秋休み – Wikipedia

秋休み(あきやすみ)は、秋に設定される学校の長期休暇。

学校教育法施行令第29条に定める「農繁期等における休業日」が秋休みに比定される。昭和30年代までは、農村地帯の学校で農繁期に児童生徒が家業を手伝うために設定されていた。ただこの場合は「秋休み」の呼称はあまり用いられておらず、「中間休み」「稲刈り休み」等と呼ばれ、5日間から10日間ほどの休みであった。長野県や山形県などでは1990年代まで存続していたが、学校週5日制導入後に授業時間確保のためすべて廃止されている。

同条により、秋休みを設定するか否か、また設定した場合にその期間を何日間とするかは、公立学校の場合は学校の設置者が定める。一般に3学期制を採る学校では存在しない(夏休みに秋休みを含ませて、立秋の前日までが夏休みで立秋以降が秋休みという考え方もある)ことから、秋休みは「存在しないもの」の代表例としてしばしばギャグにされてきた。

しかし、伝統的に2学期制を採る一部の国立の小・中・高等学校では、前後期の間に3日~1週間程度の秋休みが設けられている。また近年では、一部の3学期制から2学期制に移行した非国立学校でも、学期の区切りとして秋休みを設けている学校がある。この場合、夏休みが多少短くなる。また、一部の学校で4学期制を採用している学校もある。その場合は初夏休みも同時に存在する。

一部の大学などでは、夏休みが長期にわたるため途中から休暇の呼称を秋休みに変えるところもある(東京大学[1]など)。ただしこのような例においては、厳密にいつまでが夏休みで、いつからが秋休みであるかの定義はほとんど成されることがなく、また、定義そのものもあまり重要な意味を成さない。

平成30年度から本格実施となるキッズウィークが、設定時期によっては秋休みに比定される。キッズウィークの具体的な時期は各地域によって異なるが、キッズウィーク設定の狙いの一つとして、大人と子供が向き合う時間を確保するための親の年次有給休暇取得促進があり、政府が毎年10月を「年次有給休暇取得促進期間」と定めていることから、キッズウィークの設定時期は10月前後の秋の時季を想定しているとされる[2][3]

  • 2学期制の学校での秋休みは、9月末から10月初旬に設定されていることが多い。
  • 仙台市の場合、夏休みが東京などの地域より約1週間短く、冬休み・春休みは東京などの地域と同じだが、秋休みは2日設定されているのみである。(多くの学校では土日、新人大会振り替え休日などを組み合わせて5~7日にしているところが多い)
  • 筑波大学では3学期制をとっているが、推薦入試の実施と、2学期(9月から11月下旬)及び3学期(12月から翌年3月)の間の休業を兼ねて、11月の末に秋休みを設けている[4]。また秋休み期間を利用して筑波大学を主会場とするつくばマラソンが開催されることが多い。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]