アニメシアターX – Wikipedia

アニメシアターX(アニメシアター・エックス)は、株式会社エー・ティー・エックス(英: AT-X, Inc.)が運営するアニメ専門チャンネルである。通称「AT-X」(エー・ティー・エックス)。

スカパー!プレミアムサービス・スカパー![2]・スカパー!プレミアムサービス光・ひかりTVや、一部のケーブルテレビに加入することで視聴できる。

キャッチコピーは、「ワンランク上のアニメ専門チャンネル」。

正式なチャンネル名は「アニメシアターX」だが、原則として放送上では使われず、もっぱら通称かつ社名の「AT-X(エー・ティー・エックス)」が使われる(放送上で常に「TOKYO MX」を使用する東京メトロポリタンテレビジョンなどと同様)。「アニメシアターX」という名称は、スカパー!やケーブルテレビ等の各種案内や番組表等で使われている[3][4]

古くからアニメ番組とのつながりが深いテレビ東京を母体とする放送局であり、同局のコンテンツ能力を生かした編成が特徴である。設立当初はテレビ東京(およびその系列局)が製作しているアニメ番組を中心に網羅する編成だったが、現在では地上波の放送系列(独立局含む)にとらわれない柔軟な編成を執っている[注 3][注 4]

日本国内にはアニメ専門チャンネルがいくつか存在するが、当チャンネルは全ての配信事業者において、基本料金およびパッケージ料金とはまた別料金での契約を必要[注 5]としており、その月額料金も1,980円(1,800円 + 税180円)[注 6]と、他の専門チャンネルより割高である。割高な理由としては、版権(著作権)上の理由によるものだけでなく、スポットCM(スポンサー)が少ないため広告収入が見込めないことと、他ジャンルのチャンネルよりも配信に広い帯域を用いらなければならないこと[注 7]などがある。

番組の放送のみに留まらず、2000年代半ば以降はAT-Xが自ら新作アニメの製作委員会に参加するようになり、2008年頃からは「AT-Xのみでの全話独占放送」(地上波・BS各局で未放送)となる作品も少数ながら散見されるようになった[注 8]。2010年代に入ると、AT-Xの製作委員会参加作品がBS放送ではグループ内のBSテレ東(旧・BSジャパン)ではなく、BS11(独立局でビックカメラの子会社)やBSフジ(フジテレビ系)などでもネットされている。また、地上波・BS各局の特定のアニメ番組でスポンサーとなる場合もある[注 9]

2010年代半ば頃からは、地上波やBS各局を差し置いて(テレビ放送での)放送日時が全ネット局の中で最速となる新作アニメが増加しており、新番組が始まる改編期(1・4・7・10月)には「○月新番最速放送!」などとして、どのチャンネルよりも早く作品を視聴できることを公式サイト等でPRしている。

声優によるトーク番組・情報番組・バラエティ番組にも力を入れており、2008年から2011年まではそれらを元にした年越し特番(生放送)も放送された。声優を主体とした番組はディレクTVからスカパー!に移行した2000年頃より増加し、主に2010年代後半頃からは他の専門チャンネル等でもしばしば放送されているが、AT-Xのオリジナル番組群はその先駆けとも言える存在である。

2015年10月1日には、スカパー!オンデマンドにおいて『ST-X』(エス・ティー・エックス)を開設[5]。「アニメ声優専門チャンネル」と銘打ち、独自の特典映像や特別番組を含む声優バラエティ番組のオンデマンド配信[6]を開始したが、2年後の2017年9月30日をもってサービスを終了した[7]。AT-X本体とは別にTwitterアカウントが設けられ、『ST-X』のサービス終了後も声優バラエティ番組全般に関するツイートを発信していたが、2019年4月30日をもって運用を終了した。

