ジョー・クラウン – Wikipedia
ジョー・クラウン | |
---|---|
ニューオーリンズのジャズフェスでプレイするジョー・クラウン (2008)
|
|
基本情報 | |
ジャンル | R&B, ブルース, ファンク |
職業 | ミュージシャン |
担当楽器 | オルガン, ピアノ |
活動期間 | 1980年代〜 |
レーベル | STR Digital, ShortStack |
共同作業者 | クラレンス・”ゲイトマウス”・ブラウン、ルーサー”ギターJr.”ジョンソン、ウォルター”ウルフマン”ワシントン |
公式サイト | JoeKrown.com |
ジョー・クラウン (Joe Krown) は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズを拠点に活動するキーボード奏者。晩年のクラレンス・”ゲイトマウス”・ブラウンのバンドへ10年以上の長きに渡って在籍していたことで知られる。ソロ・アーティストとしては、彼はいくつかの演奏スタイルを使い分けている。ピアノを弾くと伝統的なニューオーリンズ・スタイルを中心としたサウンドを展開し、また自身のバンド、ジョー・クラウン・オルガン・コンボでは全面的にハモンドB-3オルガンを弾き、そのサウンドはよりジャズっぽくファンキーである。
初期[編集]
クラウンは、ニューヨーク州のウェストベリー、およびロングアイランドで幼少期を過ごし、幼い頃からピアノに慣れ親しんで育った。ニューヨーク州立大学バッファロー校在学中にクラウンはハモンド・オルガンを弾くようになり、間もなくプロのミュージシャンの活動をするために大学を中退した[1]。
1980年代にクラウンは当時の妻とともに自らのバンドを結成し、ニューヨークおよびニューイングランド地方で活動するようになった。また彼はチャック・ベリーのツアー用のバンドにも加入し、彼と東海岸のツアーを経験している[1]。
1980年代後半になると、クラウンはマディ・ウォーターズとの活動でも知られるルーサー”ギターJr.”ジョンソンのバンドに参加した。クラウンは在籍期間中、ジョンソンとツアーをともにし、また2枚のアルバムのレコーディングにも参加している。
ゲイトマウス・ブラウンのバンド時代[編集]
1992年、クラウンはゲイトマウスのバンド、ゲイツ・エクスプレスに参加するため、ニューオーリンズに移住した。以後、彼はゲイトマウスが2005年に亡くなるまでの13年ほどの期間、彼のバンドで活動を続けた。クラウンはこの間ゲイトマウスと4枚のアルバムをレコーディングし、ゲイトマウスとともに全米および世界のツアーを経験した[2]。1995年には、ゲイトマウスがエリック・クラプトンの世界ツアーの前座に抜擢され、クラウンもバンドの一員としてクラプトンとツアーをしている[2]。
ソロ・アーティストとして[編集]
クラウンがソロ・アーティストとしてデビューを果たしたのは1998年のことだった。この年、彼はSTRデジタル・レコードよりアルバム「Just the Piano…Just the Blues」をリリースしている。このアルバムは、伝統的なブルースやブギウギのスタイルによるピアノ・ソロ作だった。
1999年、クラウンはジョー・クラウン・オルガン・コンボを結成し、同年このバンド名義でアルバム「Down & Dirty」をリリースした。この作品で彼は全曲でオルガンをプレイし、前作よりも幅広い音楽性を披露した。3曲でゲイトマウスが特別ゲストとして参加している[3] 彼は続く2000年の作「Buckle Up」でも4曲に参加している[4]。
オルガン・コンボは間もなくニューオーリンズで定期的活動を行うようになり、ヨーロッパ、サンフランシスコ、オタワなどの都市でも公演を行うようになった[2]。彼らは2002年、2作目にあたるFunk Yardをリリースしている。
オルガン・コンボとは別に、クラウンは2000年からギタリストのジョン・フォール(ドクター・ジョン・バンドでの活動で知られる)とハーモニカ/アコーディオン奏者のジャンピン・ジョニー・サンソンと組み、トリオでの活動も開始した。このユニットではフォールとサンソンがヴォーカルを取り、クラウンはピアノを担当。ストレートで伝統的なブルースをプレイした。2004年、このユニットはアルバム「Sansone, Krown & Fohl 」をサンソンのレーベル、ショートスタック・レコードからリリースしている[2]。
その他のプロジェクトとしては2003年から活動しているジョー・クラウンズ・スウィング・バンド、オルガン・コンボのバンド・メンバー、ブリント・アンダーソン、マイク・バラスと結成したジョー・クラウン・トリオなどがある。このトリオは2007年にアルバム「Old Friends」をリリースしている。2007年からはウォルター”ウルフマン”ワシントン、ラッセル・バティストJr.と結成したクラウン・ワシントン・バティストでニューオーリンズのクラブ、メイプル・リーフ・バーで定期的に活動をしている。また、彼はファンク・バンド、ニューオーリンズ・ジュースのメンバーとしても活動し、2005年のライブ盤「Hey Buddy」にも参加している。
2008年には、クラウン・ワシントン・バティスト名義のライヴ盤「Live at the Maple Leaf」をリリース。2010年には、同ユニット2作目となるスタジオ盤「Triple Threat」をリリースしている。
ディスコグラフィー[編集]
自己名義の作品[編集]
- 1997年Just The Piano Just The Blues (STR Digital) ピアノ・ソロ
- 1999年 Down & Dirty (STR Digital) オルガン・コンボ
- 2000年 Buckle Up (STR Digital)
- 2002年 Funk Yard (STR Digital) オルガン・コンボ
- 2003年 New Orleans Piano Rolls (STR Digital) ピアノ・ソロ
- 2004年 Sansone, Krown & Fohl (ShortStack)
- 2005年 Livin’ Large (Joe Krown) オルガン・コンボ
- 2007年 Old Friends (Independent) ジョー・クラウン・トリオ
- 2008年 Live at the Maple Leaf (Independent) クラウン・ワシントン・バティスト
- 2010年 Triple Threat (Independent) クラウン・ワシントン・バティスト
- 2012年 Exposed (Independent) ソロ・ピアノ
- 2013年 Soul Understanding (Independent) クラウン・ワシントン・バティスト
- 2021年 City Country City (Gulf Coast) ジェイソン・リッチとのデュオ
ルーサー”ギターJr.”ジョンソンの作品[編集]
- 1990年 I Want to Groove with You (Bullseye Blues)
- 1992年 It’s Good to Me (Bullseye Blues)[5]
ゲイトマウス・ブラウンの作品[編集]
- 1994年 The Man (Verve/Gitanes)
- 1997年 Gate Swings (Verve/Gitanes)
- 1999年 American Music, Texas Style (Verve/Blues Thumb)
- 2001年 Back to Bogalusa (Verve/Blues Thumb)
- 2003年 Clarence “Gatemouth” Brown” in Concert (in-akustik – DVD)
- 2006年 Carlos Santana Presents Blues at Montreux 2004 (RED Distribution – DVD)[6]
その他参加作品[編集]
- 1998年 Bobby Charles / Secret of the Heart (Stony Plain)
- 2000年 Kid Ramos / West Coast House Party (Evidence Music)
- 2003年 Mathilda Jones / There’s Something Inside Me and It’s Called the Blues (Southland)
- 2004年 Amanda Shaw / I’m Not A Bubble Gum Pop Princess (Little Fiddle Records)
- 2004年 Bobby Charles / Last Train to Memphis (Rice ‘n’ Gravy)
- 2005年 Juice / Hey Buddy (DJR)
- 2008年 Bobby Charles / Homemade Songs (Rice ‘n’ Gravy)[7]
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
Recent Comments