チューベローズ – Wikipedia

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チューベローズ(月下香[4]、英: tuberose、学名: Polianthes tuberosa)は、リュウゼツラン亜科の多年草。ゲッカコウ(月下香)、オランダズイセン(和蘭水仙)とも呼ばれる。種小名はラテン語で「ふくらんだ、塊根状の」を意味し、球根を形成することに由来する。「チューベローズ」はその英語読みである。

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原産地はメキシコで[2]、同属植物は12種ある。晩春に鱗茎から発芽し、披針形の葉は、根生葉が数枚、茎を抱く葉が十枚前後ある。草丈1mくらいになり、8月頃に、白い6弁花20 – 30輪からなる穂状花序をつける。花穂は45cmくらいになり、香りがよく、複雑でエキゾチックな甘いフローラル系で、とくに夜間は香りが強い。園芸種は八重咲きのものが多いが、一重咲きのほうが香りが高い。戦中に李香蘭や渡辺はま子が唄ってヒットした中国曲の「夜来香」の花がチューベローズであると言われたことがあったが、実際は別種の植物で、月下香(げっかこう)という和名もあったが、今は使われていない。抽出物を香水のトップノートに用いるために、ハワイや熱帯アジアなどで栽培されている。
ヴィクトリア朝時代のハワイでは葬式用の花とされていたほか、その後もレイや宗教行事用に用いられている。

球根は30g以上ある充実したものでないと開花しないので、なるべく立派な病害虫のない球根を選ぶ。比較的丈夫な草花で、花を咲かせるだけなら、排水と日当たりの良いところなら十分に育つ。株間は30cmくらいにし、球根に10cmくらい土がかぶるくらいに植える。花の後に塊茎が分球するが、八丈島など冬の遅い地域を除き、球根が充実する前に冬が来てしまうため、翌年も作りたい場合は、新しい球根を買った方がよい。

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