ドーラン・タイジ – Wikipedia

ドーラン・タイジ(モンゴル語: Doγolang Tayiǰi、中国語: 多郭朗台吉、? – 1476年)とは、15世紀後半におけるモンゴルジン=トゥメト部の統治者である。チンギス・カンの弟カチウンの後裔であり、ボライ・タイシと組んでマルコルギス・ハーンを弑逆するなど活躍したが、最後にはマンドゥールン・ハーンに殺された。漢文史料では鄭王脱脱罕、瘸太子、瘸王子と表記され、この内「瘸太子(王子)」がDoγolang Tayiǰiの翻訳で、脱脱罕(トクトアハン)が本名であると見られる。また、史料によってはドガラン・タイジ(Doγalang Tayiǰi,ドガラン太子)とも表記される。 チンギス・カンの弟カチウンを始祖とするカチウン王家はアルチダイがチンギス・カンより分封を受けて以来、ヒンガン山脈周辺に遊牧地を持つ有力勢力として知られていた。北元時代に入ると、カチウン王家が統治する集団は明朝の影響下に入って卜剌罕衛と呼ばれ、またモンゴル側ではチャガン・トゥメンとも呼称された。ドーラン・タイジはモンゴル語史料でオイラトと戦ったことが記される、「チャガン・トゥメンのエセクイ(Eseküi)」の親者か、或いはその別名ではないかと推測されている[1]。 1440-50年代、オイラトのエセンがモンゴルを征服したことによって東部モンゴリアは遊牧集団の移動が相継ぎ、従来ノーン河流域で遊牧していたウリヤンハイ三衛、卜剌罕衛といった集団は南下して万里の長城附近で遊牧するようになった。1454年、モンゴリア全域を支配していたエセンが殺されると各地で有力者が自立して覇権を競う時代が到来し、内モンゴル西部ではハラチン部のボライ・タイシが、東部ではベルグテイ裔のモーリハイ・オンがマルコルギス・ハーンを擁立して有力となった。 しかし、ボライ・タイシはやがてマルコルギス及びモーリハイと対立するようになり、最終的にマルコルギス・ハーンを弑逆するに至った。『蒙古源流』などのモンゴル語史料によるとマルコルギス殺害の実行犯はドローン・トゥメト(Doloγan Tümed,7トゥメトの意)を率いるドーラン・タイジであったと記されており、マルコルギス-モーリハイの同盟に対してボライとドーラン・タイジが同盟を組んでハーン殺害に至ったものと見られる。モーリハイはマルコルギス・ハーンの弑逆を受けて直ちにボライを打倒してモーラン・ハーンを擁立したが、同時期に外モンゴルではオイラトの勢力を再建したオシュ・テムルが東進しており、モーリハイはオルドス地方に逼塞することを余儀なくされた。成化元年(1465年)にはオイラトのオシュ・テムルが派遣した使者に卜剌罕衛の人物が随行していたことが記録されており、モーリハイと敵対するドーラン・タイジはこの時期オシュ・テムル率いるオイラト部族連合と同盟を組んでいたものと推測されている[2]。 成化2年(1466年)にはモーリハイ・オン及びモーラン・ハーンが殺されたが当時のモンゴリアではこれといった有力者を欠いていたため、約10年に渡るハーン空位時代が到来した。この頃よりドーラン・タイジは明朝の記録に登場するようになり、成化6年(1470年)正月には明朝に使者を派遣して宣府鎮管下の野狐嶺より入貢することを要求した[3]。入貢と偽って侵攻することを恐れた明朝によってこの要求は退けられたものの、この後も2月・3月と連続で使者を派遣している[4][5]。 1470年代にはベグ=アルスラン・タイシが東進してオルドス地方に入り、モンゴルの有力領侯の一人として知られるようになった。成化10年(1474年)にはベグ=アルスラン・タイシとドーラン・タイジが明朝との国境地帯に近づき、明朝朝廷は鎮守・総兵等の官に警戒を呼びかけている[6]。1475年、ベグ=アルスラン・タイシはマンドゥールン・ハーンを擁立し、10年に渡る空位時代を終結させた。即位したマンドゥールン・ハーンはマルコルギス・ハーンの仇を取ると称して出陣し、ドーラン・タイジを殺してドローン・トゥメトを征服した[7]。 マンドゥールン・ハーンはドーラン・タイジの最も有力な配下であったトゥルゲンを新たなトゥメト部領主とし、自らの娘をトゥルゲンの息子ホサイに嫁がせて姻戚関係を持った。これ以後、トゥメト部はカチウン家の統治を脱してトゥルゲンの家系を領主とする部族として活動するようになった。 ^ Buyandelger1997,187頁 ^ Buyandelger1997,188頁 ^

