フランソワ・ルボット – Wikipedia

フランソワ・ルボット[1]François Le Vot、1970年5月2日 – )は、フランスのパイロット。フランス空軍の元戦闘機パイロット、曲技飛行の元フランス代表。フランス南部出身。

空軍では、約12年間アルファジェットやミラージュ2000などの戦闘機を経験した後、トップガン(戦闘機パイロット)養成の教官を務めた。軍の曲技飛行チームに入ったのは2004年で、2012年にヨーロッパ選手権でチームが優勝、個人でも2位、翌2013年には世界選手権で優勝するなど目覚ましい活躍をし、いずれレッドブル・エアレースで勝ちたいと思ったという。2008年には国際航空連盟からレッドブル・エアレース参戦に要求されるスーパーライセンスを取得し、以後トレーニング・キャンプへの参加を続けた。総飛行時間は空軍時代の1500時間、曲技飛行の1200時間を含めて4000時間以上に上る。[2]

2013年、FAI曲技飛行世界選手権英語版で総合優勝する[3]

2014年、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズのチャレンジャークラスに参戦し、初戦から3連勝するなど実力の差を示した[2]

レッドブル・エアレースでは「FLV Racing Team 12」として活動していた。

2015年からスペインのフアン・ベラルデと共にマスタークラスに昇格し、パイロンヒットをしないなど安全でクリーンなフライトを目標に掲げたが[4]、2015年シーズンの最高位は11位、総合でも最下位の14位となり、思った以上に良い結果が出ないことにストレスを感じている旨のコメントを残した[5]

2016年シーズン初戦のアブダビ戦で、敗者最速枠でマスタークラスに昇格してから初めてラウンド・オブ・8に進出、ラウンド・オブ・8では先行した対戦相手がDNFとなったためクリーンな飛行をしファイナル4へ進出、最終的に3位となり、初めて表彰台に上った[6]。2016年シーズン第4戦前に、ポール・ボノムが2014年シーズンに使用していた機体から部品の一部を買い受けるなどして機体に大幅な改良を加えた[7]。また、2017年シーズン第4戦前に、ハンネス・アルヒが2016年シーズンに使用していた機体を丸ごと受け取り、カラーも少し変えたりして、現在使っている。

レッドブル・エアレース[編集]

金色 銀色 銅色 ポイント圏内完走 ポイント圏外完走
チャレンジャークラス 1位 2位 3位 4・5位 6位以下
マスタークラス 4-8位( – 2015年)
4-9位(2016年 – 2018年)
4-13位(2019年 – [注 1]
9-14位( – 2015年)
10位以下(2016年 – 2018年)
14位(2019年 – )

曲技飛行大会[編集]

  1. ^ 2019年シーズンから予選上位3位までポイントが与えられる。[8]

外部リンク[編集]

  • Francois Le Vot – ブライトリング・レーシング・チーム公式サイト