松山弘平 – Wikipedia

松山弘平
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2012年中日新聞杯表彰式

基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市
生年月日 (1990-03-01) 1990年3月1日(32歳)
身長 166.4cm
体重 47kg
血液型 B型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 フリー
初免許年 2009年
免許区分 平地[1]
経歴
所属 栗東・池添兼雄(2009.3.1 – 2011.2.20)
栗東・フリー(2011.2.21 -)
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松山 弘平(まつやま こうへい、1990年3月1日 – )は、中央競馬・栗東トレーニングセンターに所属する騎手。

兵庫県神戸市出身。小学4年生の頃に競馬好きだった父と祖父に地元の阪神競馬場に連れて行ってもらったのがきっかけで競馬に興味を持つようになる[2]。阪神競馬場内にある乗馬センターで乗馬を学び、2006年4月にJRA競馬学校騎手課程第25期生として入学。

2009年2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得する[3]。同期には小野寺祐太、国分恭介、国分優作、丸山元気がいる。卒業供覧模擬レースではグランプリペガサスに騎乗し勝利した[4]。目標とする騎手は福永祐一と池添謙一[5]

2009年3月1日、小倉競馬場第1レースで5番人気トミケンプライマリに騎乗し[6]、19歳の誕生日に初騎乗・初勝利を挙げた[7]。初騎乗・初勝利は内田博幸以来44人目で、競馬学校卒業生では藤岡康太以来8人目。また、第9レースではニューロザリオで2勝目を挙げた[8]。デビュー日の2勝は福永祐一以来13年ぶり史上2人目[9]

8月2日、小倉記念でアンノルーチェに騎乗したのが重賞初騎乗だった(10着)[10]。8月23日にはマストビートゥルーに騎乗してオープン特別競走の小倉日経オープンに勝利[11]。特別競走初勝利を果たした。同年は計36勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手と中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した[12][13]

2010年7月18日にシンガポール、クランジ競馬場で実施された国際見習騎手招待シリーズ・アジアヤングガンズチャレンジ2010に中央競馬代表として、名古屋競馬所属の阪野学とともに出場のため遠征[14]。7月16日第8競走Claas4一般戦で高岡秀行厩舎所属のメイクアリターンに騎乗し、日本国外の競馬で初騎乗(12頭立て7着)[15]。アジアヤングガンズチャレンジでは全3戦で9着、7着、5着で10人中総合9位だった[16]

8月11日、園田競馬場で条件クラスの交流競走に騎乗するとともに、「修行のため」として岩田康誠を介して当日の平場競走3鞍に騎乗した。関東では松岡正海らJRAの若手騎手が南関東で何度もエキストラ騎乗をしているが、園田競馬場では元兵庫県競馬所属の小牧、岩田、赤木をのぞくと初めて。

2011年1月17日高知競馬場で行われた第25回全日本新人王争覇戦に出場し、第1戦で6着、第2戦で2着となり総合3位(10人中)[17][18]

2012年3月4日、改装された中京競馬場での最初の重賞となった第48回中日新聞杯をスマートギアで勝利し、重賞初制覇となった[19][20]。また、同年にはデビュー年から乗り続けていたドリームバレンチノで函館スプリントステークスを制し[21]、さらに同馬に騎乗したスプリンターズステークスで3着に入った[22]
最終的に、2012年はデビューからの3年間の勝利数に迫る74勝を挙げ、関西リーディング7位(全国リーディング13位)に入り第6回中央競馬騎手年間ホープ賞に選出されるなど、松山にとって躍進の年となった[23]

2015年、JBCスプリントをコーリンベリーで制し、GI (JpnI)初勝利[24]

2017年4月16日、第77回皐月賞を単勝9番人気のアルアインで制し、38回目の挑戦にして念願の中央GI初勝利を飾る[25][26]。平成生まれ初のG1ジョッキーとなった[27]

