イタリアントマト – Wikipedia

株式会社イタリアントマト(英: Italian Tomato Co., Ltd.)は、イタリア料理を主に全国にレストランやカフェのフランチャイズ事業を行う株式会社。1980年代以降「イタトマ」の愛称で呼ばれる。

1978年に「イタリアントマト」を創業。1号店は八王子にあった[2]。ナムコ創業者中村雅哉の「食もエンターテインメントである」との考えから、ナムコ直営店として経営していた。

1987年に法人化し、かつては株式会社ナムコ(法人としては後のバンダイナムコエンターテインメント)の子会社だった。

ナムコとバンダイの経営統合により、持株の一部(10万7000株、発行済み株式総数26.6%)をキーコーヒーに売却した。そのため、キーコーヒーの連結子会社かつバンダイナムコホールディングスの持分法適用会社となっている。

ナムコ時代は、ナムコの中間期決算の株主優待としてイタリアントマトの商品券が送られたこともあった。また、二子玉川に期間限定で開業していたテーマパーク「ナムコ・ワンダーエッグ」の正面入口横にも店舗を構えていた。

店名は「イタリアン」であるが、アメリカ式のボリュームのある大きなケーキが人気を博して若い女性を中心に流行し、1980年代には一世を風靡した。フードメニューはパスタが中心である。

2000年代から2010年代にかけては、廉価なカフェチェーンとの競合が激化し、国内では約100店舗ほどが姿を消した。2018年時点では国内218店、海外44店の計262店となっている[3]

ケーキは自社製造で、東京工場は八王子市七国のみなみ野シティ(八王子ニュータウン)内にある。2015年11月には工場直売店「東京工場グランデ」がオープンした[4][2]

  • 1978年 – ナムコ直営店として「イタリアントマト」創業。
  • 1987年4月1日 – 株式会社イタリアントマトとして現法人設立。
  • 1995年6月 – キーコーヒー株式会社と「イタリアン・トマト カフェ ジュニア」の共同展開を開始。
  • 2005年4月15日 – キーコーヒー株式会社が過半数の株式を取得し、同社の連結子会社となる。
  • イタリアン・トマトCafe Jr. – 主力のカフェ事業。ケーキ、パスタ、ドリンクを提供
  • イタリアン・トマト ケーキショップ – ケーキテイクアウト専門店
  • Fari beaurre(ファリ・ブゥール)- タルト・キッシュの店
  • イタリアン食堂 IL VIGORE(イル・ヴィゴーレ)
  • Caffe Superiore(カフェ・スペリオーレ)- 窯焼きピッツァ・パスタの店
  • 和茶房 鎌倉 さくら夢見屋 – 和カフェ・和スイーツ
  • 自家焙煎珈琲 蔵味(くらみ)
  • シモキタザワテラス PANES HOUSE – サンドイッチとワインビストロ

過去の業態[編集]

  • イタリアン・トマト – カジュアルレストラン、ケーキショップ。かつての主力事業
  • イタリアン・トマトCafe Jr.plus
  • イタリアン・トマトCafe Jr.Bakery – ベーカリーカフェ

ナムコのゲーム内広告[編集]

かつて旧ナムコの子会社だったことから、ゲーム作品にイタリアントマトのロゴ(いわゆるゲーム内広告)などが登場することがあった。

  • プロ野球ワールドスタジアム(アーケード版) – 試合終了後に出てくる日刊ナムコスポーツにイタリアントマトの広告が掲載。
  • リッジレーサー – ゲーム内のコースのそばにイタリアントマトが存在。
  • ファミスタ64 – 球場の広告
  • カイの冒険 – スペシャルステージにおけるサブキャラクター「イシター」の雑談メッセージの中に会社の名前が登場する。
  • マッピーランド – セブンスアベニューに登場する。敵を倒す能力は無いが、ご先祖様を除く敵が気絶状態となるため実質的に一定時間無敵状態となる。ワールドを問わず位置は常に固定で1回のみ使用可能。
  • ワギャンランドシリーズ – ボス戦や対戦プレイのミニゲームでしりとりがあり、トマトの絵の裏読みの中にイタリアントマトがある。
  • ファミスタ64などに、登録名「イタトマ」でナムコスターズの選手として登場する。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]