王様のためのホログラム – Wikipedia

王様のためのホログラム』(おうさまのためのホログラム、A Hologram for the King)は、2016年製作のアメリカ合衆国のコメディ映画。

デイヴ・エガーズ英語版の小説を『クラウド アトラス』のトム・ティクヴァ監督、トム・ハンクス主演で映画化[6]。ティクヴァは原作本が発売されてわずか2日後にエガーズにコンタクトを取り、映画化を申し出たという[7]

あらすじ[編集]

アラン・クレイは大手自転車メーカーの取締役であったが、会社の業績が悪化、その責任を問われる形で解任され、さらに負債に充てるため家や車などは全て差し押さえられ、妻にも去られてしまう。

アランは娘キットの養育費を稼ぐため、サウジアラビア国王の甥と知り合いだと誇張してIT企業の営業職に転職する。ある日、彼は国王に立体的な映像を投影する3Dホログラムを使ったテレビ会議システムを売り込むため、サウジアラビアに派遣される。

しかし、現地のオフィスは傷んだテントが張られているだけで、設備も環境も整っていなかった。しかも、プレゼン相手の国王は超過密スケジュールで、いつ現れるのかも分からない。その上、上司からは商談成立のプレッシャーをかけられ、ついに彼の体は悲鳴をあげる。

そんな彼に予想もしない人物からの助けが入り、アランは新たな一歩を踏み出していく。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替[8]

スタッフ[編集]

  • 監督・脚本 – トム・ティクヴァ
  • 原作 – デイヴ・エガーズ英語版
  • 製作 – ウーヴェ・ショット、シュテファン・アルント、アルカディー・ゴルボヴィッチ、ティム・オヘア、ゲイリー・ゴーツマン
  • 製作総指揮 – スティーヴン・シェアシアン、ガストン・パヴロヴィッチ、クローディア・ブリュームフーバー、アイリーン・ゴール、ゲロ・バウクネット、ジム・セイベル、ビル・ジョンソン、シャーヴィン・ピシュヴァー
  • 撮影監督 – フランク・グリーベ
  • プロダクションデザイナー – ウリ・ハニッシュ
  • 編集 – アレクサンダー・バーナー
  • 衣裳デザイン – ピエール=イヴ・ゲロー
  • 音楽 – ジョニー・クリメック英語版、トム・ティクヴァ

日本語版スタッフ

  • 日本語字幕 – 松浦美奈
  • 吹替翻訳 – 赤木真理子
  • 吹替演出 – 工藤美樹
  • 吹替製作 – ポニーキャニオンエンタープライズ

2013年6月12日、トム・ティクヴァがデイヴ・エガーズ英語版による2012年の小説『王様のためのホログラム』の脚本を展開していることが報告された。ティクヴァは脚本と監督を担当し、主演俳優はトム・ハンクスになった。本作はPlaytone、Primeridian Entertainment、X-Filme Creative Poolによって製作された[9]。2013年9月5日、Lotus Entertainmentが本作の国際的な権利取得を開始した[10]。2014年3月6日、サリタ・チョウドリー、アレクサンダー・ブラック、トレイシー・フェアラウェイ、デヴィッド・メンキン、そしてトム・スケリットの出演が発表された[11]

製作は2014年の第1四半期に開始された[10]。主要撮影は、2014年3月6日にモロッコで始まった[12]。エジプトのフルガダ、ドイツのベルリン、デュッセルドルフでも撮影された。撮影は2014年6月に終了した[13][14]

外部リンク[編集]