ダッジ・ジャーニー – Wikipedia

ダッジ・ジャーニー(Dodge Journey)は、アメリカのクライスラーがダッジブランドで製造・販売していた自動車。

日本においては「ダッジ・JC」の名称で販売されていた。これは「ジャーニー」という商品名が、既にいすゞ自動車で「いすゞ・ジャーニー」として使用されているためである(「JC」はジャーニーの開発コード)。

2007年のフランクフルトオートショーで初披露され、2008年3月から北米で、2008年半ばからヨーロッパで販売開始された。日本においては2009年1月17日から販売開始された。製造はメキシコ・トルーカ工場にて行われる。

ジャーニーはミニバンの実用性とSUVの機能性を兼ね備えたミドルサイズの5ドアクロスオーバーワゴンで、アベンジャーと共通のプラットフォームを採用している。フロントグリルはダッジ特有の十字グリルとなっており、全体的にアベンジャーに近い雰囲気のデザインとなっている。昇降性を高めるため、後部ドアは90度まで開くよう設計されている。日本市場においてクライスラー・ボイジャー(SWBモデル)の後継車の役割を担っている。

エンジンは2.4L直4DOHC「ワールドエンジン」と2.7LV6DOHC「LHエンジン」、3.5LV6SOHC「EGGエンジン」の3種類がラインナップされており、駆動方式はFFと4WDで、4WDはV6を搭載した上級グレードのみにラインナップされている。日本においては2.7LV6エンジンでFF駆動のモデルのみがラインナップされていた。

北米でのラインナップは以下の通り

  • SE:2.4L直4、FFレイアウト、4AT
  • SXT:3.5LV6、FFレイアウト、6AT
  • SXT AWD:3.5LV6、4WDレイアウト、6AT
  • R/T:3.5LV6、FFレイアウト、6AT
  • R/T AWD:3.5LV6、4WDレイアウト、6AT

なお、R/TにはSXTにはない機能(キーレスエントリーなど)が追加されている。2.7LV6モデルは北米ではラインナップされていない。

インテリアは、2.4Lモデルが2列5人乗りでそれ以外は3列7人乗りとしている。多彩なシートアレンジが可能で、さらにクーラー付きグローブボックスなどの多彩な収納装備を搭載するなど、ミニバン並みの実用性も兼ね備えている。また、2列目シートは40mmだけフロントシートより高く、さらに3列目シートはフロントシートより57mmだけ高くなっており、後部座席からでも良好な前方視界が得られるように工夫されている。シートには汚れや匂いがつきにくく、静電気がおきない「プレミアムファブリックシート」を採用。

安全装備として、ABSやSRSエアバッグ、ESP、横転を感知すると自動的に制動をかける「エレクトロニック・ロール・ミディゲーション」を搭載している。

ヨーロッパでは2011年モデルイヤーからダッジブランドでの販売が打ち切られ、代わってウリッセの販売を終了したフィアットがOEM供給を受けて「フリーモント」の車名で販売を行なっており、2013年には韓国での販売も開始された。日本では導入した2009年にクライスラーが連邦倒産法第11章を申請したことによる影響で、日本向けの2010年モデル以降の導入そのものが凍結、それに伴う戦略見直しを受けて、わずか1年で販売は打ち切られ、その後2011年に全てのダッジブランド車の正規輸入と国内販売が終了した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]