黒岩泰 – Wikipedia

黒岩 泰(くろいわ やすし)は株価アナリスト。投資顧問会社・株式会社黒岩アセットマネジメントの代表取締役。

1992年慶應義塾大学経済学部卒業後、山一證券、フィスコ、マーケットバンクを経て、2009年3月に独立して株式会社黒岩アセットマネジメントを設立し、代表取締役に就任する。

「窓・壁・軸理論」を提唱し、株取引に関するコラム・記事を執筆する。

短期のトレンドフォロワーである。相場の上昇局面では楽観的に買い煽り、下落局面では徹底して売り煽る記事を書く傾向が見られる。リーマンショックの際には、「株券はすべて紙くずになる」として徹底した売りを煽った。

一貫してアメリカ経済は破綻すると主張している。

予想実績は、2014年5月23日の時点では「勝率:59%、パフォーマンス302.8%」、2015年9月12日の時点では「勝率:36%、 パフォーマンス:-163.6%」と幅がある。

マーケットバンク所属時代は、黒岩の相場観が会社のものとは違ったため、黒岩のコラムの末尾には「黒岩泰個人の見解であり、マーケットバンクの見解ではありません」という注意書きが入れられていた。

窓・壁・軸理論[編集]

日々の株価の推移の中に生じた取引のなかった価格帯を指す。相場の強弱を示す指標としての面(株価が窓を空けて上昇した→相場は強いと判断する)と、株価の上昇・下落の原因としての面(窓の価格帯では過去に売買をした人が少ない→将来の反対売買も少ない、結果として株価は窓を埋めるように推移し易い、という考え)がある。黒岩の株価分析の根幹となる理論。

株価の上昇・下落が弱まる価格帯、またはその原因を指す。たとえば「日経平均の上昇は18300円で頭打ちとなった。この付近に壁が存在していると思われる。」などといったように使われる。

結果的に移動平均線の傾きとほぼ同じものを指すであろう概念。もっとも、実際に具体的な数値として表された事はない。「窓理論では日経平均は上昇すると思われたが大幅に下落した。軸が下向きだった為と思われる」といった具合に使われる事が多い。

  • 『黒岩流「窓・壁・軸理論」株式投資の最終兵器』(インデックス・コミュニケーションズ 2007年4月)
  • 『究極のテクニカル分析 秘伝!黒岩流「窓・ひげ理論」』(オーエス出版 2004年3月)
  • 『最強のテクニカル分析 秘伝!黒岩流「窓・壁理論」』(インデックスコミュニケーションズ 2005年11月)
  • 『「eワラント」必勝テクニック―フィスコトップアナリストが直伝!』(インデックスコミュニケーションズ 2005年2月)

外部リンク[編集]