  • 1996年 – AT-Xプロジェクト発足。
  • 1997年12月24日 – ディレクTVで放送を開始。当時はテレビ東京とテレビ東京メディアネットとの共同運営で、テレビ東京メディアネットでは「SP推進部」が担当していた。当時のスタッフは5人だった。
  • 1998年11月30日 – バンダイキャラネットTV(スカイポート通信サービスの一部)から移籍した放送枠・『おたっくビーム』が終了。
  • 1999年 – 初の自社制作番組『DIAMOND TIME』放送開始。
  • 2000年
  • 2001年5月 – AT-Xが出資する初のオリジナルアニメ『フィギュア17 つばさ&ヒカル』が放送開始。
  • 2002年7月 – スカイパーフェクTV!2(現在のスカパー!)Ch.272で放送を開始。
  • 2004年
  • 2005年
    • 7月12日 – 「AT-X SHOP」モバイル版が開始。
    • 8月31日 – スカパー!110でのチャンネル番号をCh.272からCh.333に変更[8]
  • 2009年
    • 4月1日 – 視聴料金を1,890円に値上げし、24時間放送を開始。放送スケジュールを大幅改編[9]
    • 6月 – テレビ東京の岩田圭介が代表取締役社長に就任。
    • 10月1日 – 「AT-X HD!」として、スカパー!HDでハイビジョン放送を開始。
    • 11月1日 – ひかりTVでもハイビジョン放送「AT-X HD!」を放送開始。
  • 2010年1月27日 – スカパー!e2での画面比を、4:3から16:9に変更(画質は標準のまま)。
  • 2011年10月1日 – J:COMでもハイビジョン放送「AT-X HD!」を放送開始。
  • 2012年
  • 2013年
    • 2月28日 – スカパー!プレミアムサービスでのSD放送が終了し、HD放送に完全移行[12]
    • 6月7日 – 第三者による改ざんが判明したため、公式サイトの一部ページを一時的に閉鎖。
    • 6月12日 – 改ざんされた内容の修復と対策を施したため、公式サイトの該当ページの閉鎖を解除[13]
    • 11月29日 – 「AT-X SHOP」の全サービスを終了[14]
  • 2014年
    • 4月1日 – 消費税率引き上げに伴い視聴料金を1,944円に改定[15]
    • 4月30日 – 「AT-X SHOP mini」と題して、自主制作番組のソフトなどオリジナルグッズ販売をキャラアニ.comに委託。
  • 2015年
    • 4月1日 – 番組構成の大規模な改編を実施。開局から存在していたベルト枠が撤廃され、日曜日は「スペシャルサンデー」と題してテレビシリーズやOVA、長編作品などの一挙放送が行うようになった(前述のように「人気作の新シリーズ放送前の一挙放送」の企画もある)。
    • 10月1日 – スカパー!オンデマンドにてアニメ声優専門チャンネル『ST-X』を開設。オリジナルバラエティ番組を中心としたオンデマンド配信を開始した。
  • 2016年
  • 2017年
    • 4月 – 毎週日曜日の一挙放送の時間が最大9時間から12時間に再び拡大した。
    • 9月30日 – 『ST-X』のサービスを終了[7]
  • 2018年
    • 4月1日 – スカパー!プレミアムサービスのSDチャンネルの受信機表示アイコンを「AT-X HD!」から「AT-X」に戻す。
    • 4月6日 – スカパー!でのハイビジョン化の申請認可。
    • 9月26日 – スカパー!でのハイビジョン放送開始[16]。字幕放送の運用を開始。
  • 2019年
    • 1月24日 – スカパー!プレミアムサービスで字幕放送の運用を開始[17]
    • 3月31日 – レオネットでの放送終了。3日前の28日に販売終了。
    • 10月1日 – 消費税率引き上げに伴い視聴料金を1,980円に改定[18]
    • 12月1日 – J:COMで字幕放送の運用を開始[19]
  • 2021年
    • 1月4日 – 番組構成の大規模な改編を実施。ベルト枠の再編成、平日深夜帯と土曜全日帯に、一挙放送枠(月ごとの特集枠)を新設[20]
    • 8月31日 – テレビ東京がテレビ東京グループ以外が所有していた全株式を取得。株主がテレビ東京とテレビ東京メディアネットのみとなったと同時に、テレビ東京ホールディングスの完全子会社となる[21]

イメージガール[編集]

不定期に設けており、主に当チャンネルのテレビCMに出演する。

放送上の特徴[編集]

