ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ – Wikipedia

ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ』(Five Peace Band Live)は、チック・コリアとジョン・マクラフリンを中心としたジャズ/フュージョン・バンド、ファイヴ・ピース・バンドが2008年に録音し、2009年に発表したライブ・アルバム。日本で先行発売された[5]

ファイヴ・ピース・バンド(2008年のウィーン公演)

コリアとマクラフリンは、1969年にマイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチェズ・ブリュー』といったアルバムの録音で共演しており、本作でもデイヴィスの曲「イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム」を演奏している[2][6]。なお、本作に収録された「イッツ・アバウト・ザット・タイム」には、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の録音で両名と共演したハービー・ハンコックがゲスト参加している[7]

バンド名は、マクラフリンが2008年に発表したアルバム『フローティング・ポイント』の収録曲から取られた[6][7]

日本では、2009年2月16日付のオリコンチャートで最高118位を記録した[1]。フランスでは2009年5月9日付のアルバム・チャートで168位を記録するが、翌週にはチャート圏外に落ちた[4]。アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200には入らなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは15位に達した[8]

第52回グラミー賞では最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した[9]

Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「確かに、机上のスーパーグループというのは胡散臭い代物である。しかし、本作はそれに当たらない」「プレイヤー全員が絶好調で、極めて冒険的かつ美しい内容となったギグを再現している」と評している[2]。また、ジョン・ケルマンはAll About Jazzのレビューで5点満点中4.5点を付け「ストレート・アヘッド路線から、気合いに満ちたフュージョンまで網羅している」と評している[10]

特記なき楽曲はジョン・マクラフリン作曲。

ディスク1[編集]

  1. ラジュ – “Raju” – 12:31
  2. ザ・ディスガイズ – “The Disguise” (Chick Corea) – 13:34
  3. ニュー・ブルース、オールド・ブルーズ – “New Blues, Old Bruise” – 14:08
  4. アンドロメダへの賛歌 – “Hymn to Andromeda” (C. Corea) – 27:45

ディスク2[編集]

  1. ドクター・ジャックル – “Dr. Jackle” (Jackie McLean) – 22:55
  2. セニョールC.S. – “Senor C.S.” – 20:17
  3. イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム – “In a Silent Way / It’s About That Time” (Miles Davis, Joe Zawinul) – 20:08
  4. いつか王子様が – “Someday My Prince Will Come” (Frank Churchill, Larry Morey) – 7:42

参加ミュージシャン[編集]

ゲスト・ミュージシャン