エフエム石川 – Wikipedia

株式会社エフエム石川(エフエムいしかわ、FM ISHIKAWA BROADCASTING Co., Ltd.)は、石川県を放送対象地域とした超短波放送(FMラジオ放送)事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。

愛称は金沢本社送信所の周波数である80.5MHzにちなみ「HELLO FIVE」(ハローファイブ)であるが自局以外ではほとんど使用されず、通称のFM石川[3][4]が主に使用される。コールサインはJOHV-FM。JFN系列。

事業所等[編集]

エフエム石川本社1階にあるオープンスタジオ

かつて開設していたサテライトスタジオ「Studio 【ti:】」
本社・演奏所
  • 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 むさしビル(郵便番号920-8605)[1]
    • 本社1階はオープンスタジオで「グリーンスタジオ」と名付けられている。かつてはKDDIより命名権を得て、名称をFM ISHIKAWA au STUDIOとしていた時期があった。
東京支社
かつて開設していた事業所・サテライトスタジオ
  • 輪島事務所:石川県輪島市鳳至町上町86番地1 輪島蒔絵業組合「千寿蔵」内
  • Studio 【ti:】(スタジオ・ティー):石川県金沢市竪町(旧金沢パティオ向かい)

周波数・出力[編集]

エフエム石川送信塔(北陸放送と共用)
親局 周波数 空中線電力 備考
金沢 80.5MHz 1kW 北陸放送ラジオ送信鉄塔を共用
中継局 周波数 空中線電力 備考
羽咋 85.5MHz 100W NHKテレビ・FMと局舎を共用し、
送信設備はNHK-FMと共用
七尾 78.4MHz
輪島 89.9MHz
珠洲 81.9MHz

聴取可能な地域は、放送対象地域である石川県全域および富山・福井各県の一部(前者は小矢部市や高岡市、後者はあわら市や坂井市など)。また、国道8号のくりからトンネルおよび富山県小矢部市の小矢部バイパストンネル区間では再放送を行っている[要出典]

聴取について[編集]

資本構成[編集]

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[8][9][10][11]

2015年3月31日 – 2016年3月31日[編集]

資本金 発行済株式総数 株主数
8億円 16,000株 29
株主 株式数 比率
北國新聞社 1,600株 10.0%
中日新聞社 1,600株 10.0%
石川テレビ放送 1,600株 10.0%
学校法人金沢学院 1,600株 10.0%
ジャパンエフエムネットワーク 1,280株 08.0%
ニッポン放送 0,640株 04.0%
日本経済新聞社 0,640株 04.0%
日本郵便輸送 0,640株 04.0%
ラジオかなざわ 0,560株 03.5%
石川県 0,480株 03.0%
ラジオこまつ 0,480株 03.0%
ラジオななお 0,480株 03.0%
西日本電信電話 0,480株 03.0%
北陸電力 0,480株 03.0%
北國銀行 0,480株 03.0%
北陸放送 0,480株 03.0%
ホクショー 0,480株 03.0%

過去の資本構成[編集]

番組編成における特徴[編集]

開局当初からは様々なアーティストが番組(5分間のミニ番組も含む)を担当し、個性的な編成に特徴があったが、近年の自社制作番組は減少傾向にある。全般的にジャパンエフエムネットワーク(JFNC)からのネット番組(ミニ番組も含む)が多くなっている。

自社制作番組の比率は、北陸地方のラジオ局では最も少ない[注 6][注 7]。番組改編期以外の時期に打ち切りや放送時間を変更するケースも少なくない。

JFNCのネット番組では、洋楽(ロックなど)系の番組が多い反面、ハガキ職人が活躍するいわゆる「ネタ番組」はネットされない傾向が強い。また、下ネタの内容が多いとされる番組は、ネット途中でも打ち切る場合がある。(『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』など[注 8]。)

開局当初から歌謡曲やアイドルグループの楽曲は放送しない方針を取ったため、チャートはオリコンチャートのヒット曲よりもラジオベースの自社の推薦曲が上位に選ばれることが多い(チャートは2018年9月で廃止)。また、エイベックス・グループに所属するアーティストの楽曲も自社番組では放送しない傾向が強い。自社番組においてはダンスミュージック(レゲエ・ヒップホップ)を重用する傾向がある。近年はほくりくアイドル部など歌謡曲を放送することがある。

2009年4月の大規模改編[編集]

