NHK学園高等学校 – Wikipedia
NHK学園高等学校(エヌエイチケイ がくえんこうとうがっこう)は、学校法人NHK学園が運営している私立の広域通信制高等学校。東京都国立市富士見台二丁目に本校が所在する。
1962年(昭和37年)10月に日本放送協会 (NHK) によって設立された学校法人NHK学園が運営している日本初の広域通信制高等学校。[1]略称は「N学(エヌガク)」。
特色は、NHK高校講座の放送授業を利用して学習するシステムとなっている。放送に対応した独自の教材(教科書検定は受けていない)を市販していた時代もあった。
2018年(平成30年)4月に学校名が日本放送協会学園高等学校からNHK学園高等学校に改称した。
学校法人角川ドワンゴ学園が運営しているN高等学校とは全く関係がない。
普通科の設置コース[編集]
通信制高等学校の普通科(3年制)には次の4つのコースが設置されている。単位制が導入されている。二学期制であるため4月と10月に入学できる。
- スタンダードコース(ベイシックコース)
スタンダードコース(ベイシックコース)は、東京本校や各地の協力校で実施されるスクーリング(対面授業)を受けるために毎月1回から2回程度の登校をする。レポート提出の課題がある。ネット学習でのサポートがある。
- ライフデザインコース
ライフデザインコースは、2004年(平成16年)度に不登校経験者の生徒向けに設置されたコース。不登校経験者の生徒向けのコースなのでネット学習を利用した学校側(教師)の学習指導のサポート体制が充実している。スクーリング(対面授業)が1年次は年に6回程度と登校日が少ないが、2年次、3年次になるとスクーリング(対面授業)の登校日が毎月1回~2回程度に増えるカリキュラムになっている。レポート提出の課題がある。
登校コースは、2015年(平成27年)度から設置されたコース。東京本校で実施されるスクーリング(対面授業)を受けるために毎週3回(水曜、木曜、金曜)登校をする。これまでは郵送のみでのレポート提出であったが、2021年度より原則ネットでのレポート提出に切り替わった。(希望すれば郵送での提出も可能である)
対面授業の他、ネット学習でのサポートがある。
- 教養・海外特科コース
教養コースは、教養として高校の学習をしたい人向けのコース。高校卒業資格は取得できない。
海外特科コースは、海外に暮らしている日本人の高校生向けのコース。高校卒業資格は取得できない。
- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年)
- 1963年(昭和38年)5月7日 – 東京都北多摩郡国立町(現・東京都国立市)に東京本校の校舎・宿泊棟竣工
- 1967年(昭和42年)
- 3月19日
- 第1回東京本校卒業証書授与式が実施
- 日本放送協会学園高等学校同窓会が発足
- 3月19日
- 1988年(昭和63年)4月1日 – 高等学校に専攻科(社会福祉コース)開設
- 1989年(平成元年)4月1日 – 高等学校(普通科)が3年間で卒業可能となる。
- 1995年(平成7年)4月1日 – 高等学校・専攻科(社会福祉コース)修了者の「介護福祉士」受験資格取得認可
- 1999年(平成11年) – 東京本校の新校舎が完成
- 2001年(平成13年)4月1日 – 社会福祉士養成課程開設
- 2004年(平成16年)
- 4月1日
- ネット学習(eラーニング)の本格実施
- 文部科学省「研究開発学校」に指定された「Do itコース」を開設
- 4月1日
- 2008年(平成20年)4月1日 – 「単位制」による教育課程に移行
- 2009年(平成21年)4月1日 – 「eコース」を開設
- 2011年(平成23年)4月1日 – 「海外eコース」を開設
- 2012年(平成24年) – 創立50周年記念式典を挙行
- 2015年(平成27年)4月1日 – 東京本校にて週3日通学する「登校コース」を開設
- 2016年(平成28年)
- 4月1日
- 高等学校の専攻科は募集停止(一部は募集休止)[2]
- 「Do itコース」を「ネット学習 Do itコース」と、「eコース」を「ネット学習コース」と、「海外eコース」を「ネット学習 海外コース」と改称
- 「総合教育相談センター」を開設
- 4月1日
- 2018年(平成30年)
- 4月1日
- 学校名が日本放送協会学園高等学校からNHK学園高等学校に改称された。
- NHK学園高等学校の新校歌『最高のぼくら』が制作・発表された。
- 4月1日
スクーリング[編集]
- スタンダードコース(ベイシックコース)の場合は、スクーリング(対面授業)を受けるために毎月1回から2回程度の登校をする。毎月の指定された日に生徒は登校をする。同じ月に実施される他の日に振替えて登校することも可能である。ホームルームは生徒が所属している登校日のクラスへの出席が求められる。ただし、やむを得ない事情がある場合はクラス担任の許可を得た上で他の日に振替えて出席が可能である。
