Month: August 2018

羅常培 – Wikipedia

羅常培(ら じょうばい、1899年8月9日 – 1958年12月13日)は、中国の言語学者。字の莘田でも知られる。号は恬庵。中国語の音韻史研究で知られる。 羅常培は北京で満州族の旗人の家庭に生まれた。同じ旗人出身の老舎とは小学生時代の同級生だった[1]。 1916年に北京大学に入学、中文系を卒業後さらに2年間哲学系で学んだ。1924年以降西安の西北大学で教え、その後厦門大学・中山大学を歴任した。 1929年に中央研究院歴史語言研究所が成立すると、趙元任・李方桂とともに研究員になった。趙・李と共同で、カールグレンの『Études sur la phonologie chinoise』を中国語に翻訳している。 1934年に北京大学の中文系の教授になった。日中戦争で北京大学が西南連合大学として昆明に移転すると、その中文系の主任をつとめた。 中華人民共和国成立後は中国科学院語言研究所の初代所長となり、雑誌『中国語文』の編集長をつとめた。 趙元任・李方桂にくらべると羅常培の研究内容はより伝統的なものだったが、歴史語言研究所時代に中国語の音韻に関する論文を多く書いている。『唐五代西北方音』(1933)は、漢字音をチベット文字で記した蔵漢対音資料をもとに当時の中国語の音価を推定したもので、現在もしばしば利用される。 敦煌などの切韻系韻書を集めたものに『十韻匯編』(1935、劉復・魏建功と共著)がある。 中古音に関する論文にはほかに「知徹澄娘音値考」(1931)・「釈重軽」(1932)・「釈内外転」(1933)などがある。とくに「知徹澄娘音値考」はサンスクリット対音を利用してカールグレンが口蓋化した歯茎音と考えた舌上音をそり舌音に修正する論で、カールグレン自身の『Compendium』を含め、しばしば他の著作で引用される。 『漢魏晋南北朝韻部演変研究』(1959、周祖謨と共著)は、押韻資料によって上古音から中古音への変遷をたどる書物で、本来は全4分冊の大著になる予定だったが、第1分冊(漢代の部)しか出版されなかった。 中国語方言の音韻を研究した著作には『厦門音系』(1930)、『臨川音系』(1940)がある。 没後に出版された文集に『羅常培語言学論文選集』(1963)、『羅常培文集』(1999、全10巻)がある。 ^

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リンチェン・ギェンツェン – Wikipedia

リンチェン・ギェンツェン(チベット文字:རིན་ཆེན་རྒྱལ་མཚན; ワイリー方式:Rin chen rgyal mtshan、1238年 – 1279年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける2代目の帝師を務めた。先代帝師のパクパの異母弟にあたる。 漢文史料の『元史』では「リンチェン」がモンゴル語化したイリンチン(Erinčin > yìliánzhēn/亦憐真)という名前で記録されている[1]。 チベット語史料の『フゥラン・テプテル』によると、リンチェン・ギェンツェンはソナム・ギェンツェンとその妃のジョモロ(Jo mo ‘bro)との間に戊戌(1238年)に生まれた子供で、姉にはロプンマ・ドデ(sLob dpon ma mdo sde)がいたという[2]。初代帝師となったパクパと初代白蘭王となったチャクナはソナム・ギェンツェンの別の妃から生まれた子供であり、リンチェン・ギェンツェンは彼等の異母弟にあたる[3]。 『元史』釈老伝によると、初代帝師のパクパが1274年(至元11年)にチベット帰国を申し出た際に弟のリンチェン・ギェンツェンが後任として選ばれ、第2代帝師になったとされる[4]。リンチェン・ギェンツェンの没年について、漢文史料・チベット語史料双方ともに1279年(至元16年)卒とする記述と、1282年(至元19年)卒とする記述が混在している[5]。ただし、より信頼性が高いと見られる『元史』世祖本紀が1279年(至元16年)に「帝師亦憐真」が亡くなったと記すこと[6]、また『元史』釈老伝には「イリンチンが帝師となっておよそ6年(至元16年)に亡くなった」とあるが、「帝師となってからおよそ6年」は至元19年よりも至元16年の方が近いこと、などにより1279年(至元16年)卒説を採用するのが一般的である。リンチェン・ギェンツェンの死後は、ダルマパーラ・ラクシタが帝師の地位を継いだ。 なお、リンチェン・ギェンツェンは『元史』「釈老伝」では「帝師と為った」と明記されるものの、チベット語諸史料では「[パクパの帰国後]職務を代行した」としか記されず、歴代帝師の一人に数えられていない。あるいはチベット側の伝承ではリンチェン・ギェンツェンは正式な帝師として認められていないのではないかとも考えられている[7]。 ^ 野上/稲葉1958,435頁

