀 | 67 | 248 | 25 | 64 | 11 | 1 | 11 | 47 | 68 | 39 | 4 | 0 | 4 | 1 | 10 | .258 | .363 | .355 | .718 |
2019 | 群馬 | 70 | 237 | 41 | 75 | 17 | 0 | 13 | 67 | 46 | 55 | 1 | 0 | 6 | 0 | 6 | .316 | .438 | .443 | .881 |
通算:8年 | 465 | 1573 | 211 | 475 | 86 | 1 | 72 | 364 | 283 | 280 | 25 | 0 | 26 | 8 | 45 | .302 | .410 | .404 | .813 |
背番号[編集]
- 23 (2012年)※神戸サンズ
- 43 (2012年)※富山サンダーバーズ
- 99 (2013年 – 2017年、2019年)
- 77 (2018年)
- 88 (2021年)
- 3 (2022年 – )
注釈[編集]
- ^ 阿佐智のウェブ記事[6]や富山および福井入団時の発表[8][9]では「2011年」とあるが、球団ブログ記事を正とする。
- ^ フェルナンデスはその後茨城に選手として入団したため[25]、2021年はセリスとは「監督と選手」という関係になった。
出典[編集]
- ^ a b Johny Celis – Milb.com
- ^ “Johny Celis Stats & Scouting Report”. Baseball America. 2021年2月16日閲覧。
- ^ a b “ロッテ、前カージナルス3Aのハフマンらテストへ”. サンケイスポーツ. (2013年11月11日) 2021年2月16日閲覧。
- ^ a b “ロッテに再来ジョニー“黒木”知らず!?”. 日刊スポーツ. (2013年11月14日) 2021年2月16日閲覧。
- ^ a b “ロッテ 前カージナルス3Aのハフマンが入団テスト合格”. サンケイスポーツ. (2013年11月21日). オリジナルの2014年2月1日時点におけるアーカイブ。 2021年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 阿佐智 (2020年3月11日). “現役復帰と引退。同年代のラティーノにとっての「夢の交差路」”. Yahoo!ニュース 2021年2月11日閲覧。
- ^ “さんずかわらばん”. サンズオフィシャルブログ. 神戸サンズ (2012年4月24日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ a b 新入団選手のお知らせ – 富山サンダーバーズ(2012年6月20日)
- ^ a b “新入団選手のお知らせ”. 福井ミラクルエレファンツ (2013年7月25日). 2013年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e 阿佐智 (2016年5月17日). “日本になじみすぎた助っ人独立リーガー、ジョニー・セリス(福井ミラクルエレファンツ)って誰だ?”. 週刊野球太郎 2021年2月11日閲覧。
- ^ 【試合終了】信濃 6-10 横浜(ファーム) – ベースボール・チャレンジ・リーグ公式Twitter(2012年5月3日)
- ^ 【試合終了】石川 9-3 横浜 – ベースボール・チャレンジ・リーグ公式Twitter(2012年5月28日)
- ^ 【試合終了】石川 6-5 横浜 – ベースボール・チャレンジ・リーグ公式Twitter(2012年6月4日)
- ^ a b 過去の成績 – ベースボール・チャレンジ・リーグ(リンクされている各年度の個人打撃成績を参照)
- ^ BCリーグ戦記第153回 福井・酒井忠晴監督「最下位からの立て直し」 – Sports Communications(2013年9月25日)
- ^ 2015シーズンMVP・ベストナイン・最優秀監督発表 – ベースボール・チャレンジ・リーグ(2015年11月28日)
- ^ 移籍選手のお知らせ – ベースボール・チャレンジ・リーグ(2016年7月5日)
- ^ a b c d e 阿佐智 (2018年7月22日). “猛暑に負けず、白球と夢を追い続ける独立リーグ球団、滋賀ユナイテッド”. Yahoo!ニュース 2021年2月11日閲覧。
