仮面ライダーウィザード – Wikipedia
『仮面ライダーウィザード』(かめんライダーウィザード、欧文表記:KAMEN RIDER WIZARD)[注釈 2]は、2012年9月2日から2013年9月29日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8:00 – 8:30(JST)に全53話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。 キャッチコピーは「さあ、ショータイムだ!」。 概要 平成仮面ライダーシリーズ第14弾。シリーズとしては初めて「魔法使い」をテーマとしているが、これは前作『仮面ライダーフォーゼ』がメカニカルな設定で変身するライダーであり、内容もSF的な要素が強かったため、趣向を変えてファンタジー路線の極みのライダーを作る、という方針がとられたためである[1]。前作『フォーゼ』では明るい主人公像が志向されていたのに対し、本作品の主人公は仮面ライダー(魔法使い)になる過程で「絶望を乗り越えて力を手にした」という経験をしており、その後も戦いにおいて度々苦悩する描写がみられる。また敵側では「異形の存在として生まれながら、元となった人間の人格を受け継いでしまった」者の苦しみも触れられ、他にも人としての心の在り方や力の使い方が語られるなど、平成ライダーシリーズの初期で見られた要素も組み込まれている。そのため、前作から一転して人間の絶望をテーマとしたシリアスな物語が展開された[2]。 本作品より、それまで使用されてきたパナソニックの「VARICAM」に代わり、アーノルド&リヒターの最大120コマのハイスピード対応型フルHDカメラ「ALEXA」を全編のメインカメラとして導入[3]。以降『仮面ライダードライブ』まで使用された。 『仮面ライダーW』以降、平成仮面ライダーシリーズ作品は9月初旬開始 – 翌年8月末終了という放送スタイルを取っていたが、本作品では次作『仮面ライダー鎧武/ガイム』を10月初旬開始のスケジュールに変更する都合上、放送期間を9月末まで延長している。そのため、平成仮面ライダーシリーズでは最多の放送回となっている[2]。またテレビシリーズは第51話でそれまでのストーリーに一区切りをつけ、第52話・第53話は『仮面ライダークウガ』から前作『フォーゼ』までの主役仮面ライダーや敵怪人が集結するストーリーとなっており、『仮面ライダーディケイド』の門矢士 / 仮面ライダーディケイドや、声のみではあるものの『仮面ライダー電王』の仮面ライダー電王 ソードフォーム(モモタロス)もオリジナルのキャストで出演する。この特別編では、放送開始に先がけて『鎧武/ガイム』の葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武も特別出演している。 放送形態に関しては従来のシリーズと同じく二話完結型の構成となっているが、本作品では幾つか一話完結のエピソードが挿入されている。これに関してパイロット監督の中澤祥次郎は「第1話を一話完結で見せて第2話への視聴意欲を芽生えさせようとした」、「きだ(つよし)さんと宇都宮(孝明)さんの間で『二話完結に拘らなくてもいい』という認識もあった」と語っている[4]。 本作品で脚本を担当したきだつよしによると、東日本大震災後の日本へのエールも込めて「今を受け入れ前に進む」ということをテーマにしているという[5]。
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