AT-Xの最大の特徴は、アニメに特化した放送形態にある。特に、アイキャッチ・提供バック、エンドカードといった「再放送や他チャンネルではカットされることが多いパート」も、極力そのまま完全な形で放送している[注 13][注 14]
一部作品を除き基本的に、地上波や無料BS局等で放送される際に表示される違法アップロードを警告するテロップや、フィクションである事のお断りテロップ、販促告知のテロップは表示されない。

また特筆すべき点として、ペアレンタルロックにより特定の番組に対し「R15+指定」(15歳未満は視聴不可)の設定を行い、視聴者層の棲み分けを図っている点が挙げられる。アニメ専門チャンネルで特定の番組に年齢制限を設定しているのはAT-Xのみである。これにより、いわゆる深夜アニメやUHFアニメについても午前からプライムタイムを含め時間帯を問わずに編成しており、おおむね時間帯ごとに番組を構成する他のチャンネルとは一線を画している。

毎月第1土曜日と第1日曜日に行われる「スカパー!無料の日」には当チャンネルも参加している。ただし、映画やOVAなどの特別番組や年齢制限を設けている番組、一部の声優バラエティ番組は対象外となる。沿革の通り、現在土曜日と日曜日は一挙放送などの特別編成が大半を占めるため、実際に無料放送を行うのは朝と夜間の数時間程度となっている。このほか、毎月開始する新番組の一部の第1話も無料放送の対象としている。2015年4月から2020年12月までは、後述の長時間特別編成枠「スペシャルサンデー」を編成していたため、第1土曜日が無料放送日だった(当時は「スカパー!無料の日」が第1日曜日の1日のみだった。2015年3月までは他チャンネルと同様、第1日曜日に実施)。また、かつては毎月20日も独自に無料放送を行なっていたが、2007年11月20日をもって終了した。

放送形態[編集]

2009年4月1日以降、毎日6時を基点とする24時間放送を行っている(それまでは朝7時放送開始、深夜4時終了)。

ウォーターマークは常時表示ではなく、本編前半・後半の各冒頭で画面右上に数秒間ずつ表示される(古くはキッズステーションもこの方式であった)。なお、2000年代後半頃までは新作以外の作品では表示していなかった(CS初放送の場合は除く)。テレビ東京系のアニメ番組の放送前(直前番組の終了後)には、同局系列局で放送されているクロスプログラム(5秒間、一部番組を除く)が挿入される。

CMは番組の途中には挿入されず、放送終了後に流れる(ステーションブレイク)。大多数は放送番組の宣伝CM(地上波・BS各局と共通または独自に制作したもの)だが、無料放送を実施する際はAT-X自体の宣伝CMも流される。時期によってはV☆パラダイスなどの他チャンネルのCMも流される。また2010年代前半には、TBS製作の番組を放送した後に同局製作の作品のBlu-ray・DVDのCMを流していた(BS-TBSと同様の形態で、いずれも発売元はTBSである)。2006年11月までは、過去に放送した作品の主題歌をBGMにした環境映像が使われていた[注 15]が、2021年4月より『音で聴くAT-X』と題して復活した(従来の宣伝CM等も併用)[22]

字幕放送については前述の通り、2018年9月よりスカパー!で、2019年1月よりスカパー!プレミアムサービスで対応した(ケーブルテレビなどの他の事業者については、局ごとに対応の有無が異なる)。特に地上波で深夜アニメとして放送される作品を中心に、AT-Xだけが字幕放送に対応している事例も少なくない[注 16]。また2007年12月31日まで、スカパー!e2(現在のスカパー!)ではデータ放送を使用して新番組の情報などを伝えていた[注 17]

なお、全ての番組の終了後に「テレビを見るときは、部屋を明るくして画面に近づきすぎないよう注意してください。」というメッセージを5 – 15秒程度表示するほか(フィラーとして時間調整も兼ねる)、主に1997年の「ポケモンショック」以前に制作された旧作の放送時は冒頭に光の点滅(パカパカ)等の表現に関する注意文を表示する。

主な番組[編集]

2008年より、毎年夏休みシーズン(8月から9月頃)には『ウチの夏フェス!+』(ウチのなつフェス・プラス)[注 18]と題して、自社制作の声優バラエティ番組を集中的に再放送するなどの特別編成を行なっている。2018年より現在の名称となり、声優バラエティ番組のほかにアニメも特別編成の対象となった。期間中のCM枠では、声優バラエティ番組の出演者や「フレッシュ夏フェス隊」と称した新人声優達による一言メッセージが随時流される。ただし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大している2020年以降はいずれの企画も行われていない。