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内田裕大 – Wikipedia

この項目では、ラグビー選手の内田裕大(うちだ ゆうき)について説明しています。俳優の内田裕大(うちだ ゆうた)については「内田裕大 (俳優)」をご覧ください。 内田 裕大 生年月日 (1991-07-23) 1991年7月23日(30歳) 出身地 愛知県 身長 1.78 m (5 ft 10 in) 体重 115 kg (18 st 2 lb) 学校

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春本雄二郎 – Wikipedia

春本 雄二郎(はるもと ゆうじろう、1978年12月3日 – )は、日本の映画監督。神戸市出身。兵庫県立長田高校第49回生。日本大学芸術学部映画学科監督専攻卒業。映画工房春組合同会社代表。 来歴・人物[編集] 日本大学芸術学部映画学科の卒業制作『門出』(16mmフィルム、カラー、51分)は、平成15年度『そつせい祭』に同校代表として選出される。 その後、松竹京都撮影所の演出部となり、助監督として、現場の基礎を学ぶ。井上昭、石原興らに師事し、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『必殺仕事人2009』など時代劇を多数経験した。 2010年からは、東京でフリーの演出部として、様々な映画やドラマに携わる。 2015年1月、初監督・長編映画『かぞくへ』[1]を、自身で脚本・プロデュースする。 2016年9月、同作は第29回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門に選出される。[2] 2017年2月には、フランスで開催された第23回ヴズール国際アジア映画祭・コンペティション部門に選出され、『NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)』・『審査員賞』・『ギメ東洋美術館審査員スペシャルメンション』の3冠を受賞。[3]さらに同年6月、ドイツ・フランクフルトで開催された世界最大の日本映画祭、第17回ニッポン・コネクション・ニッポン・ヴィジョンズ部門に選出。[4] 『The Nippon Visions Jury’s Special Mentions』を授与される。[5]2018年3月に日本で劇場公開され、第33回高崎映画祭(2019)にて『新進監督グランプリ』を受賞する。[6] 2018年8月に独立映画製作団体「映画工房春組」を立ち上げ、映画監督と市民が直につながった映画製作をスタートさせる。 2019年、「かぞくへ」製作以前から執筆・完成していた長編第2作目の脚本『由宇子の天秤』をさらに改稿し『嘘に灯して(仮)』と改題。それが第1回フィルメックス新人監督賞、新人監督賞部門ファイナリストに選出される。[7]

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Petty Booka – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “Petty Booka” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2016年9月) Petty Booka(ペティブーカ)は、日本の女性ポップ・デュオ。1995年にインディーズでデビューし、1997年にメジャーに進出した。プロデューサーは麻田浩。 メンバー[編集] アサノサトミ(初代Petty)- 元Flamenco A Go Go、1999年Petty Booka脱退 ススキダユウカ(初代Booka)-

