ウェスタン・シドニー・スタジアム – Wikipedia
ウェスタン・シドニー・スタジアム(英語: Western Sydney Stadium)は、オーストラリア・シドニー中心部から西に約24kmの位置にあるグレーター・ウェスタン・シドニー(英語版)地域内のパラマタにある多目的スタジアム。オーストラリアの銀行であるバンクウエスト(英語版)が命名権を取得し、「バンクウエスト・スタジアム」(英語: Bankwest Stadium)の名称を用いている。 閉鎖・解体されたパラマタ・スタジアムに替わるスタジアムとして2019年4月にオープンした。スタジアムはニューサウスウェールズ州政府が所有し、VenuesLiveが運営する、ポピュラスの設計によるスタジアムはオーストラリアの建築会社レンドリースが $ 300万ドルの工費で建築した[2][3]。30,000人収容。 ラグビーリーグ、サッカー、ラグビーユニオン、コンサートなど、シドニーにおける各種イベントに使用される。ナショナルラグビーリーグ (NRL) のパラマタ・イールズとAリーグ(サッカー)のウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCがホームスタジアムとして使用するほか、NRLに参戦するウェスツ・タイガース(英語版)とスーパーラグビーに参戦するワラターズもホームゲームを開催する。 また、シドニー・フットボール・スタジアムをホームスタジアムとするカンタベリー=バンクスタウン・ブルドッグ(英語版)やサウス・シドニー・ラビトーズも、スタジアム改築中にホームゲームを開催している。こけら落としは、2019年4月22日のNRLプレミアシップ・パラマタ・イールズ対ウェスツ・タイガースの試合。 スタジアムが建設されたエリアは、1788年にシドニーの港湾集落とともに設立されたパラマタのイギリス植民地でのレジャーと競馬に使用されていた。ニューサウスウェールズ州総督のチャールズ・フィッツロイは、1847年に敷地内に競馬場を建設することを承認し、競馬場内にクリケット場が設けられ、1863年にオープンした[4]。地元のクリケットクラブは幾度かの名称変更を経て「セントラルカンバーランドクリケットクラブ」の名前に落ち着き、施設の名称も「カンバーランドオーバル」となった。 カンバーランドオーバルは、競馬やクリケットだけではなく、陸上競技、ラグビーユニオン、ラグビーリーグ、モータースポーツなど、様々な競技に使用された。モータースポーツでの使用時には「パラマタスピードウェイ」と名付けられ、1930年から1959年までレースが開催された。パラマタ地区のラグビーリーグクラブが1947年にNSWRLプレミアシップに参加したとき、カンバーランドオーバルはクラブの本拠地として使用された。1981年、パラマタが初めてラグビーリーグのプレミアシップを獲得した後、サポーターはオーバルになだれ込み、グランドスタンドに火を放った。程なくして、近代的なスタジアムの建設が決定された[5]。 カンバーランドオーバルに替わって計画されたパラマタ・スタジアムは1984年に設計され、1985年に建設され、1986年3月5日にエリザベス2世が開場を宣言した。新しい長方形のスタジアムは、コンサートだけでなく、地方、州、国のスポーツイベントも引き続き開催された。 2002年に全席座席の競技場に改築され、収容人数は21,000人に減少した。2014年10月には、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズが進出したAFCチャンピオンズリーグ2014 決勝が行われ、またパラマタ・イールズが30年近く前に建設されたスタジアムの改築を継続的に要望し、ニューサウスウェールズ州政府は南北のスタンドを拡張するなどの部分的な改修を2015年初頭までに実施。 2015年9月、スタジアムの全面改築が決定した[6]。 パラマタ・スタジアムの最後のAリーグの試合は、2015-16シーズンのAリーグファイナル準決勝・ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ対ブリスベン・ロアーの試合で、ワンダラーズが前半23分までに0-3のビハインドの状況からロメオ・カステレンのハットトリックなどで逆転、再び追いつかれるも、最後は延長戦に突入し5-4で勝利するという劇的な展開となった[7]。パラマタ・イールズはラグビーリーグの最終戦を主催し、セントジョージ・イラワラを30-18で破り、ビーヴァン・フレンチが3本のトライを記録した[8]。
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