下記以外の放送作品については公式サイトの番組検索を参照。

定期放送[編集]

自社制作[編集]

2021年3月現在で放送が継続されている番組を挙げている。

声優により進行する情報番組兼バラエティ番組で、内容は月に2回更新される。AT-X初の情報番組『DIAMOND TIME』の後継に当たる。不定期にリニューアルを重ねており、司会者もそれに合わせて入れ替わっている。2021年10月以降の司会は吉野裕行と松澤千晶が担当。
杉田智和と中村悠一によるゲーム実況型バラエティ番組。年に4回(3か月おきに2話ずつ・計8話)放送される。
2013年2月をもって一旦終了。2013年5月・8月・11月・2014年2月のみ、杉田に代わり内田真礼を起用した同様のゲーム番組『ヘカトンケイルの選択』を放送し、2014年5月より『東京エンカウント弐』と改題して再開した(同年1月にも『大東京エンカウント』として一度復活している)。
諏訪部順一が「酒場案内人」となり、ゲストと共に都内の居酒屋を訪問し、酒を片手にトークを繰り広げる。
ムービック・葦プロダクション(企画開始当時はプロダクション リード)と共に「虎ノ門会議」を結成し、2013年から制作しているオリジナル番組の一つ。
「おとなはみんな疲れています―」シリーズ第1弾。桑原由気と高田憂希によるハイキングの様子を撮影した紀行番組。
  • アナログBANBANシリーズ
小野坂昌也・遊佐浩二・川本成による、アナログゲームを題材としたトークバラエティ番組。2021年3月以降は新シリーズ『アナログBANBAN ビッグバン』が放送されている。
アニメファンのホスト・ROLANDを中心に、自身がオススメする作品や話題の作品を深く掘り下げていくトーク番組。アニメ好きのフリーアナウンサー・松澤千晶と田口尚平(元・テレビ東京アナウンサー)との3名体制で進行する。
「R指定」とは年齢制限のことではなく、ROLANDやRESPECT(尊敬)の頭文字に由来することが番組のCMや本編で説明されている。
おおむね月1回程度の生放送を中心に放送され、生放送ではTwitterを利用して視聴者の反応を随時取り上げるほか、前後の番組編成(一挙放送)と連動することもある。
番組編成に空きが生じる際に穴埋めとして放送されるアニソン専門の音楽番組。司会は大橋彩香。
1回30分(または25分)のため、編成の空き時間がそれに満たない場合は「番組案内」(番宣CM枠)で対応するが、近年では「音で聴くAT-X」を放送するケースもある。
キッズステーションの『アニぱら音楽館』が2017年12月を以て終了したため、2018年以降はアニメ専門チャンネルでは唯一のアニソン番組となった。
  • AT-Xアニメランキング
加入者に対してあらかじめ一年間にAT-Xで放送された全てのアニメを対象に人気投票を行い、その結果を年末(12月下旬)に発表する。2017年以降は「ウチの夏フェス!」に合わせて上半期にも同様の投票を行なっている。
投票結果はAT-Xの公式サイトで閲覧できるほか、2016年以降は特別番組も放送されている。過去に第1位となった作品は以下の通り。

過去の番組[編集]