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囚われのパルマ – Wikipedia

『囚われのパルマ』(とらわれのパルマ)は、カプコンから2016年8月30日に発売された恋愛アドベンチャーゲーム。2018年12月18日には続編の『囚われのパルマ Refrain』(とらわれのパルマ リフレイン)が発売された。 「ガラス越しの体感恋愛アドベンチャー」をコンセプトとした、カプコンの新規IPによる女性向けアドベンチャーゲーム。カプコンとしては2006年発売の『フルハウスキス2』以来、10年ぶりとなる女性向けIPタイトルであり、女性スタッフ中心の開発チームが手がけている[1]。キャラクターデザインは実田千聖、音楽は北川保昌を起用。 2016年に「ハルト編」と「アオイ編」のエピソードを順次リリース。2017年は季節イベントに合わせて「スペシャル面会」を追加配信[2]。さらに『囚われのパルマ VR面会』が一部のカプコン運営アミューズメント施設に設置された[3]。 2018年には3人目のキャラクター「チアキ」が登場する『囚われのパルマ Refrain』をリリース。あわせて舞台化の予定が発表され、『囚われのパルマ -失われた記憶-』のタイトルで2019年6月22日から6月30日にかけて上演された[4][5]。 2019年8月30日にNintendo Switch版が発売された[6]。2020年3月12日にSwitch版『Refrain』が発売された[7]。 ゲームシステム[編集] プレイヤーは絶海の孤島の収容施設に閉じこめられている記憶喪失の青年の相談相手となり、コミュニケーションを重ねて心の距離を近づけながら、秘められた過去を探っていく。プレイヤーの言動は選択式だが親密度を上げる為の「正解」はなく、やり取りの中で蓄積された情報から、ユングのタイプ論を応用してプレイヤーの性格を分析しており、交流の中で生まれる親密度が深まるにつれ青年の反応は変わっていく[8][9]。 監視 青年が収監されている個室に設置された監視カメラの映像で、行動を観察する。青年は隠し撮りされていることに気付いておらず、無防備な様子からヒントが得られることもある。 面会 1エピソード当たり数回、面会室で青年と面会できる。スマートフォンの液晶画面を仕切りガラスに見立て、ガラス越しにスキンシップするという疑似体験もある。「Refrain」ではスマートフォンを動かすことで視線移動を表現できる。 外出 島内にある図書館、食堂、喫茶店、農園、雑貨店などを訪れ、島の住人たちと会話して「話題」や「差し入れアイテム」を入手する。 差し入れ

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慶田朋子 – Wikipedia

慶田 朋子(けいだともこ)は日本の医師で、美容皮膚科医。銀座ケイスキンクリニック院長。 所属学会[編集] 平成19年 東京女子医科大学において「色差計を用いた外用ステロイドの生物学的同等性試験に関するFDA作成 ガイドラインの本邦における適用について」の研究で博士号取得。[4] 妊婦614人に認めた皮膚病変の統計学的調査 A Retrospective Study of 614 Pregnant Women with Cutaneous Manifestations[5] 日本皮膚科学会雑誌116巻 1号 p41〜50 (2006年)

