コパ・アメリカ2021 – Wikipedia

コパ・アメリカ2021(葡: Copa América 2021)は、2021年6月13日から7月10日にかけて開催された第47回目のコパ・アメリカである。もともと2020年にコパ・アメリカ2020として開催する予定であったが、COVID-19が世界中で深刻に広がったため、EURO同様2021年に延期された[1]

当初はアルゼンチンとコロンビアの共催予定であったが、2021年5月20日にコロンビアが同国の政情不安を理由に共催から離脱することを発表[2]。さらに、アルゼンチンもCOVID-19感染拡大の影響によるため、同月30日に開催権を返上[3]。急遽翌31日に、前回大会に続きブラジルでの開催が決定した[4]

もっとも、ブラジル国内でもCOVID-19の抑制に歯止めがかからず、当初から開催反対の声が根強く、自国代表も出場ボイコットを仄めかしていたものの、結局は前言撤回し、大会は開催。予定通りに開催した背景には経済的な面が大きく、仮に中止した場合には相当な負債が発生した可能性が高かったからだと言われている[5]

大会の変更点[編集]

2017年3月、CONMEBOLはコパ・アメリカの開催年をUEFA EUROと同年に変更すると発表[6]。2018年10月のFIFA評議会で承認した[7]。現時点ではアルゼンチンとコロンビアの共催案が立候補されており、2019年4月にブラジルで行われるCONMEBOL総会で正式に承認する[8]

また大会形式も大きく変わり、それまでの3組によるグループステージを2組に変更。上位4チームが決勝トーナメントに進出する[9]

2019年6月13日に南米サッカー連盟は、今大会の招待国をオーストラリアならびにカタールとすることを発表した[10]。なお、他に招待の打診があったチームとしては中国[11][12]、韓国[13][12]、アイスランド[12]もあった。

2021年2月23日、オーストラリアとカタールの各サッカー協会は、2022 FIFAワールドカップのアジア2次予選の残りの試合が2021年6月に延期されたことを理由に、本大会の出場辞退を発表した[14]。これにより、今大会はCONMEBOL加盟の10カ国のみで行われることとなった。


グループステージ[編集]

グループステージは、CONMEBOL所属チームについては地理的に南北に5チームずつ分けるものとした[15]。招待国の割り当てについては抽選で決定されたが[10]、いずれも辞退したため10カ国のみの開催となった[16]

タイブレーカー[編集]

全試合での獲得勝ち点が並んだ場合の順位決定基準[17]

  1. 当該チームの全試合における、得失点差
  2. 当該チームの全試合における、ゴール数の多少
  3. 当該チーム同士の対戦における、獲得勝ち点の多少
  4. 当該チーム同士の対戦における、得失点差
  5. 当該チーム同士の対戦における、ゴール数の多少
  6. フェアプレーランキングの比較(控除あり)
  7. 抽選

このうち、3.〜7.の基準は1.〜2.の基準で順位が分けられないすべてのチームを、順位が分けられるまで3.から7.の順番に適用される。前の基準(基準3.など)のいずれかに従ってチームの1つが上位または下位にランク付けされるが、残りのチームは複数がある場合、次の基準(基準4.など)に従ってすべてのチームの順位が決定される。いずれの場合、ある基準が適用された後、残りの複数のチームに3.〜7.の基準が最初から再適用されることはない。

南ゾーン(Group A)[編集]





北ゾーン(Group B)[編集]





決勝トーナメント[編集]

90分以内に勝負がつかない場合[17]

  • 決勝以外に延長戦を行わず、直ちにPK戦を執行。
  • 決勝に延長戦を行い、それでも勝負がつかない場合はPK戦を執行。

トーナメント表[編集]

準々決勝[編集]




準決勝[編集]


3位決定戦[編集]

決勝[編集]

日本ではインターネットTV局のABEMAによる独占配信を行う。予選リーグを「ABEMA SPORTS LIVE1チャンネル」での無料生配信、決勝トーナメントを「ABEMA PPV ONLINE LIVE」での有料生配信としている[19]

外部リンク[編集]