2009年4月の番組改編では長年続いた自社制作番組を終了させるなど大規模に行われた。以下は具体例。

  • 自社制作番組の大幅な見直し – 『Daily Navi』(2008年4月1日 – 2009年3月31日)、『T’s AIR』(1998年10月1日 – 2009年3月31日)、『Ken Rock Station』(1990年3月20日 – 2009年3月31日)の3つの自社制作番組が終了。月曜から木曜は自社枠6時間程度の放送時間に変更。
  • 土曜および日曜におけるローカル枠の廃止および自社制作のニュース廃止 – 『SATURDAY ON THE WAY』のローカル枠放送を廃止の他に『北國新聞ニュース』などのローカルニュース・天気予報枠を全面廃止にした(同様にFMとやまや北國新聞系列のコミュニティ放送局でも土曜・日曜のローカルニュースを2009年4月に廃止した)。

2018年の改編[編集]

2018年4月に、月曜日から金曜日の午後のローカルワイド番組が25分間短縮。15時台(金曜日は16時台)にJFNCの25分番組をネットする編成が実施された。同年9月には、開局以来続けられてきた昼の帯番組が終了。28年間続いた自社番組の歴史に幕を下ろした。10月からは新規にJFNCの『Seasoning -season your life with music-』のネットを開始した(金曜日は新番組として継続)。なお、前述の25分番組はわずか6か月で打ち切りとなった番組もあった(打ち切りとなったものには『川谷絵音の約30分我慢してくれませんか』がある)。

主な自社制作番組[編集]

2021年10月時点。詳細は、公式サイトのプログラムガイドあるいはタイムテーブルを参照。

随時[編集]

ヘビーローテーション
  • HELLO FIVE MUSIC PICKUP(CMで多用される。詳しくはCMの項で後述)。
  • HELLO FIVE MUSIC NEXUS(ミニ番組)
ニュース

月曜 – 金曜[編集]

  • Sunset Express MOVE(月曜 – 木曜 16:30 – 19:00)
  • クロダハウス presents しあわせ物語[12](金曜 8:30 – 8:52、『OH! HAPPY MORNING』内)
    • 富山エフエム放送(FMとやま、土曜 9:00 – 9:20)ならびに福井エフエム放送(FM福井、土曜 8:20 – 8:40 『サタ☆スポ』内)にネット。FM福井では2020年6月で一旦ネットを打ち切ったが(2021年1月からネットを再開)、翌月から同局が制作する『クロダハウス presents しあわせ物語 -Lagom-』[13]のネット受けをしている(石川では金曜 17:00 – 17:30に放送)。なお、土曜7時台後半に再放送が設定されていたが、2021年1月からラジオかなざわなど北國新聞系列のコミュニティFMで放送されている『クロダハウス presents しあわせ物語 Keep Smiling』をネット受けしている。
  • Flyin’ Pop(金曜 13:30 – 15:55)
  • 宮崎由加のPinky Friday[14](金曜 18:00 – 18:30)

土曜・日曜[編集]

  • おもしろ石川倶楽部(土曜 9:55 – 10:00)
  • ほくりくアイドル部 放課後ホリデイ muspop RADIO♪(土曜 18:00 – 18:30)
    • 2018年10月から2019年3月までは金曜 18:00 – 18:55に放送(番組名は『ほくりくアイドル部 放課後 muspo RADIO』)。
  • 素敵にモーニング[15](日曜 9:55 – 10:00、石川県広報番組)
  • PEOPLE & CITY I LOVE KANAZAWA[16](日曜 18:30 – 18:55、金沢市広報番組)

特別番組[編集]

  • ミッドサマーファンタジー

終了した番組[編集]

自社制作番組[編集]