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貴婦人として死す – Wikipedia

『貴婦人として死す』(きふじんとしてしす、原題: She Died a Lady )は、アメリカの推理作家カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カーの別名義)による推理小説。発表は1943年。ヘンリ・メリヴェール卿ものの長編第14作目にあたる。 本作は、断崖絶壁における足跡のない殺人という不可能興味の謎を扱った作品である。 あらすじ[編集] 1940年、第二次世界大戦の戦火が近づき、ドイツ空軍機による空襲に備えて夜間の灯火管制が敷かれるようになったノース・デヴォンのリンクーム村では、数学教授アレック・ウェインライトの20歳以上も年下で非常に魅力的な妻・リタが、アメリカから来た元俳優で車のセールスマンをしている若い美男のバリー・サリヴァンと不倫の関係にあった。リタは村の医師ルーク・クロックスリーにアレックと離婚したいと相談を持ちかけた。リタは夫に対する愛情も残しており罪悪感もあるが、サリヴァンに対する気持ちはかけがえのないものだ、とルークに打ち明ける。 それから2人の関係は村中に噂が広まり、知らないのは夫のアレックだけという状況の中、6月29日土曜の晩、ルークはリンクームから4マイル離れたアレックの家「清閑荘」にカード遊びをしに行くと、アレックは誰かに電話線が切られていると言う。リタを探しに家の裏手に行ったルークは、あずまやで逢い引きの真っ最中だった彼女とサリヴァンを見つけ、2人と連れだって家に戻る。9時のラジオニュースに集中しているアレックに、氷を取りに行くと言ってリタがキッチンに行くと、サリヴァンもその後を追い、いつまで経っても2人が戻ってこないことにルークは不安を感じ出した。しばらくしてルークがキッチンに行ってみると、リタの書き置きが残されており、キッチンの裏口の ドアが開け放たれていた。裏口のドアの先には小石でふち取られた土の小径があり、ラヴァーズ・リープ(恋人たちの身投げ岬)と呼ばれる断崖のへりまで続いていた。雨の後のぬかるんだ小径に残されていたリタとサリヴァンの足跡は、断崖のへりで途切れており、引き返した足跡はなかった。 ルークには、2人が崖から身投げしたようにしか思えない状況であった。さらに、崖から潮が満ち始めた海面までは70フィートもの高さがあり、飛び込めば命はないと思われた。ルークはアレックに2人が身投げしたことを知らせ、警察に連絡することにしたが、電話線が切られていたため車で警察に行こうとしたところ、何者かによりガソリンが抜き取られていた。しかたなくルークは自宅に戻って、リントンの警察署に電話で連絡をした。それから2日後、2、3マイル離れた浜でリタとサリヴァンの死体が発見された。 溺死と思われた2人だったが、検死の結果、2人は何者かにより至近距離から射殺されていたことが判明した。凶器の拳銃が見つからなければ、2人のうちのどちらかが発砲しての心中で片づけられたのだが、凶器の拳銃は「清閑荘」から半マイル離れた道端で発見されたのである。このことから、誰かが2人を殺害したとしか考えられなくなったが、ラヴァーズ・リープのへりまで続いていたのは2人の足跡だけで、その足跡には後ろ向きに歩いたり、1人の人間が違うサイズの靴を履いて歩いたりしたような不自然な痕跡は見つからず、犯行は不可能な状況であった。 途方に暮れるクラフト警視は、村の画家・ポール・フェラーズの家に滞在していたヘンリ・メリヴェール卿にこの謎を解き明かすよう依頼する。ところが、凶器の拳銃の発見者で弁護士のスティーヴ・グレインジとの面談から状況は一変する。グレインジは、2人が拳銃で自殺して海に落ちた後、ルークが残された拳銃を拾い、リタに好意を寄せていたため彼女の自殺と不実が世間に知れ渡るのを嫌い、警察に電話するために自宅に戻る途中で拳銃を捨てたのだと指摘する。そして、クラフト警視はこの指摘が事件の謎を説明できる唯一の解釈だと受け入れる。しかし、断じてそれを否定するルークは、メリヴェール卿とともに謎の究明にとりかかる。 主な登場人物[編集] ルーク・クロックスリー 本編の語り手。医師。 トム・クロックスリー ルークの息子。 アレック・ウェインライト

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国立近現代建築資料館 – Wikipedia

国立近現代建築資料館 情報 用途 資料館 旧用途 最高裁判所司法修習施設庁舎 設計者 国土交通省関東地方整備局 施工 東洋建設 事業主体 文化庁 管理運営 文化庁 構造形式 資料室棟RC造、事務室棟S造追加外装/床:熱処理木材(スギ)、外壁:ステンレス鋼・ポリカーボネート板 敷地面積 12,498 m² 建築面積 1,570 m²

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ぐるぐる召喚マジカルギア – Wikipedia

ぐるぐる召喚マジカルギア ジャンル ちびキャラ×ぐるぐるバトルRPG 対応機種 AndroidiOS 開発元 GREE[1] 運営元 ファンプレックス 販売元 GREE 人数 1人(オンライン専用) 運営開始日 2016年11月22日 テンプレートを表示 『ぐるぐる召喚マジカルギア』(ぐるぐるしょうかんマジカルギア)は、GREEより配信されていたスマートフォン用ゲームアプリ。2016年11月22日サービス開始。基本プレイ無料(アイテム課金制)。略称は「マジギア」。 2017年9月13日をもってサービスを終了した[2]。 ゲーム内容[編集] プレイヤー(ゲーム中では「勇者」あるいは「召喚士」という位置付け)は人間族・精霊族・機械族・獣族・天使族・魔族などの種族で構成された「ユニット」と呼ばれるキャラクターを集め、1チームにつき最大6体までのチームを編成して敵と戦闘し勝利を目指す。

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是永瞳 – Wikipedia

この記事の主題はウィキペディアにおける人物の特筆性の基準を満たしていないおそれがあります。基準に適合することを証明するために、記事の主題についての信頼できる二次資料を求めています。なお、適合することが証明できない場合には、記事は統合されるか、リダイレクトに置き換えられるか、さもなくば削除される可能性があります。出典検索?: “是永瞳” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年2月) これなが ひとみ是永 瞳 プロフィール 生年月日 1995年7月15日 現年齢 26歳 出身地 日本・大分県豊後高田市 血液型

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