- ^ 2017シーズン 個人タイトル確定 – ベースボール・チャレンジ・リーグ(2017年9月22日)
- ^ 退団選手のお知らせ – 富山GRNサンダーバーズ(リーグサイトへの転載、2017年10月30日)
- ^ 阿佐智 (2018年8月1日). “びわこに巨人がやってきた:ルートインBCリーグ滋賀ユナイテッド対巨人三軍による「びわこクラシック」”. Yahoo!ニュース 2021年2月11日閲覧。
- ^ 新入団選手及び退団選手のお知らせ – 群馬ダイヤモンドペガサス(2019年2月25日)
- ^ 退団選手のお知らせ – 群馬ダイヤモンドペガサス(2019年11月19日)
- ^ “日本ハム通訳フェルナンデス氏退団 WBC代表参加”. 日刊スポーツ. (2020年3月3日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ 練習生契約のお知らせ – 茨城アストロプラネッツ(2020年5月29日)
- ^ 西武 vs 日本ハム “真顔”パフォーマンスに新展開 NEWS ZERO – テレビでた蔵(2020年8月27日)
- ^ “BC茨城の監督に今季日本ハム通訳のセリス氏が就任”. 日刊スポーツ. (2020年11月12日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ a b c 阿佐智 (2021年12月22日). “自称「ブラック侍」のベネズエラン、ホリエモン新球団・西岡剛監督からの言葉”. Yahoo!ニュース 2021年12月23日閲覧。
- ^ “ソフトバンク、キューバ出身のアルバレスを獲得 「大変光栄に思います」、今季はBC・茨城でプレーしたユーティリティー”. Baseballchannel. (2021年7月21日) 2022年1月17日閲覧。
- ^ “オリックス、五輪メキシコ代表右腕バルガスを獲得 今季BC茨城で5勝”. 日刊スポーツ. (2021年8月21日) 2022年1月17日閲覧。
- ^ “家族も絶句のドジャース入り、ベールに包まれた無名右腕 BC茨城松田康甫”. 日刊スポーツ. (2022年1月17日) 2022年1月17日閲覧。
- ^ ジョニー・セリス監督退任のお知らせ – 茨城アストロプラネッツ(2021年9月30日)2021年10月3日閲覧。
- ^ “ホリエモン新球団トライアウト開催、西岡剛が選手選考に参加 兼任監督就任へ交渉中”. 西日本スポーツ. (2021年10月30日) 2021年11月17日閲覧。
- ^ “監督・コーチ就任のお知らせ” (プレスリリース), 福岡北九州フェニックス, (2021年11月17日) 2021年11月17日閲覧。
- ^ 中島大輔 (2021年2月10日). “カブレラJr、巨漢投手、二刀流…。BCリーグ茨城が怪しすぎて面白い (4/4ページ)”. Sportiva 2021年2月11日閲覧。
- ^ “【BC茨城】前DeNAの浜矢広大が入団、ラミレス氏の新プロジェクト参加し、指導受ける”. スポーツ報知. (2021年2月8日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ 阿佐智 (2021年4月5日). “ルートインBCリーグ開幕。「ラミちゃん」からエールを贈られた「ジョニ流」茨城アストロプラネッツ”. Yahoo!ニュース 2021年4月5日閲覧。
関連項目[編集]
- 神戸サンズの選手一覧
- 富山GRNサンダーバーズの選手一覧
- 福井ネクサスエレファンツの選手一覧
- 滋賀GOブラックスの選手一覧
- 群馬ダイヤモンドペガサスの選手一覧
- 茨城アストロプラネッツの選手一覧
- ベースボール・チャレンジ・リーグ個人タイトル獲得者一覧
外部リンク[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Johny Celis stats MiLB.com (英語)
- Johny Jose Celis Maestre (@johnycelis) – Facebook
- ジョニー・セリス (@JCelis99) – Twitter
- Johny Jose Celis Maestre (@blacksamurai99) – Instagram
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