コロッケパン – Wikipedia

コロッケパンとカレーパン

コロッケパンとは、パンの間にコロッケを挟んだ調理パンのこと。

使用されるパンは、食パン、バンズ、コッペパンなど各種ある。中身も各種あるが、一般的にはウスターソースをつけたポテトコロッケを使用し、添え物にキャベツの千切りが入っていることが多い。ウスターソースに加えてマヨネーズも使用されることがある。

コロッケパンを考案した店、製パン業者がいずれであるのか、確認できるような文献、記録は発見されていない[1]

東銀座の精肉店「チョウシ屋」(1927年(昭和2年)創業)は、肉屋としてコロッケを初めて売りに出したとされるが[2]、コロッケの販売と同時にコロッケパンも販売している[3]。チョウシ屋のコロッケパンはコッペパンのものと食パン2枚でコロッケを挟んだものとがある[3]

みしまコロッケパン[編集]

日本の静岡県三島市はジャガイモ(メークイン)の「三島馬鈴薯」が特産品である。2007年に市民は農作物関係者で結成された「みしまコロッケの会」の活動によって、「みしまコロッケ」は有名になった。三島市内の製パン会社グルッペ・石渡食品は、そのみしまコロッケを用いて「みしまコロッケパン」を製作。みしまコロッケパンは第3回(2012年)日本全国ご当地パン祭りで1位を獲得し、人気商品となっている[4]

ブローチェ・クロケット[編集]

ブローチェ・クロケットの例

マック・クロケット

ブローチェ・クロケット(オランダ語: Broodje Kroket)は、オランダ料理の一種で、クロケットをパン(カイザーロール)に挟んだサンドイッチ[5]

オランダ、ベルギー、キュラソー島のマクドナルドではマック・クロケットオランダ語版という名称て、クロケットとディジョンマスタードソースをハンバーガーバンで挟んだサンドイッチを販売している。オランダではマクドナルドが出店したときから既にマック・クロケットが提供されており、一時期メニューから消えていたが、1999年に再導入され以降は販売が続いている。

関連項目[編集]

  1. ^ 簗瀬久『おいしいコロッケ大百科: 中食コロッケの秘密』アイフォレスト出版、2008年、144頁。

    ISBN 9784990437206。

  2. ^ 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社〈コロナ・ブックス 186〉、2013年、124-127頁。ISBN 9784582634860。
  3. ^ a b 『東京食本vol.1』ぴあ、2017年、60頁。
  4. ^ なぜ三島でコロッケパン!? 松丸アナがご当地商品の人気の秘密を探る”. 日経トレンディネット (2015年10月6日). 2017年12月26日閲覧。
  5. ^ 佐藤政人『世界のサンドイッチ図鑑:意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355』誠文堂新光社、2017年、40頁。ISBN 978-4416616475。