溝口宿 (矢倉沢往還) – Wikipedia

溝口宿

溝口宿の位置

大山道(主要8道)。

溝口宿(みぞのくちしゅく)は、矢倉沢往還(大山道)の宿場(継立場)の一つ。現在の神奈川県川崎市高津区溝口に位置する。1669年(寛文9年)に、隣接する二子村とともに継立村に指定され、毎月1日から20日までは溝口村が、21日から月末までは二子村が伝馬の継立を担当した。北見方村、上作延村、下作延村の3ヶ村が助郷村となった[1]。上宿・中宿・下宿に分かれて軒を並べ[2]、1838年(天保9年)には6戸の旅人宿、4戸の居酒屋などがあった[3]

名所・旧跡[編集]

  • 国木田独歩の碑 – 小説「忘れ得ぬ人々」の舞台となった溝口の亀屋前に立てられた碑が、高津図書館入口に移設された[4]
  • 灰吹屋 – 1771年(明和8年)に鈴木仁兵衛が創業した薬屋。大正年間に建てられ、1960年(昭和35年)まで使われた蔵造りの店が残る[5][6]
  • 大山街道ふるさと館
  • 大石橋 – 二ヶ領用水にかかる[7]
  • 溝口神社
  • 宗隆寺

溝口宿

交通アクセス[編集]

  • 鉄道
    • 東急田園都市線 高津駅下車
    • 東急田園都市線/大井町線 溝の口駅下車
    • JR南武線 武蔵溝ノ口駅下車

隣の宿場[編集]

江戸(赤坂) – 二子宿・溝口宿 – 荏田宿[2][8]

ギャラリー[編集]

  1. ^ 川崎市役所『川崎市史 通史編 2 近世』川崎市、1995年、319頁。
  2. ^ a b 鈴村茂「相模国矢倉沢往還」『県央史談第11号 県内旧街道史』1975年、 50-52頁。
  3. ^ 川崎市役所『川崎市史 通史編 2 近世』川崎市、1995年、323頁。
  4. ^ 『訪ねて楽しい大山街道』川崎市大山街道ふるさと館、2012年、18頁。
  5. ^ 『訪ねて楽しい大山街道』川崎市大山街道ふるさと館、2012年、16頁。
  6. ^ 『高津郷土資料集 第12篇 写真で読む今昔・矢倉沢往還』川崎市立高津図書館、1990年、9頁。
  7. ^ 『訪ねて楽しい大山街道』川崎市大山街道ふるさと館、2012年、19頁。
  8. ^ 『近世神奈川の研究』村上直、1975年、305頁。

参考文献[編集]

  • 『訪ねて楽しい大山街道』川崎市大山街道ふるさと館、2012年。
  • 川崎市役所『川崎市史 通史編 2 近世』川崎市、1995年。

関連項目[編集]

  • 大山街道ふるさと館
  • 大山道
  • 矢倉沢往還

座標:

北緯35度36分8秒 東経139度36分43秒 / 北緯35.60222度 東経139.61194度 / 35.60222; 139.61194