若宮稲荷神社 (ハワイ) – Wikipedia

若宮稲荷神社(わかみやいなりじんじゃ、英語: Wakamiya Inari Shrine)は、ハワイ州ワイパフにある神社。オアフ島に唯一現存する神社建築の稲荷神社であり、社殿は赤く塗られている[2]。同社は日本人移民やサトウキビ(サトウキビ属英語版)やパイナップルのプランテーションで働く農民にとって代表的な宗教的遺産である。1980年1月8日、アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された[1]

木造の社殿 (enは19×26フィートで手すり子の欄干に囲まれていて欄干にかかる木製の階段がある。入母屋造の長い軒天は階段や欄干を覆っている。また社殿の入り口は上部が格子の引き戸 (enと鈴緒の付いた鈴や賽銭箱があり、その背後に祭壇が置かれている。社殿は慎重に修復されているものの装飾された棟木の上にある千木(フィニアル英語版)は未だに復元されていない[1]

この神社は1912年に東京で修行した神主のヨシオ・アキザキが創設した。初代の社殿は1914年にハスチュンとしか名が知られていない日本人建築家がホノルルのカカアコにある工業地域に建設した。1918年に同じホノルル市内のモイリイリ地域内のサウス・キング通り2132に位置する日本人コミュニティ中心部に移設された。ヨシオ・アキザキ死去後の1951年、ヨシオの息子であるタケオが資産や神権を継承した。タケオの死後、資産は売却され、神社も1979年、スポーツ用品店を建設するためにワイパフ文化庭園に移転された[1]

市街地から郊外に移転された神社は庭園に囲まれた場所に位置しており、当初存在した手水舎、狛犬や狐の対の石像、鳥居は移転を重ねるうちに撤去されてしまったが、鳥居は新たに建造された[1]。創設100周年を迎えた2014年に屋根が新しくされた[3]。同年、Historic Preservation Honor Awardを受賞した[4]

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