クエスチョン・オブ・タイム – Wikipedia
『クエスチョン・オブ・タイム』(原題:A Question of Time)は、イギリスのミュージシャン、ジャック・ブルースが1989年に発表した、ソロ名義では9作目のスタジオ・アルバム。
ブルースは1989年より、クリーム時代の盟友ジンジャー・ベイカーとの共演を再開しており[2]、ベイカーは本作収録曲「ヘイ・ナウ・プリンセス」と「オブセッション」のレコーディングにも参加した[3]。
「ブルース・ユー・キャント・ルーズ」はウィリー・ディクスンのカヴァーで、アルバート・コリンズやニッキー・ホプキンスといったゲストが迎えられた[3]。レゲエのリズムを取り入れた「KWELA」では、トニー・ウィリアムスがドラムスを担当しており[3]、ブルースは1970年から1971年にかけて、ウィリアムスのリーダー・バンド「ライフタイム」で活動していた[4]。
広瀬和生は『BURRN!』誌1989年12月号のレヴューで100点満点中73点を付け「幅広い音楽を余裕たっぷりに披露している」「予想以上に”真剣さ”が伝わってくるアルバムで、楽しめた」と評している[5]。また、Joe Viglioneはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、アルバムの全体像に関して「ロック界で第一級のベーシストによるアルバムとしては、熱狂的なファンにとっても普通のファンにとっても、特に親しみやすい物の一つである」、アラン・ホールズワース、ヴィヴィアン・キャンベル、ジンジャー・ベイカーらが参加した「オブセッション」に関して「完全に『カラフル・クリーム』風の音楽性」と評している[3]。
特記なき楽曲は作詞:ピート・ブラウン/作曲:ジャック・ブルース。
- ライフ・オン・アース “Life on Earth” – 3:20
- 作詞・作曲:ジャック・ブルース
- メイク・ラヴ “Make Love” – 3:37
- ノー・サレンダー “No Surrender” – 4:25
- フライング “Flying” – 4;45
- 作詞:ピート・ブラウン、ジャック・ブルース/作曲:ジャック・ブルース
- ヘイ・ナウ・プリンセス “Hey Now Princess” – 3:17
- ブルース・ユー・キャント・ルーズ “Blues You Can’t Lose” – 5:26
- オブセッション “Obsession” – 3:55
- 作詞:ピート・ブラウン、ジャック・ブルース/作曲:ジャック・ブルース
- KWELA “Kwela” – 5:20
- 作詞・作曲:ジャック・ブルース
- レット・ミー・ビー “Let Me Be” – 4:44
- 作詞:ピート・ブラウン、ジャック・ブルース/作曲:ジャック・ブルース
- オンリー・プレイング・ゲイムズ “Only Playing Games” – 4:42
- クエスチョン・オブ・タイム “A Question of Time” – 5:33
- 作詞:ピート・ブラウン、ジャック・ブルース/作曲:ジャック・ブルース
CDボーナス・トラック[編集]
- グリース・ザ・ホィールズ “Grease the Wheels” – 3:44
参加ミュージシャン[編集]
- ジャック・ブルース – ボーカル、ベース、ピアノ、キーボード、シンセサイザー、アコースティック・ギター、チェロ、ハーモニカ
- ジミー・リップ – ギター(#7を除く全曲)
- ヴァーノン・リード – リードギター(on #1)
- ポール・バレア – スライドギター(on #4)
- アルバート・コリンズ – リードギター(on #6)
- アラン・ホールズワース – ギター(on #7)、SynthAxe(on #10)
- ヴィヴィアン・キャンベル – ギター(on #7)
- マルコム・ブルース – ギター(on #12)
- バーニー・ウォーレル – ピアノ(on #2)、シンセサイザー(on #2)、キーボード(on #3)、ハモンドオルガン(on #4, #5, #12)、メロディカ(on #11)、クラビネット(on #12)、バッキング・ボーカル(on #2, #3, #8, #9)
- ニッキー・ホプキンス – ピアノ(on #6)
- ジョナス・ブルース – ピアノ(on #9)
- ドゥギー・バウン – ドラムス(on #1, #3, #4, #6, #9, #10, #11, #12)、パーカッション(on #9, #12)
- マーク・ナウシーフ – ガーニアン・ドラムス(on #2, #9, #10)、パーカッション(on #2, #5, #8, #9)
- ジンジャー・ベイカー – ドラムス(on #5, #7)
- トニー・ウィリアムス – ドラムス(on #8)
- スティーヴ・ジョーダン – パーカッション(on #2)
- ザキール・フセイン – タブラ(on #8, #11)、フレームドラム(on #11)
- The Savage Horns – ホーン・セクション(on #4, #8, #9)
- ゲイリー・ボーン・クーパー – バッキング・ボーカル(on #2, #3, #8, #9, #12)、パーカッション(on #12)
- The Golden Gate Boys Choir – クワイア(on #10)
- The SoMa Footlights Chorus – クワイア(on #11)
Recent Comments