スペースX CRS-19 – Wikipedia

SpX-19としても知られるスペースX CRS-19は国際宇宙ステーションへの商業補給サービス・ミッション[6]。このミッションはNASAによって契約され、スペースXによってファルコン9ロケットで飛行した。

CRS-19はドラゴン・カプセルC106英語版によるCRS-4およびCRS-11に続く3度目の飛行である。ドラゴン宇宙船はISSでの1ヶ月の滞在ののちに2020年1月7日に成功裡に地球に帰還した。

打ち上げスケジュールの履歴[編集]

2016年2月、NASAがスペースXとCRS-16英語版からCRS-20英語版までの5回のCRS追加ミッションの契約延長を行ったことが発表された[7]。2016年6月、NASAの監察官報告書では、2018年12月にこのミッションが明らかにされた[8]。このミッションは2019年10月15日に延期されたが[9]、2019年12月に打ち上げられた[6]

2019年12月5日、CRS-19の打ち上げが成功し、続いて1段目が回収船 Of Course I Still Love You への着艦も成功した[10]

NASAはスペースXとCRS-19の契約を結び、一次的な積荷、打ち上げ日時およびドラゴン宇宙カプセルの軌道要素を決定した。CRS-19は総計で2617kgの物資を軌道へと運んだ。これには国際宇宙ステーションに運び込まれる1693kgの与圧貨物と、きぼうに設置する日本からの宇宙実証用ハイパースペクトル画像装置(HISUI)[11]、ロボティック・ツール格納庫(RiTS)のプラットフォームおよびステーションの太陽電池パネル・トラスの交換用リチウムイオン電池などの924kgの非与圧貨物からなっている[5][1]

ISSへの貨物の内訳は次の通り:[5]

  • 科学調査:977kg
  • 乗組員補給品:256kg
  • 船体ハードウェア:306kg
  • 船外活動機材:64kg
  • 計算機資源:15kg
  • 外部の積荷:
    • 宇宙実証用ハイパースペクトル画像装置(HISUI):〜500kg[12]
    • ロボティック・ツール格納庫(RiTS)[13]
    • リチウムイオン電池

ステーションに運び込まれ科学実験の中にはアンハイザー・ブッシュがスポンサーの「微小重力下でのABIボイジャー大麦種子の発芽」、「閉鎖燃焼実験」および齧歯類研究19英語版実験の一環としての40匹の遺伝子組み換えマウスなどが含まれている[13][14]

多くのCubeSatがCRS-19で打ち上げられた。ELaNa英語版-25B打ち上げではAzTechSat-1、SORTIEおよびCryoCubeが、ElaNa-28打ち上げではCIRiSおよびEdgeCubeが射出された[13]。このミッションで射出されたその他の小型衛星にはQARMANおよびMakerSat-1が含まれている[14]

関連項目[編集]