地鉄ビル前停留場 – Wikipedia

地鉄ビル前停留場(ちてつビルまえていりゅうじょう)は、富山県富山市桜橋通りにある、富山地方鉄道富山軌道線本線の停留場。駅番号はC13

富山県道22号富山停車場線上の併用軌道に設置されている。軌道は当停留場付近で大きくカーブしている。

1934年頃のルート変更に伴って設置された当初は「桜町停留場」と名乗っていた(旧ルート上にも同名の停留場が存在した)[2]。当停留場が所在する交差点(中央郵便局前交差点)の北東角(現・富山地鉄ゴールデンボウル所在地)には軌道線の桜町車庫があり、車両基地として機能を有していた。この車庫は1951年(昭和26年)10月10日に千歳町へ機能が移転されて廃止された[3]。その後1964年(昭和39年)、東部線の線形改良に伴う付け替えにより交差点を西へ直進する線路が敷設され、分岐停留場となった[3]。しかし東部線は1972年(昭和47年)に廃止され、分岐停留場としての役目はわずか8年で終了することとなった[4]。2009年(平成21年)に富山都心線「セントラム」が開業し、当停留場も環状系統(3系統)の停留場に含まれることとなったが、環状系統は反時計回り一方通行の運用であるため、「セントラム」が停車するのは内回りの中央郵便局西側のホームのみとなっている。

年表[編集]

周辺の主な施設・店舗[編集]

富山地方鉄道本社が入る地鉄ビル。路上右端に地鉄ビル前電停が見える(2009年撮影)

隣の停留場[編集]

富山地方鉄道
富山軌道線(本線)
電気ビル前停留場 (C12) – 地鉄ビル前停留場 (C13) – 電鉄富山駅・エスタ前停留場 (C14)
富山軌道線(東部線)(1972年廃止)
東田地方停留場 – 地鉄ビル前停留場
  1. ^ 富山県 駅乗降客数”. 2021年4月19日閲覧。
  2. ^ a b c 今尾恵介(監)『日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越―全線・全駅・全廃線』新潮社、2008年、36頁。ISBN 978-4107900241。
  3. ^ a b c d e f 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、176頁。
  4. ^ a b 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、177頁。
  5. ^ 1942年12月7日軌道譲渡許可「軌道譲渡」『官報』1942年12月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、175頁。
  7. ^ 富山地方鉄道(編)『富山地方鉄道五十年史』富山地方鉄道、1983年、378頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]