朝の時間帯は、開局当初からワイド番組の設定はしていない。

昼枠
  • Just in Life(月曜 – 金曜 11:30 – 11:55、末期は金曜のみ11:30 – 12:55)
  • URBAN HELLO FIVE(月曜 – 木曜 12:00 – 15:50、1990年3月20日 – 2004年3月31日)
    • サービス放送時から開始。
  • Natty Times(月曜 – 木曜 12:00 – 15:50、2004年4月 – 2008年3月)
  • Daily navi(月曜 – 木曜 12:00 – 15:50、2008年4月 – 2009年3月)
  • Afternoon Cruise(月曜 – 木曜 13:30 – 16:49、2009年4月 – 2013年3月)
  • Wanna hapiness!!(月曜 – 木曜 13:30 – 15:50、2013年4月 – 2014年3月31日)
  • Ciao!-style up your life-(月曜 – 木曜 13:30 – 15:25、2014年4月 – 2018年9月)
    • この番組の終了に伴い、開局以来続いてきた昼のワイド番組は終了となった。
夕方枠
  • KONA WINDS 80.5FM(金曜 16:00 – 16:55)
  • T’s AIR(月曜 – 木曜 16:00 – 17:55、1998年10月 – 2009年3月)
  • Ken Rock Station(月曜 – 木曜 18:00 – 19:55、1990年3月20日 – 2009年3月31日)
  • Blue Stage Music Pick Up(17:45頃)
    • 2012年5月をもってスポンサー降板により終了。
  • Do it!(月曜 – 木曜 17:00 – 18:55、2009年4月 – 2013年3月)
金曜日
  • Weekend Search(金曜 12:00 – 15:50、1999年4月 – 2002年3月)
  • Pump Up Radio!(金曜 13:00 – 16:55 2002年4月 – 2004年3月)
  • Weekend Square(金曜 13:00 – 15:50、2004年4月 – 2008年3月)
  • Dream Friday FROM K!(金曜 13:30 – 16:55、 – 2012年9月)
  • Wanna happiness!!(金曜 13:30 – 16:49、2012年10月 -2013年3月)
  • Wanna hapiness!!-champagne Line-(金曜 13:30 – 16:50、2013年4月 – 2014年3月)
  • Wanna happiness!! -kiss,hug,kisses-(金曜 13:30 – 16:25、2014年4月 – 2018年9月)
  • KEN ROCK HOT 50(金曜 18:00 – 20:55)
  • FROM K! -FRIDAY EVENING PRESS-(金曜 16:00 – 17:55、2005年4月 – 2008年3月)
  • Super Friday FROM K!(金曜 11:30 – 17:55、2008年4月 – 2010年3月)
    • エフエム石川では最長の放送時間の番組。
  • Dream Friday FROM K!(金曜 13:30 – 17:00、2010年4月 – 2012年9月)
  • カマサミ・コング SHOW(金曜 16:00 – 16:55、2010年4月 – 9月)
  • Break A Go! Go!(金曜 17:00 – 17:30)
  • KANAZAWA HOT 100(金曜 18:00 – 18:55、 – 2013年3月)
  • Go! Famous!!(木曜 18:00 – 18:55、2013年4月 – 2014年3月)
  • STUDENTS JAM(金曜 18:00 – 18:55、 – 2016年7月)
    • この番組の終了後、北陸地方のラジオ局では唯一金曜の18時以降に自社番組を放送しないことになった。
  • 安田奈央のNao★Now!!(金曜 17:55 – 18:00)
土曜日
  • GOLD STAR presents 濱田のり子 FREE TIME(土曜 9:15 – 9:25)濱田のり子
  • コークサウンド・シャッフル(土曜 18:00 – 18:30)
  • LADY L(土曜 18:30 – 18:55)
  • アドレナリン・レディオ(土曜 19:00 – 20:55)
  • Pure Collection(土曜 11:30 – 11:55→土曜 18:00 – 18:25)
  • Dream Climber 〜夢を追い続けて〜(土曜 9:00 – 9:15、再放送・日曜 24:00 – 24:15)松岡理恵
  • ウッドスタイル・カフェ(土曜 11:30 – 11:55)南早苗
  • Weekend Wave〜わじまっぷ〜(土曜 11:00 – 11:30)浅野美寿々★
日曜日
  • 三枝成彰「クラシックは怖くない」(日曜 9:30 – 9:55)三枝成彰
その他

ネット番組[編集]

北陸地方においてエフエム石川のみで放送された番組

アナウンサー・パーソナリティ[編集]

現在[編集]

2021年10月時点。パーソナリティ数は北陸地方のラジオ局で最も少ない。また、エフエム石川ではアナウンサー職在籍者の呼称をパーソナリティとしている。

アナウンサー
名前 読み仮名 入社年 主な担当番組など(2021年時点)
木村雅幸[21] きむら まさゆき 1990年 Sunset Express MOVE
FM石川ニュース
ウェザーインフォメーション
Yes!県民共済
コミュニティ・ガイド(木曜)
素敵にモーニング
ジェリービーンズ・ポット
パーソナリティ
  • 南早苗 – Flyin’ Pop
  • 松岡理恵[22](2008年 – 2018年3月の間はアナウンサーとして在籍) – クロダハウス presents しあわせ物語
  • ほくりくアイドル部 – ほくりくアイドル部 放課後ホリデイ muspop RADIO♪
  • 宮崎由加 – 宮崎由加のPinky Friday
  • 富優香子 – PEOPLE & CITY I ♡ KANAZAWA、FM石川ニュース
  • 村口恭子 – ハローファイブ健康手帳、さくらストリート、FM石川ニュース

