『ぼくの彼女はウエートレス』(ぼくのかのじょはウエートレス)は、重野なおきによる日本の4コマ漫画作品。芳文社の雑誌『まんがホーム』(月刊)で2000年1月号から2004年4月号まで、『まんがタイムオリジナル』(月刊)で2002年2月号から2003年5月号まで連載された。 題名は槇原敬之の曲「僕の彼女はウエイトレス」(スタジオ・アルバム『君は誰と幸せなあくびをしますか。』収録)から来ている[1]。 当作品終了後、まんがホームおよびまんがタイムオリジナルでは定期連載は持っていない[2]。 喫茶店「With」のウエートレスの星野アリスとサラリーマンの山本トシミツとの恋愛模様を中心にマスターや「With」に来店する客を面白おかしく描く。 喫茶「With」 マスター(間宮圭太)の経営する喫茶店で物語の主要舞台。築3年。たいていは経営状況は赤字で、それにもかかわらず新メニューを次々と出している。軽食・喫茶であり、コーヒーとパスタには自信あり。1巻の途中で改装するが、食器棚が自動で開く・押し続けないと開いていない自動ドア・プラネタリウム・逃走防止装置・扉のベル・時報等どうでもいいような設備ばかりが備え付けられ、マスター曰く自爆装置も付いているらしい改造を施される。何度もトシミツが頭を扉の上の壁にぶつけるためヒビが入ったこともある。床下には古井戸があり、アリス曰く「なんか出てきそう…」。雨漏りやエアコンが壊れる事もしばしば。 大中央出版株式会社 トシミツの所属する会社。トシミツの仕事風景はたいてい、この会社の第3営業部で繰り広げられる。営業成績が毎月貼られるが、チーフがトシミツより成績が低いことからすぐにはがされる。コピー機が20台トシミツの誤解によって届けられたことや、チーフの独立話が広げられたのもここである。また、トシミツがクリスマスにアリスのために、セキュリティルームをいじってビルの電気で巨大なクリスマスツリーを作って、減給処分となったこともある。 主な登場人物[編集] 星野アリス(ほしの アリス) 「With」で働いているウェートレス。23歳。トシミツと付き合っている。3年前トシミツが「With」のドアの上の壁に頭をぶつけ手当したのが付き合ったキッカケらしいが、くるみにトシミツと付き合っている理由について訊かれた際「ボランティア」という言葉を使っており、本当に好きで付き合い始めたのかどうかは不明。 髪型はショートヘアで、普段はカチューシャをつけている。後ろ髪がハネているが、トシミツと出会った3年前はハネていなかった。明朗快活で、やや短気でサッパリした性格。ルックスが良いらしく、同性のくるみにも美人と言われ、恋人のトシミツ以外の男性および同級生の大橋くんに惚れられたり、客に名前を聞かれたり、海でナンパされたり、キャバレーにスカウトされたりするほど。料理は好きと言っているが、ラーメンが得意料理と言っていたり、稀にまともな料理も作るものの基本的には下手。物語の途中からは料理教室に通い始める。酒はマスターとトシミツを潰すほど強い。 名前は『不思議の国のアリス』から取ったと思われがちだが、実は母がファンだったフォークグループのアリスから来ている。もちろん恥ずかしいので本人以外は誰も知らない。 高校時代はバレー部であり、大橋くんはその時のエースであったようである。現在は年上のイトコ(性別含め、詳細不明)と2人暮らし。 趣味はスポーツ、ゲーム、ギャンブル(パチンコ、競馬等)等。だがパチンコの腕は「天才的な下手さ」と評されており、この噂の主を確かめるべく「With」に多くの人が訪れたことがある。その他、わんこそば105杯の記録をたたき出した、駅でチカンを半殺しにした、ポケもんのゲーム大会で優勝した、といった経験もあり、その噂を聞いて彼女を見に来る客も多い。 最終回の前の回でトシミツと結婚し、その2年後を描く最終回で妊娠。その時点でもウエートレスをしており、トシミツと出会った頃の髪型に戻っている。料理の腕も上がっている模様。 山本トシミツ(やまもと トシミツ) 大中央出版株式会社の第3営業部で働く23歳のサラリーマン。アリスと交際中。アリスと会うために外回りのついで(本人は「ついでは外回りの方」と言っている)に「With」にちょくちょくやって来る。ひどい時は、「週6」のペースでアリスに会いに来るくらいだった。
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