2020年4月12日、第80回桜花賞では単勝2番人気デアリングタクトに騎乗し、レースは雨中のぬかるんだ重たい馬場にも関わらず直線大外一気の末脚で逃げるレシステンシアを捕らえて1着、自身2つ目のGI勝利を挙げた[28][29]
続く2冠目の第81回優駿牝馬では単勝1.6倍の1番人気に推され、直線進路がことごとく塞がれるといった厳しい流れを一瞬の末脚で差し切り1着、牝馬クラシック二冠を制した[30]。10月18日、三冠目の第25回秋華賞は単勝1.4倍の1番人気に推され、道中中団待機から直線向いて外に持ち出しあっさり抜け出す競馬でJRA史上初となる無敗での牝馬三冠制覇を成し遂げた[31]。また、この秋華賞勝利で99勝目を挙げた次の第12レースでも勝利し、三冠達成の直後に自身初となるJRA年間100勝を達成した[32]

2021年3月21日、中京競馬場で11鞍に騎乗して6勝を挙げ、前日20日の阪神競馬場での5勝を合わせて、土日開催で11勝を挙げた[33]。この記録は武豊が2005年9月24・25日にマークした12勝(7勝・5勝)に次ぐ土日開催での勝利数単独2位であった[34]

2021年9月19日、中京競馬場第6Rでギブミーラブに騎乗してJRA通算10000回騎乗を達成した。デビューから「12年6ヶ月19日」、年齢は「31歳6ヶ月19日」での達成となり、ともに三浦皇成の記録を更新して史上最速および最年少となった[35]

主な騎乗馬[編集]

太字はGI(JpnI)競走

騎乗成績[編集]

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗・初勝利 2009年3月1日 1回小倉8日1R 3歳未勝利 トミケンプライマリ 16頭 5 1着
重賞初騎乗 2009年8月2日 2回小倉6日10R 小倉記念 アンノルーチェ 18頭 8 10着
重賞初勝利 2012年3月4日 1回中京2日11R 中日新聞杯 スマートギア 17頭 6 1着
GI初騎乗 2010年10月24日 5回京都6日11R 菊花賞 シルクアーネスト 18頭 18 17着
GI初勝利 2015年11月3日 13回大井3日9R JBCスプリント コーリンベリー 16頭 3 1着
JRA・GI初勝利 2017年4月16日 3回中山8日11R 皐月賞 アルアイン 18頭 9 1着
年度 平地競走
1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
2009年 36 29 45 553 .065 .118 .199
2010年 30 30 26 583 .051 .103 .148
2011年 26 32 30 560 .046 .104 .157
2012年 74 52 58 793 .093 .159 .232
2013年 62 59 64 846 .073 .143 .219
2014年 56 58 51 807 .069 .141 .204
2015年 70 79 60 907 .077 .164 .230
2016年 47 75 59 816 .058 .150 .222
2017年 61 65 64 838 .073 .150 .227
2018年 84 92 76 911 .092 .193 .277
2019年 91 81 82 885 .103 .194 .287
2020年 127 86 92 918 .138 .232 .332
2021年 130 109 77 891 .146 .268 .355
中央 894 847 784 10308 .087 .169 .245
2009年 0 0 0 0 .000 .000 .000
2010年 0 0 0 5 .000 .000 .000
2011年 2 2 1 9 .222 .444 .556
2012年 0 3 0 9 .000 .333 .333
2013年 2 0 0 4 .250 .250 .250
2014年 0 1 0 6 .000 .167 .167
2015年 2 1 1 5 .400 .600 .800
2016年 2 4 1 12 .167 .500 .583
2017年 2 2 2 17 .118 .235 .353
2018年 3 3 0 10 .300 .600 .600
2019年 1 2 1 14 .071 .214 .286
2020年 4 0 2 12 .333 .333 .500
2021年 4 4 1 21 .190 .381 .429
地方 20 23 8 141 .141 .304 .361
  • 通算100勝 2012年2月5日小倉12R 脊振山特別 サイドアタック[37]
  • 通算200勝 2013年5月25日京都11R 朱雀S ワイズリー[38]
  • 通算300勝 2015年4月4日阪神11R コーラルS コーリンベリー[39]
  • 通算400勝 2016年12月18日阪神12R 高砂特別 コウエイエンブレム[40]
  • 通算500勝 2018年6月16日阪神3R 3歳未勝利 セトノシャトル[41]
  • 通算600勝 2019年8月24日小倉3R 3歳未勝利 ストームガスト[42]
  • 通算700勝 2020年7月12日阪神6R 2歳新馬 テイエムマジック[43]
  • 通算800勝 2021年3月21日中京5R 3歳未勝利 パナプリ[44]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]