- ライフデザインコースの場合は、不登校経験者の生徒向けのコースであるために、1年次は、年に6回程度とスクリーング(対面授業)の登校日は少ないが、2年次、3年次になるとスクリーング(対面授業)の登校日は毎月1回から2回程度に登校日が増えるカリキュラムになっている。
- 登校コースの場合は、東京本校で行われるスクーリング(対面授業)を受けるために毎週3回程度の登校をする。
- スクーリング(対面授業)に出席できなかった生徒のために、東京本校や地方の協力校などの生徒向けに全国7か所で年1回に4日間の日程でスクーリング(対面授業)をまとめて行う「集中スクーリング」という制度もある。[3]
- NHK高校講座の放送授業の番組の視聴を見逃してもNHK公式サイトでNHK高校講座がネット配信されているのでレポート提出の課題が可能となっている。
- 「スクーリング(対面授業)の出席状況」と「レポート提出の評価」と「試験(中間試験と年度末試験)の結果」によって単位の認定が決定される。
ネット学習[編集]
- ネット学習は、2004年度(平成16年)度から開始された。生徒はインターネットを利用してレポート提出の課題に取り組む。ネット学習では、インターネットを通じて生徒が学校側(教師)に解らない事を質問するなどの学習指導のサポートが行われる。[4]ただし、ネット学習で全てができるのではなく、毎月に1回~2回程度のスクーリング(対面授業)のために登校する。
サポート体制[編集]
生徒には必ずクラス担任の教師が付いて生徒をサポートする。[5]
- 総合教育相談センター
生徒の学習相談のために東京本校には「総合教育相談センター」が設置されている。[6]
卒業後の進路を相談するために「進路相談室」が設置されている。「合同進路相談会」も開催される。[7]
学校行事[編集]
- 東京本校の学校行事には、入学式・始業式(4月)、運動会(6月)、学園祭(11月)、球技大会(1月)、修了式・卒業式(3月)などがある。[8]地方では各協力校の単位で学校行事が行われる。
生徒会活動・部活動[編集]
東京本校には生徒会活動がある。
生徒会活動は、運動会や学園祭や球技大会などの学校行事の企画に参加している。
- 部活動
- 運動部には、バレーボール部、バスケットボール部、陸上競技部、サッカー部、軟式野球部、ソフトボール部、剣道部、硬式テニス部、ソフトテニス部、バドミントン部、卓球部、ダンス部などがある。
- 文化部には、吹奏楽部、軽音楽部、コーラス部、美術部、漫画部、家庭科部、自然科学部、ESS(英語)部、書道部、歴史部、写真部、演劇部、ボランティア部などがある。
1963年(昭和38年)から2018年(平成30年)まで歌われていた『日本放送協会学園高等学校 旧校歌』(作詞 清水繁男、作曲 中田喜直、補作 日本放送協会学園)[9]。
2018年(平成30年)4月に開校55周年を記念してNHK学園高等学校の新校歌『最高のぼくら』(作詞 松本隆、作曲 秦基博)が制作・発表された。[10]杉並児童合唱団の合唱により2020年(令和2年)4月8日から音楽配信され4月22日には日本コロムビアからCD発売された。
東京本校[編集]
〒186-8001 東京都国立市富士見台2-36-2
まなびや[編集]
札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市などの大都市にあるスクーリング(対面授業)を行う学習施設。
協力校[編集]
全国31ヶ所にスクーリング(対面授業)を行うための協力校があり、東京本校まで通学しなくても全国各地でスクーリング(対面授業)の受講ができる。
かつては協力校が全国の至る所に設けられていた(一時80箇所余り)が、在校生徒数の減少、交通網の発達などにより、近年は集約・広域化の流れが加速している。長野県、山陰地方、佐賀県など、地元に協力校やスクーリング会場が無い県も増えている。
集中スクーリング会場[編集]
期間を集中して宿泊合宿によるスクーリングを行う会場が、東京本校・大阪などの全国7ヶ所にある。
提携校[編集]
交通アクセス[編集]
主な関係者[編集]
歴代校長[編集]
著名な卒業生[編集]
- ^ NHK学園の沿革
- ^ 高等学校(専攻科)の募集休止・募集停止のお知らせ – NHK学園(2016年8月23日閲覧)
- ^ スクーリング会場等一覧
- ^ NHK学園のネット学習
- ^ 学習サポート
- ^ 安心の生徒サポート
- ^ 進路サポート
- ^ 年間スケジュール
- ^ 日本放送協会学園高等学校 旧校歌
- ^ NHK学園高等学校の新校歌「最高のぼくら」
- ^ “田村芽実さんが歌うNHK学園校歌!”. NHK学園 (2021年2月7日). 2021年2月15日閲覧。
- ^ “NHK学園校歌「最高のぼくら」by 田村芽実”. NHK学園 (2021年2月15日). 2021年2月15日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
Recent Comments