2020年まで『Club AT-X』の放送曜日が5日ある月の最終週や年末年始等に特別番組として放送された。
  • やっぱりアニメが好き。ラジオに毛が生えた?!
2021年8月までAT-Xの株主であった文化放送で放送されていたアニラジ『Club AT-X やっぱりアニメが好き。』のテレビ版。
『やっぱりアニメが好き。』と同様に、文化放送で放送されているラジオ番組に収録時の映像を加えて放送している。『エアラジオ』の偶数回はAT-Xのみの放送であった。
  • 昌也、ガンバルンバ!!
小野坂昌也が無茶なことに挑戦するバラエティ番組。内容は月に2回更新で、2010年6月、9月、12月、2011年3月に放送された。
  • ヘカトンケイルの選択
詳しくは『東京エンカウント』を参照。
  • アニメトリップX
  • アニメの三次元の話
日経エンタテインメント!との共同企画「アニメ”勝手に”応援プロジェクト」のメンバーによるミニ番組。2012年11月 – 2013年11月にかけて放送された。
  • 浪川大輔のヤバい!たのしくなってきちゃった!
浪川大輔による、ゲストを迎えてのバラエティ番組。虎ノ門会議による製作。
  • 遊佐浩二の明るい家族計画シリーズ
遊佐浩二による、「動物」をテーマにしたゲストを迎えてのロケ番組。虎ノ門会議による製作。
  • 清水愛、何でもやるってよ!
清水愛によるバラエティ番組。プロレスラーとして活躍する姿も取り上げられた。
  • 伊藤かな恵のやりたいこと一日で詰めこみました〜
伊藤かな恵によるロケ番組。
  • はにかみ女王 野水伊織のシャイでごめんね
野水伊織による、ゲストを迎えてのバラエティ番組。
2015年に行われた新しい声優バラエティ番組のプレゼン企画『どうなる?2015 AT-X編成会議』(全3回)で野水が自ら企画内容をプレゼンし優勝。番組化された。
福山潤と野島裕史による、ゲストを迎えてのスポーツバラエティ番組。
  • アニメ女子おうちカフェ部
6月、9月、12月、3月に放送される、アニメ女子部MCによる料理番組。
『Club AT-X しもがめ』に出演していた下野紘と大亀あすかによるロケ番組。
毎回異なる声優が出演し「自分の夢中になっているもの」をランキング形式で発表、その理由と拘りを語る。ナレーションは新井里美。
  • 小林ゆうの落語でありんす
小林ゆうによる落語を題材としたバラエティ番組。
  • 三木眞一郎のおもてなしドライブ
三木眞一郎による、ゲストを迎えてのロケ番組。
  • ヨシノンフィクション
吉野裕行によるドキュメンタリーバラエティ。
  • 津田健次郎presents 裏アニメ
津田健次郎とアシスタントの田口尚平(当時・テレビ東京アナウンサー)による、アニメ業界に携わる制作スタッフをゲストに迎えてのトーク番組。
A応Pによる情報バラエティ番組。
2019年4月に『A応Pのあにむす!』からリニューアルした番組だが、同番組はAT-Xではなくキッズステーションで放送されていた(2015年8月以降)。
  • 今宵こんな片隅で…
若本規夫とたかはし智秋が、バーをイメージしたスタジオでゲストと共に送るトーク番組。
「おとなはみんな疲れています―」シリーズ第2弾。月替わりの女性声優が、喫茶店で著名な文学作品を朗読する。読み手の声優はベレー帽をかぶっており、番組ロゴにもベレー帽があしらわれている。
1回5分で月曜日から金曜日の1週間、1作品当たり合計5話のミニ番組として放送。また男性声優版として『TOKYO JUNJO CAFE』が制作された。
CM枠で不定期に放送される番宣番組。
ST-Xでは『番宣部長の番外編ミニ!』と題した番外編が配信された。

他プロダクションなど制作番組[編集]

MONDO21(現在のMONDO TV)に代わって2004年10月から2007年9月まで放送し、同年10月からキッズステーションへ再移行した(同時期に、地上波での放送も全て終了)。
2007年10月より、キッズステーションに代わって放送。番組内にはスポンサーのCMが入る[注 19]
tvk・エンタメ〜テレでも放送された。

番組枠[編集]

