ポール・ミルサップ – Wikipedia

ポール・ミルサップPaul Millsap, 1985年2月10日 – )は、アメリカ合衆国・ルイジアナ州モンロー出身のプロバスケットボール選手。NBAのフィラデルフィア・76ersに所属している。ポジションはパワーフォワード。

カレッジ[編集]

大学はルイジアナ工科大学でプレイ。1年目となる2003-04シーズンから15.6得点12.5リバウンドのダブルダブルのアベレージを残し、ウェスタン・アスレチック・カンファレンス(WAC)の新人王に選ばれた。翌04-05シーズンにいは20.4得点12.6リバウンド、最後のシーズンとなった05-06シーズンには19.6得点13.3リバウンドと3年連続でダブルダブルのアベレージを残し、ブロックショットやスティールでも高い数字を残した。また在学中の3年間、NCAA1部リーグのリバウンド王に君臨した。

ユタ・ジャズ[編集]

2006年のNBAドラフトでユタ・ジャズから2巡目の全体47位指名を受けてNBA入りを果たす。ルーキーイヤーとなった06-07シーズンはドラフト下位指名者ながら期待以上の働きをみせ、大黒柱のカルロス・ブーザーが怪我で1ヶ月欠場した際にはその穴を見事に埋めるなど、ジャズの4年ぶりプレイオフ進出の影の立役者となり、オールルーキーセカンドチームに選ばれた。

2008-09シーズンには再びブーザーが長期欠場したが、ブーザーの故障は即ちミルサップの好機であり、ミルサップはブーザー不在の間に20試合連続でダブル・ダブルを記録するなどの大活躍を見せ、多くの故障者に悩まされたこのシーズンのジャズを支えた。オフに制限付FAとなったミルサップはポートランド・トレイルブレイザーズから4年3,600万ドルの高額オファーを受けたが、チームオプションを持つジャズがこれにマッチし、ミルサップを引き留めた。ジャズにとっては決して安くない額だったが、それでも契約に踏み切ったことはミルサップへの期待の高さが窺える。

アトランタ・ホークス[編集]

2013年7月10日、アトランタ・ホークスに移籍。2014年のNBAオールスターゲームに出場。2015年のオールスターゲームにも出場した。

デンバー・ナゲッツ[編集]

2017年7月13日、デンバー・ナゲッツと3年9000万ドルの契約を結んだ[2]。2018年3月30日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦で36を記録、試合はオーバータイムの末にナゲッツが126-125で勝利した[3]。2020-21シーズンオフにFAとなった。

ブルックリン・ネッツ[編集]

2021年9月10日にブルックリン・ネッツと契約した[4]

フィラデルフィア・76ers[編集]

2022年2月10日にベン・シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンド、ドラフト指名権とのトレードで、ジェームズ・ハーデンと共にフィラデルフィア・76ersへ移籍した[5]

プレースタイル[編集]

身長201cmとPFとしては小柄ながら、パワーと俊敏さ、そして長い手でリバウンドとブロック、スティールで力を発揮する。また、横幅のある体格を武器にポストプレーやピック&ロールで得点を量産する。かつてのエース、カルロス・ブーザーが故障する度に見事にその穴を埋める働きを見せたため、古巣ジャズファンのお気に入り選手となった。

個人成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2006–07 UTA 82 1 18.0 .525 .333 .673 5.2 .8 .8 .9 6.8
2007–08 82 2 20.8 .504 .000 .677 5.6 1.0 .9 .9 8.1
2008–09 76 38 30.1 .538 .000 .699 8.6 1.8 1.0 1.0 13.5
2009–10 82 8 27.8 .538 .111 .693 6.8 1.6 .8 1.2 11.6
2010–11 76 76 34.3 .531 .391 .757 7.6 2.5 1.4 .9 17.3
2011–12 64 62 32.8 .495 .226 .792 8.8 2.3 1.8 .8 16.6
2012–13 78 78 30.4 .490 .333 .742 7.1 2.6 1.3 1.0 14.6
2013–14 ATL 74 73 33.5 .461 .358 .731 8.5 3.1 1.7 1.1 17.9
2014–15 73 73 32.7 .476 .356 .757 7.8 3.1 1.8 .9 16.7
2015–16 81 81 32.7 .470 .319 .757 9.0 3.3 1.8 1.7 17.1
2016–17 69 67 34.0 .442 .311 .768 7.7 3.7 1.3 .9 18.1
2017–18 DEN 38 37 30.1 .464 .345 .696 6.4 2.8 1.0 1.2 14.6
2018–19 70 65 27.1 .484 .365 .727 7.2 2.0 1.2 .8 12.6
2019–20 51 48 24.3 .482 .435 .816 5.7 1.6 .9 .6 11.6
2020–21 56 36 20.8 .476 .343 .724 4.7 1.8 .9 .6 9.0
通算 1052 745 28.6 .490 .343 .736 7.2 2.2 1.3 1.0 13.7
オールスター 4 0 15.8 .381 .300 .000 4.3 2.0 .8 .0 4.8

プレイオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2007 UTA 17 0 15.5 .525 .000 .667 4.4 .5 .6 .5 5.9
2008 12 0 17.5 .516 .000 .520 3.9 .3 .6 1.3 6.4
2009 5 0 31.0 .510 .000 .500 8.0 1.6 .8 1.0 11.8
2010 10 0 32.3 .574 .000 .690 8.8 2.2 1.1 1.4 18.0
2012 4 4 34.8 .370 .000 .500 11.0 .5 .3 2.5 12.0
2014 ATL 7 7 38.1 .398 .333 .804 10.9 2.9 1.4 1.9 19.4
2015 16 15 35.4 .407 .306 .744 8.7 3.4 1.6 .9 15.2
2016 10 10 36.5 .431 .242 .745 9.4 2.7 1.3 2.3 16.7
2017 6 6 36.6 .505 .176 .811 9.3 4.3 1.7 .7 24.3
通算 87 42 28.8 .463 .263 .713 7.6 2.0 1.1 1.2 13.3

タイトル・受賞[編集]

兄のジョンもプロバスケットボール選手で、現在はベネズエラでプレーしており、弟のエリヤは、自身の古巣であるユタ・ジャズに所属したこともある。

外部リンク[編集]