エチルベンゼン – Wikipedia

エチルベンゼン
識別情報
CAS登録番号 100-41-4
KEGG C07111
特性
化学式 C8H10
モル質量 106.17
示性式 C6H5CH2CH3
外観 無色液体
密度 0.866
融点

−95

沸点

136

屈折率 (nD) 1.4932 (25 ℃)
粘度 0.669 cP (20 ℃)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エチルベンゼン (Ethylbenzene) は、炭化水素。フェニルエタン (phenylethane)、エチルベンゾール (ethylbenzol) とも呼ばれる。ベンゼン環上の1つの水素をエチル基で置換した構造を持つ。分子量 106.16、融点 −95 ℃、沸点 136 ℃。常温では無色透明の液体で、水にはほとんどとけない。

性質と反応[編集]

コールタール中にも存在し、接触改質の副産物としても生成するが、キシレンの異性体であり、沸点の近接した p-キシレンとの分留には多段の蒸留塔が必要である。

それ故今日ではエチルベンゼンのほとんどはベンゼンとエチレンと酸触媒担体を利用したフリーデル・クラフツ反応によるアルキル化で製造される。

C6H6+C2H4⟶C6H5CH2CH3{displaystyle {ce {C6H6 + C2H4 -> C6H5CH2CH3}}}

C6H5CH2CH3↽−−⇀C6H5CH=CH2+H2{displaystyle {ce {C6H5CH2CH3 <=> C6H5CH=CH2 + H2}}}

[1]。

労働安全衛生法の第2類特定化学物質に指定されている。

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)

関連項目[編集]

  • スチレン
  • 石油化学工業