女性向け作品を放送。作品の直前・直後には、ナビゲーターの男性声優によるミニコーナーがある。対象の番組の開始前にはクロスプログラムが流れる。
  • スペシャルサンデー
2015年4月から2020年12月まで毎週日曜日に編成された長時間特別編成枠。おおむね朝9時から21時前後までと月曜日早朝(番組表では日曜日深夜)に特定の作品の集中放送や映画作品・OVAの単発放送を、それ以外の時間帯は新作テレビアニメや視聴年齢制限付きの作品の放送を行っていた。
『スペシャルサンデー』という名称は番組表では使われず、主に『番宣部長』やAT-Xのメールマガジンで使用されていたが、『番宣部長』が2019年3月をもって終了したため、以降は放送上では使われなくなった。
放送設備のメンテナンス(おおむね平日の深夜に月一回程度)を実施する際には、休止した番組の振替放送用としてこの時間帯が割り当てられることがある[注 20]
2015年3月までは毎週土曜日・日曜日の21時から23時30分が特別編成枠(ゾーンタイトルなし)となっており、主に映画作品やOVAを1 – 3本放送していた。日曜日が初回放送で、翌週土曜日がリピート放送であった[注 21]。OVAの発売前先行放送もこの時間帯に行なっていた。
過去[編集]
2007年2月から4月まで、佐藤順一が監督を務める『ケロロ軍曹』の1年目のエピソードと『ふしぎ星の☆ふたご姫』を放送し、番組間に本人が登場した。
2006年7月から12月まで、週末の特別番組枠を使用して月1回1時間という枠で『Project BLUE 地球SOS』が放送された。初回放送に限りノンスクランブル放送を行っていた。
  • AT-X著名作家シリーズ
2001年から2003年にかけて設定され、松本零士やモンキー・パンチなどの著名な漫画家の発表作品を原作とするオリジナルのアニメ作品を放送(いずれの作品も、後にホームドラマチャンネルでも放送された。作品は後述)。
スターチャイルド(現在のキング・アミューズメント・クリエイティブ本部の前身のレーベルの1つ)が製作に関与している作品向けの枠。かつてキッズステーションで放送されていた『すたちゃまにあ』が移行する形でスタートした。
代々両作品の終了後にミニ番組が編成されており、2011年1月9日からは同レーベルに所属するももいろクローバーによる『すたもも丼〜いただきやすっ!』が放送されていた[注 22]
公式発表はないが、2011年4月の改編で廃止された。

特別番組[編集]

自社制作のオリジナル番組のほか、近年はAT-Xが製作委員会に出資している作品の直前特番も制作されている。

情報番組『DIAMOND TIME』の拡大版。
主に改編期に放送され、度々プレゼント企画も行われた。
  • 金田朋子とくばん。チョ〜気持ち良い、とことで。
『金田朋子のミニミニミクロに毛が生えた?!』の特別版。後にDVD版も発売された。
各声優事務所から2人ずつチームを組んでのボウリング対抗戦。過去に3回放送されており、放送後に未放送のパートも収録したDVDも発売された。
声優による旅番組。
  • 嘉陽サスペンス劇場?!
  • 清水香里にPRESENTS『S-1グランプリ!』
  • ゾイドルーツ
2006年1月6日から4月2日まで放送されていた『ゾイドフューザーズ』で、各話終了ごとに放送されたミニ番組。アニメの原型となったトミー製の組み立て玩具「ゾイド」シリーズの商品を、テーマごとに紹介・解説(1983年の黎明期から、同作の次の『ゾイドジェネシス』に登場するものまで)。全13回。
『ネギま!?』のイベント「Princess Festival」の上演内容を紹介するもので、後にセルDVDにも収録されている。司会は小林ゆうと野中藍。
  • マジカノ宣伝スペシャルバラエティ『マジバナ』
本放送期間中の一部の回終了後に放送されたミニ番組。金田朋子が司会を務め、同作に出演している声優をゲストにトークを行った。再放送では放送されなかった(同作品のセルDVDにも特典映像として収録されているが、著作権の都合でカットされている部分がある)。
  • 神神神アニメ特番!
『神様ドォルズ』・『神様のメモ帳』・『猫神やおよろず』のスペシャル特番。
  • 年末年始の年越し特番(生放送)
    • AT-X史上初の年越しナマ! 大晦日だもの、最後に笑えばいいんじゃない? Yes,We Can! スペシャル(2008年 司会 – 森久保祥太郎・かかずゆみ)
    • AT-X年越しナマ! モーッと爆笑させタイガー! 人気声優くんずほぐれつスペシャル(2009年 司会 – 小野坂昌也・金田朋子)
    • AT-X新春ナマ!福引きスペシャル 昌也VS悠一どっちを選びまショック!!(2010年 司会 – 小野坂昌也・中村悠一)
    • AT-X新春福引きSP!昌也VS悠一 ナマ・ナマ・モリ・モリ龍球Z!!(2011年 司会 – 小野坂昌也・中村悠一)
企画当初は2010年までの放送とされていたが[23]、スカパー!が主催する「スカパー!アワード2011」で2010年版が「アニメ・特撮賞」を受賞したことを受け[24]、2011年も放送が実現した。
  • サバイバルクエスト
開局16周年を記念して制作されたサバイバルゲームとクイズを融合させたオリジナル番組。
  • どうなる?2015 AT-X編成会議
  • 新春GIRLS☆演芸
  • 津田健次郎 新春ジャック!
直前特番
『一騎当千 XTREME XECUTOR』と『真・恋姫†無双 〜乙女大乱〜』の第1話を先行放送。

