シネマの天使 – Wikipedia

シネマの天使』(しねまのてんし)は、2015年11月7日公開の日本映画。

1892年に芝居小屋としてスタートしてから多くの名作を上映してきた、広島県福山市の老舗映画館・シネフク大黒座の閉館にまつわるストーリを、実話を織り交ぜつつ、取り壊し間際の実際の大黒座を使って撮影。
スタッフや観客、大黒座を取り巻く様々な思いが交錯する様子を、閉館までのドラマとして描く。
主演は、本作が映画初主演となる藤原令子と本郷奏多[1]
本作と同じく、広島を舞台にした『ラジオの恋』で劇映画に進出した時川英之がメガホンを取った。
広島県内では、10月31日より先行公開された。
また、上映中の2015年11月14日に阿藤快が急逝。彼の遺作となった。

ストーリー[編集]

1892年に開館し、長きに渡り広島県福山市の地で親しまれてきた、老舗映画館の大黒座が閉館することになった。
大黒座で働き始めたばかりの新入社員・明日香はある夜、館内で謎の老人に出会う。老人は奇妙な言葉を残して、忽然と姿を消す。
いつか自分の映画を作りたいと夢見ているバーテンダーのアキラをはじめとする閉館反対の人々、そんな人たちをなだめる支配人、館内の壁にメッセージを書く観客たち、様々な大黒座を愛する人たちの思いが溢れ出すなかで、大黒座はついに最終日を迎える。
長い歳月の間、人々に愛されてきた映画館で、それぞれの脳裏に浮かび上がる思い出。スクリーンに最後の映画が映し出された時、あの謎の老人が再び現れる。

キャスト[編集]

大黒座
大黒座の関係者
その他

スタッフ[編集]

  • 監督・編集・脚本・原案 – 時川英之[2][3]
  • 製作総指揮 – 益田祐美子[2]
  • エグゼクティブプロデューサー – 福岡愼二[2]
  • 企画 – 酒井一志[2]
  • 脚本協力 – 北川亜矢子
  • プロデューサー – 尹美亜[2]
  • 音楽 – 佐藤礼央[2]
  • ラインプロデューサー – 塚村悦郎[2]
  • 撮影 – 今井俊之[2]
  • 照明 – 小田巻実[2]
  • 録音 – 小原善哉[2]
  • 美術 – 部谷京子[2]
  • キャスティング協力 – 佐藤ちひろ
  • 助監督 – 松尾崇[2]、松沢真美
  • 撮影(BCAM) – 池田美都
  • スタイリスト – 小里幸子、渡部祥子
  • ヘアメイク – 大橋茉冬
  • 制作 – 伊勢準一、田中智明
  • シネフク大黒座 閉館日撮影 – 撮影:的場泰平 音声:久保田紀子
  • 音響効果 – 中村佳央
  • カラリスト – 陸慧安
  • VFX – 山崎大祐
  • ヴァイオリン – 末延麻裕子
  • コーラス -本田みちよ
  • ギター – 山口亮志
  • 音楽プロデュース – 佐藤昌之(from ETUDE LLP)
  • デザイン – 江野耕治[2]
  • 劇中ポスターデザイン – オリシゲシュウジ
  • スチール – 麻生祥代
  • テーマ曲「シネマの天使」作曲:佐藤礼央
  • ミュージックデザイン&オーケストレーション – 岡崎雄二郎(from CMS-works)
  • 劇中上映作品 – 映画『ローマの休日』 映画『素晴らしき哉、人生!』
  • 製作 – 製作委員会(エフスペース / 平成プロジェクト / 中国放送 / ふゅーレック / 無そう / 山陽空調工業 / プラナコーポレーション / TBSサービス / 神仙 / TimeRiver Pictures / ランドハウス / 島屋)
  • 制作プロダクション – TimeRiver Pictures
  • 配給協力 – キネマ旬報社
  • 配給 – 東京テアトル

2016年6月8日発売。
特典映像を加えたメモリアル・エディション[4]と、本編のみ収録したスタンダード・エディション[5]の2種類を発売。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]