松井栄一 – Wikipedia

松井 栄一(まつい しげかず、1926年12月1日 – 2018年12月3日)は、日本の国語学者。『日本国語大辞典』第1版と第2版の編纂過程で編集委員として中心的役割を担った。武蔵大学助教授、山梨大学教授、東京成徳大学教授を歴任。『大日本国語辞典』の編者松井簡治の孫に当たる。父は簡治の子で同辞典に関わった松井驥。運輸事務次官を務めた松井和治は弟。俳人の大須賀乙字は義理の伯父(父の姉の夫)[1]

東京都出身。東京大学国文科卒業。日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』の編集委員として中心になって編纂を行った。『明治期国語辞書大系』『隠語辞典集成』の編纂にも当たった。「全然」のあとに「ない」が来なければならないという従来の常識を覆した人物でもある。

2018年12月3日、肺炎のため死去。92歳没[2]

単著[編集]

  • 『国語辞典にない言葉 言葉探しの旅の途上で』南雲堂、1983年 ISBN 4523260885
  • 『続 国語辞典にない言葉 ことばの姿さまざま』南雲堂 1985年 ISBN 4523261113
  • 『出逢った日本語・50万語 辞書作り三代の軌跡』小学館、2002年 ISBN 4098400812 ちくま文庫、2013年 ISBN 9784480430908
  • 『「のっぺら坊」と「てるてる坊主」 現代日本語の意外な事実』小学館、2004年 ISBN 4098400898
  • 『国語辞典はこうして作る 理想の辞書をめざして』港の人・新宿書房、2005年 ISBN 4880083461
  • 『日本人の知らない 日本一の国語辞典』小学館新書、2014年 ISBN 9784098252046

共著編[編集]

  • (飛田良文、境田稔信共編)『「明治期国語辞書大系」書誌と研究』 大空社 (明治期国語辞書大系 別巻) 2003年
  • (編)『小学館日本語新辞典』小学館 2005年 ISBN 4095011718
  • (編)『ちがいがわかる 類語使い分け辞典』小学館 2008年 ISBN 9784095041773
  • 『現代日本人名録』2002年
  1. ^ 倉島長正「『辞書の家』松井栄一氏ロングインタビュー」、ジャパンナレッジ https://japanknowledge.com/contents/nikkoku/interview01.html
  2. ^ 国語学者の松井栄一氏死去 (時事ドットコム 2018年12月10日) – ウェイバックマシン(2018年12月10日アーカイブ分)

外部リンク[編集]