主なアニメ作品一覧[編集]

  • AT-Xが製作に参加したものを掲載。
  • ※ – 全話(もしくは一部の回)において年齢制限が設定された作品。
  • ☆ – 先行放送を行ったOVA作品。

製作に参加した作品[編集]

Category:AT-Xのアニメを参照。

AT-X著名作家シリーズ[編集]

製作協力として参加した作品[編集]

独占放送の作品[編集]

AT-X SHOP(エーティーエックス・ショップ)は、AT-Xがかつて展開していた通信販売サイトである。

2004年1月26日に開設。2006年9月4日までは株式会社キャラクター・アンド・アニメ・ドット・コム(現在のキャラアニ)に業務委託されていた。DVDに関しては、20%OFFで販売していた時期もあった。

2010年より、主にテレビ東京系で放送された作品やAT-Xが製作委員会に参加している作品のBlu-ray・DVDを対象に、加入者限定で「30%OFF+送料無料」で販売されていた。2012年からは「15%OFF+20%ポイントサービス+送料無料」(非加入者は「15%OFF(送料負担)」)に変更された。商品によっては、オリジナルの特典を付けることもあった。

2013年11月29日をもって閉鎖された[14]。2014年4月30日からは「AT-X SHOP mini」と題して、かつての業務委託先であるキャラアニが運営する『キャラアニ.com』において自社商品の委託販売を行なっている。

2012年度の改編までは、ステーションブレイクにおいて毎月上旬・下旬のBlu-ray・DVDソフトの売り上げランキング(ベスト10)を発表するCMを流していた。上空に向かって灯されたスポットライトが時折当たる高層ビルを中心に回転する背景CGと、カステラの『ビデオ買ってよ』(1989年)がBGMとして長年使用された。

「AT-X SHOP」に関連したサービスとして、「AT-X メンバーシップカード」というクレジットカードが発行されていた(ケーブルテレビでの契約者は対象外)。GEコンシューマー・ファイナンス(現在の新生フィナンシャル)が発行元となり、国際ブランドはVISAとJCBの2種類から選択できた。ポイント制度もあったが、視聴契約を解約するとポイントは失効とされた。発行元のGE社のクレジットカード事業撤退により、2010年1月をもってサービスを終了した。

注釈[編集]

