国家院 (ロシア) – Wikipedia

国家院(こっかいん、露: Госуда́рственная ду́ма国家会議、国家ドゥーマとも)は、ロシア連邦議会の下院。1993年に制定されたロシア連邦憲法によって設置された。上院である連邦院と共にロシア連邦議会を構成する。

議員定数450名。任期は5年(2011年までは4年)。21歳以上のロシア市民に被選挙権が与えられている。[1]

ロシア語では “Государственная дума” (ガスダールストヴィェンナヤ・ドゥーマ、略称:Госдума )で、「国家のドゥーマ」の意味がある。なお、ロシア帝政時代の議会も正式には “Государственная дума” である。

選挙制度は、憲法制定当初は小選挙区比例代表並立制を取り入れ、450名中、半数の225名を比例代表制(得票率5パーセントを超える政党に議席を配分する「5パーセント」条項あり)、残り半数を小選挙区制により、それぞれ選出していた。2007年ロシア下院選挙より選挙法が改正され、完全比例代表制へ移行し、得票率7パーセント以上を獲得した政党に議席を配分することになった。2016年ロシア下院選挙より再び小選挙区と比例代表により半数ずつ選出する制度に変更。また、比例代表の阻止条項も得票率5%以上に緩和された。

最新の選挙結果[編集]

2016年9月の2016年ロシア下院選挙ではプーチン大統領率いる与党統一ロシアが圧勝し、議会の3/4を超える343議席を確保した。野党であるロシア連邦共産党、ロシア自由民主党、公正ロシアの3党はいずれも大きく議席を減らした。反プーチン野党であるヤブロコは議席を獲得できなかった。

統一ロシア圧勝の要因は新たに導入された小選挙区制にあり、225小選挙区のうち統一ロシアが203の選挙区で議席を獲得した。

2011年ロシア下院選挙[編集]

2011年12月の選挙では、選挙前315議席であった与党統一ロシアが選挙後238議席と議席を大きく減らした。
また選挙で不正があったとして大規模な抗議デモが発生した。(2011年ロシア反政府運動)

e • d 
2011年ロシア下院選挙
(2011年12月4日施行)
党派 獲得
議席
増減 得票数 得票率 選挙前
統一ロシア 238 077 32,379,135 49.32% 315
ロシア共産党 92 035 12,599,507 19.19% 57
公正ロシア 64 026 8,695,522 13.24% 38
ロシア自由民主党 56 016 7,664,570 11.67% 40
ヤブロコ 0 2,252,403 3.43% 0
ロシアの愛国者 0 639,119 0.97% 0
右派活動 0 392,507 0.60% 0
450 64,623,062 100.0% 450
有効票数(有効率) 64,623,062 98.43%
無効票数(無効率) 1,033,464 1.57%
投票総数(投票率) 65,656,526 60.10%
棄権者数(棄権率) 43,581,254 39.90%
有権者数 109,237,780 100.0%
出典:中央選挙委員会

下院院内会派(2011年現在)

歴代議長[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]