過去[編集]

アナウンサー
パーソナリティ

ローカルニュースについて[編集]

北國新聞社・中日新聞社が出資していることから、ローカルニュースは『北國新聞ニュース』と『北陸中日新聞ニュース』の2本が『FM石川ニュース』として放送されている(各新聞ニュースの放送時間は月毎に午前、午後と入れ替わっている)。

通常ローカルニュースを優先するため、世間の関心が高い全国ニュースは後回しにされることが大半であった(例としてはライブドア事件や村上ファンドに関連した事例)。

なお、2008年7月より原則全国ニュースをトップニュースにする形態に変更した。

『JFNニュース』はこれまで月曜から金曜はまったく放送されていなかったが、2009年4月より深夜0:55からの時間帯のみ放送されている。また、土曜・日曜に関しては2009年4月4日放送分よりすべて『JFNニュース』となる(いずれもタイトルのみ差し替え、BGMも入れて放送する)。

開局を巡るエピソード[編集]

1970年代の後半に、当時の郵政省は北海道・宮城・静岡・広島の各地域に当初割り当てられていたFM放送のチャンネルプランを修正し、1979年(昭和54年)5月16日、愛媛・長崎の各地域とともに石川県にFM放送用周波数が割り当てられた[23]。石川県以外の道県では、割当てがあってから順調に県域FM局が開局されたが、石川県は3局目民放テレビ局(現在のテレビ金沢)の調整に難航したほかに、長年石川県のマスメディアにおいて対立関係にある北國新聞社と北陸中日新聞(中日新聞社北陸本社)との主導権争いも影響して(同様の例としては、旧岐阜エフエム放送での設立をめぐって岐阜新聞社と中日新聞社との対立も挙げられる)、県域FM放送局開局は約10年先送りとなった。また、開局時期で隣県の福井・富山両県よりも5年後塵を拝した。

そのため、エフエム石川開局の1990年4月1日まで、石川県ではFM福井、FMとやまなどを聴取するリスナーが多かった。開局後も聴取できなくなったわけではないためエフエム石川がネットしない番組あるいはエフエム石川で流れない楽曲を聴くため等の選択肢として使い分けられている。逆に富山・福井両県でも同じことが言える。

北國新聞と北陸中日新聞[編集]

長年、対立関係にある北國新聞と北陸中日新聞は新聞販売の面だけでなく、イベントの主催や放送局の設立にまで確執があるとされている。放送局においては、このエフエム石川では互いにニュースの配信を受けるだけでなく、両新聞のイベントに関わりを持っていることが多い。また、両新聞のコマーシャルや両新聞のカルチャーセンターの宣伝も多く放送されている。

エフエム石川は、北國新聞社のホームページには北國新聞グループの友好法人として掲載されている。また、中日新聞社も北國新聞社と同比率で出資(2011年4月時点での出資は両社とも10.0%)しており、北國新聞系列の学校法人金沢学院、中日新聞社系列の石川テレビ放送と共に筆頭株主となっている。

これまで北國新聞系列ではテレビ金沢の番組宣伝や『24時間テレビ』の開催告知を行う反面、北陸中日新聞系列では石川テレビの新作ドラマ(『月9ドラマ』や『木曜劇場』など)が開始になる場合は編成担当者が出演して宣伝していた。なお、最近は両局とも表立った宣伝は行わず、北陸放送(ラジオ部門では競合関係にある)の番組宣伝が不定期に放送されていた(2017年10月期を最後に取り止め)。

CMについて[編集]

番組宣伝やイベント告知がCMの大半を占めており、番組提供が付かない場合が大半である。自社主催のイベントや他局との共同主催のライブやコンサートの告知は比較的多く、番組宣伝(原則としてTOKYO FMの番組、JFNCの番組については放送時間が決まっている番組や特別番組は一切放送されない)・公共広告(日中は日本赤十字社・日本民間放送連盟など、22:00 以降はACジャパン・BPOなどが放送される)および「HELLO FIVE MUSIC PICK UP」が多く放送されている。特に後者においては、平日の夕方の一部を除きこれしか放送されないことが多い。

隣県のFMとやまやFM福井と比較するとCMの出稿量は少ないだけでなく、えふえむ・エヌ・ワンやFMかほくなどの石川県内のコミュニティ放送局よりもCM出稿量は下回っている。番組提供する企業が当局から撤退して北陸放送に移行するケースも少なくない。

