中野サンプラザ – Wikipedia
中野サンプラザ(なかのサンプラザ、英称:Nakano Sunplaza)は、東京都中野区にある宿泊・音楽等の複合施設。コンサート会場として使われることが多い[1]。
旧労働省所管特殊法人である雇用促進事業団が、雇用保険法に基づいた勤労者向けの福祉施設として建設し、1973年(昭和48年)6月1日に正式名称全国勤労青少年会館として開業した。中野駅北口から至近距離で、施設運営は当初から黒字だった。
公益事業であり、営利を求められた施設ではなかったが、利益が見込める施設として、民間への譲渡が求められ、勤労者福祉施設の廃止に伴い売却が決定された。地元の中野区と金融機関・企業等が出資して設立された所有会社「株式会社まちづくり中野21」に52億9987万円で2004年11月に売却された。運営は並行して設立された「株式会社中野サンプラザ」がおこなうとされ、2004年(平成16年)12月より運営を開始した。以後中野サンプラザは文化複合施設としてホテル・結婚式会場の運営、カルチャーセンターの開催、スポーツ施設の運営などを行ないつつ、コンサート会場・大規模イベントホールとしての利用も引き続き行っている。若者文化のサブカルチャー発信地として、日比谷野外音楽堂や日本武道館と並び、都内のコンサート会場として人気がある。
雇用推進事業を柱とする若者の職業相談を担当する「サンプラザ相談センター」は2003年(平成15年)に閉鎖された。図書室などの併設施設も、民営化に伴い閉鎖された。
2018年(平成30年)9月11日、中野区長の酒井直人は、「中野駅周辺各地区の整備と密接に関連していることを考慮し、施設の再整備に向けて検討を進める」「現在の(中野サンプラザ)施設の歴史やブランド、形状などのDNAを引き継ぐ」として中野サンプラザを建て替える方針を明らかにした[2]。
2020年(令和2年)2月6日、中野区の酒井直人区長は、中野サンプラザの解体跡地に建設する複合施設の事業スケジュールや民間事業者の選定方法を発表した。2020年10月までに「公募型プロポーザル方式」で事業者を決定。5月から事業者からの提案を受付け、7月から提案内容を検討し、10月に事業者を決定する。新施設の完成は、2028年度を目指す。新施設の主な内容は、7000人収容できるイベントホール、商業施設、オフィス、ホテルなどを備える[3]。2021年1月29日、中野区は中野サンプラザも含めた中野駅新北口駅前エリア再整備事業のデベロッパー選定結果を発表し、野村不動産を代表とするグループが選ばれた。両者は2021年5月6日に基本協定書を締結した[4]。
施設概要[編集]
敷地面積は約1ha・海抜121m(地上高92m)で、地上20階、地下3階である。大小2つの三角積木を合わせて置いたようなデザインを有する。
- コンサートホール(1 – 4階、2,222席)- 優良ホール100選に選ばれている。
- 結婚式場(6階)
- 研修室(7・8階)
- テニスコート(8階)
- レンタルオフィス(9階)
- 宴会場(10 – 15階)
- ホテル(16 – 19階)
- レストラン(20階)
- フィットネススタジオ・リハーサル&レコーディングスタジオ(地下1階)
- プール(地下2階)
- ボウリング場(地下2階)
- インターネットカフェ(MB階)
- フラワーショップ(MB階)
また正面前広場は、東日本大震災で被災した東北地方の復興支援や、沖縄の物産販売や芸能披露を行う「チャンプルーフェスタ」など、イベント会場としてしばしば使われる。
運営企業[編集]
中野サンプラザの運営は、株式会社中野サンプラザ(なかのサンプラザ、英:Nakano Sunplaza INC.)によって行われている。
会社概要[編集]
2004年(平成16年)12月より中野サンプラザの運営を開始し、文化複合施設としてホテル・結婚式会場の運営、カルチャーセンターの開催、スポーツ施設の運営などを行っている[6]。コンサート会場・大規模イベントホールとしての運営も行っている[6]。
組織図[編集]
ギャラリー[編集]
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中野サンプラザ入口にある時計台。クリスマス前後にはイルミネーションされている
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クリスマス前後の中野サンモールのイルミネーションの光に照らされた中野サンプラザ。北東方向より
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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