  1. ^ テレビ東京から出向。『Club AT-X』や『promo-X』などを担当している。
  2. ^ チーフプロデューサー。『Club AT-X』を初めとするオリジナル番組の多くを担当している。
  3. ^ ただし、製作に関与する企業(製作委員会)や放送枠などによってはいまだに放送実績がない作品もある。例として、『ポケットモンスター』シリーズや『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』シリーズなど、小学館集英社プロダクションが製作に関与している作品群の一部。中には、他のCS放送局(アニマックス、キッズステーションなど)で放送されたものもある。
  4. ^ フジテレビ製作の『ノイタミナ』枠作品は、2016年10月21日より『働きマン』が開始されるまでは、当チャンネルで放送された実績が全くなかった[要出典]
  5. ^ 例として、スカパー!の「基本プラン」(50チャンネルが視聴可能なパッケージ)では、アニマックス、キッズステーション テレビアニメ・劇場版・OVA、カートゥーン ネットワークの3チャンネルが含まれているが、AT-Xは同プランに含まれておらず、別料金の扱いとなっている。
  6. ^ スカパー!やケーブルテレビ等の各サービスにおける基本料金が別途必要。ただし、スカパー!における同一名義での複数台契約割引は適用される。
  7. ^ アニメーション映像の性格上、実写映像と比べて衛星放送での必要周波数帯域は大きくなる。
  8. ^ 『たまゆら』(第1期)のように、自局での放送後にDVD(OVAを含む)等のビデオソフトをリリースして商業展開を行う。また、同じテレビ東京グループのテレビ東京メディアネット(主にテレビ東京系で放送される場合)や株主のジェンコなどと共同で製作委員会に参加する事例もある。
  9. ^ テレビ東京系では『瀬戸の花嫁』、独立局系では『メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-』など。2017年4月からはTOKYO MXの深夜アニメの一部でもAT-XのCMが放送されている。1998年にはテレビ東京系や一部の独立局にて、AT-X提供の『世界を駆ける日本のアニメ! GET☆AT-X』という単発特番が放送された(内容は海外で放送されている日本のアニメ作品の紹介など)。
  10. ^ これに前後して、スカパー!ではコピーガードが掛けられた(少なくとも2011年以降、詳細は「コピーガード」の当該項目を参照)。
  11. ^ 2012年からはテレビ東京の繁田美貴アナウンサーが出演するAT-XのCMが放送されていた。
  12. ^ a b 「ウチの夏フェス!」期間中のみ。
  13. ^ 著作権を有する企業(主に作品の製作に関与した企業)に、地上波で初回に放送するときに使用されたマスターテープが残っていると実現することが多い。ただし、地上波での放送を考慮した加工がなされている場合もある(提供クレジットや提供アナウンスが制作会社によって挿入された状態で納入された作品など)。なお、プレゼント企画等の告知が含まれる場合は、通常仕様に差し替えている(過去には告知が含まれた状態で放送し、終了後にその旨に関する注意文を流していた)。これらの特徴はキッズステーションでも該当する。
  14. ^ 制作会社に原本がないか、原本が著しく劣化・加工されている場合は、市販されているビデオ・DVDのマスターテープを使用することもある。
  15. ^ 開局からしばらくは機関車もしくは飛行機からの景色で、後にCG映像を定期的に入れ替えて使用していた。番組の宣伝は、5分もしくは30分の番組枠を設けて行っていた。
  16. ^ 独立局やNHKを除く無料BS局では、キー局系の地上波放送局と比較して字幕放送に対応する番組数自体が少なく、アニメ番組において対応する事例はさらに限定される(BS朝日の『アニメA』枠や、2015年までのBS-TBSのアニメ枠など少数のみ)。
  17. ^ e2 by スカパー!データ放送終了のお知らせも参照のこと。
  18. ^ 2008年のみ『ウチの夏フェス!』、2009年から2017年までは『ウチの夏フェス!(西暦年) AT-X声優バラエティ祭り』と称していた(2009年のみ西暦年は「2009」ではなく「09」)。
  19. ^ AT-Xで番組の途中にスポンサーのCMが放送されたのは、『アニメTV』と『すたチャンX』枠内のみ。
  20. ^ 振替放送の有無はその時々により異なる(「ケーブルテレビのみ放送休止」の場合などは実施しないことがある)。振替放送の有無に関わらず、メンテナンスの実施日が近付くと休止対象の番組の放送開始前には黒色の背景に白・赤文字でその告知が流される。なお『スペシャルサンデー』の新設前は基本的に振替放送は行なっていなかった。
  21. ^ 23時30分よりも早く終了する場合は、穴埋めとして『promo-X』を放送する。逆に30分または1時間長くなる場合もあり、その場合は後続の『エアラジオ』と『アニメTV』を休止としていた。
  22. ^ 2007年9月までは『うらすたちゃ! すたチャンX版』(その後、ネット配信は『うらすたちゃ〜二の足〜』として同年12月まで継続)、同年12月23日までは『MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!』にちなんだコーナー(司会は近藤未穂子・若月さら・麻生夏子)、2008年9月まではオリジナル番組の『すたちゃいむ』、2009年4月5日までは『スターチャイルドランキング』、2011年1月2日まではスターチャイルド関連のアーティスト・アニメ作品の映像を放送する『スタ☆メン』がそれぞれ放送されていた。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]