かつて不定期で同業他社である北陸放送のラジオが同局のテレビの番組宣伝を放送することがある。以前は16時前にフリーアナウンサーが読み上げるものが放送されていたが、2012年4月以降はTBSの連続ドラマ(金曜ドラマ・日曜劇場・木曜ドラマ9→木曜ドラマ劇場)が開始されるときに限り、同局のアナウンサーがナレーションするものが放送されていたものの、2018年からはこのようなCMは放送されていない。

マスメディア集中排除原則違反事例[編集]

2005年3月、総務省はエフエム石川が放送法第7条第2項第4号に基づく総務省令(放送局の開設の根本的基準第9条、いわゆる「マスメディア集中排除原則」)に定める出資制限の上限に違反するとして公表し、エフエム石川は総務省情報通信政策局長名で厳重注意処分を受けた(同様の事例において、北陸地方の放送局では他に石川テレビ放送、エフエムとなみも厳重注意処分を受けている)。違反事例は次の通り。

インターネット配信[編集]

2011年10月3日にインターネットIPサイマルラジオ「radiko」に参加、実用化試験配信が同日12時から北陸地方のFMラジオ局としては初めて実施された[24][25]。石川県では北陸放送も同日に実用化試験配信を行っており、翌年4月2日に本配信を開始している。「radiko」による配信対象地域は当初は石川県のみだったが、2014年4月1日より「radiko.jpプレミアム」が開始されたため全国で聴取可能になった(一部番組を除く)。

なお、北陸地方においては2016年4月までにエフエムいみず・福井街角放送を除くすべてのFM局(コミュニティFMを含む)でインターネットラジオでのサイマル放送を実施している[注 10]

放送局名の表記は新聞によってバラつきがあり、北國新聞・富山新聞・日本経済新聞・スポーツ報知では「エフエム石川」であるが、その他は「FM石川」(資本関係のある中日新聞社の発行紙北陸中日新聞や中日スポーツなどでも同様)。また、愛称である「HELLO FIVE」は自局では使用されているが、石川県外ではほとんど使用されない。

前述のとおりインターネット配信「radiko」は、北陸地方では最初に開始されたが、ポッドキャスト配信は現在に至るまで実施されていない(近隣のFMとやまやFM福井は既に実施)。また、ブログやtwitter(2011年4月より開始)の開始が近隣放送局より出遅れたり、ウェブサイトを開設していない番組があるなどネット活用が生かされていないところが多い。近年は、自社番組であっても番組ウェブサイトを自社で制作せず、スポンサー企業がウェブサイトを開設するケースがある。

番組表掲載紙
  • 石川県・富山県
    • 掲載:北國新聞・富山新聞、北陸中日新聞、全国紙各紙、中日スポーツ、スポーツ報知
    • 非掲載:北日本新聞、中日スポーツ・スポーツ報知以外のスポーツ紙
  • 福井県

注釈[編集]

  1. ^ 同じ放送エリアでラジオ局とテレビ局が同じ日に開局することは地上波では唯一である。衛星波では1996年10月1日のパーフェクTV(ラジオではスターデジオ)、2000年12月1日の衛星デジタル放送(この日開局した衛星デジタルラジオは現在すべて閉局したが2011年10月1日に開局した放送大学ラジオが唯一放送中)がある。
  2. ^ 民放の女性社長は、このほか新潟テレビ21の桒原美樹、ニッポン放送の檜原麻希がいる。
  3. ^ エフエム石川 代表取締役社長
  4. ^ a b c d e f g h i j k エフエム石川 非常勤取締役
  5. ^ a b エフエム石川 代表取締役専務
  6. ^ 2019年時点、月曜 – 木曜は3時間程度、金曜は4時間半程度、土曜・日曜はヘビーローテーションを除くと総放送時間は1時間程度と少ない。2013年4月改編ではラジオかなざわの放送時間を下回っている。
  7. ^ 北陸地方のFM局における自社制作番組の時間は、FMとやまでは月曜から木曜は7時間、金曜は11時間、土曜は4時間15分、日曜は1時間。FM福井は月曜から木曜は6時間30分前後、金曜は10時間。なお、土日は30分弱とエフエム石川を下回る(いずれも2013年4月以降)。
  8. ^ なお、『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は2013年4月に放送を再開している。
  9. ^ エフエム沖縄(FM沖縄)など一部地域を除き同時ネット。
  10. ^ ただし、エフエムいみずのみ一部番組のポッドキャスト配信を実施。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]