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武装伝奇RPG 神我狩 – Wikipedia

『武装伝奇RPG 神我狩』(かみがかり)は、力造が製作した現代・武装伝奇RPG。 2013年8月に新紀元社から出版された。 現代日本で人知れず活動する邪神アラミタマを退治するべく、神殺しの武器を持つ超人となって活躍する武装伝奇RPG。 著者の力造は、あとがきでこのRPGについて「現代伝記あるあるRPG(開発時の仮称)」と書いている。 「ダイス・コントロール・システム」と呼ばれるルールを持ち、行為判定に使用する2D6のダイスを、控えにある4D6のダイスと入れ替えて、出目を操作することができる。 これはPCとなるカミガカリの「霊力を操作する力」を表している。 世界設定[編集] 世界には、虹色に輝く金属片が存在している。この金属片は世界の記憶、世界の霊力を吸収し操作する効果を持ち、断片と呼ばれている。 大きな断片に霊魂が宿り、悪意を吸収することで、アラミタマと呼ばれる邪神が誕生する。 アラミタマはそのままでは肉体を持たないが、人類などに接触し、その相手に「願望を叶える代わりに、代償として肉体に憑依する」という契約を持ちかける。 これを魂の契約と呼ぶ。 人類や神々の血を引く者が、何らかの理由で断片を宿した場合、カミガカリと呼ばれる超人が誕生する。 カミガカリは、アラミタマなどの超常存在を打ち破るために、特殊な方法で小さな断片と黄金を融合させ、人造神器と呼ばれる武具を作り出して戦いに臨む。 システム[編集] キャラクターメイキング[編集] キャラクタークラス制。 プレイヤーキャラクター(PC)はまず「種族」(後述)を一つ選び、更にPCのキャラクタークラスとして「メイン称号」と「サブ称号」を一つずつ選ぶ。 種族によって能力値が決定され、これら三つの要素の組み合わせでPCの能力値やタレント(特殊能力)が決定される。 行為判定[編集]

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ラニル・ウィクラマシンハ – Wikipedia

この項目にはブラーフミー系文字(インド系文字)が含まれています。環境によっては、フォントをインストールしていても、母音記号の位置が乱れたり結合文字が分かれたりします(詳細)。 ラニル・ウィクラマシンハ රනිල් වික්‍රමසිංහரணில் விக்ரமசிங்கRanil Wickremesinghe ラニル・ウィクラマシンハ(2014年11月) 生年月日 (1949-03-24) 1949年3月24日(73歳) 出生地 セイロン・コロンボ 出身校 ロイヤル・カレッジ・コロンボコロンボ大学 前職 弁護士 所属政党 統一国民党 (UNP) 配偶者

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伯州家 – Wikipedia

伯州家(はくしゅうけ)は、薩摩国の守護大名島津氏の分家。後に義岡氏を号する。 島津宗家8代当主島津久豊の五男の島津豊久よりはじまる。「伯州家」の名前は豊久が伯耆守を称したことに由来する。その跡を継いだ2代の忠堯と、その子の忠常は、守護職返り咲きを画策する14代島津勝久に同調し、15代守護となった島津貴久に叛いた。その勝久が没落すると、忠堯・忠常は日向国の島津氏分家である北郷氏を頼る。忠常の子の忠光は、そのまま北郷氏の家臣となり志和地(現・宮崎県都城市上水流町)を領すると、以降は「志和地氏」を称する。一方、忠堯・忠常が逃散したため、伯州家の家督は貴久の命により、豊久の次男の忠衡が継ぐこととなった。 忠衡の系統は子の忠実、孫の忠俊まで続いたものの、その忠俊が元亀2年(1571年)に下大隅での海戦にて、嗣子の無いまま21歳で戦死する。これを憂いた島津義久は、喜入氏5代季久の次男の久延に伯州家を相続させた。天正8年(1580年)より久延は「義岡氏」を称し、以降の代もそれに続く。 江戸時代、義岡氏は寄合衆の家格となり、また島津家の直別支流であることから、士分以下や他家の奉公人は称することが許されなかった。義岡氏となって以降の偏諱は、嫡流にのみ「久」の字が許され、庶流以下は「実」の字とされた。 歴代当主[編集] 島津豊久(島津久豊の五男) 島津忠堯 島津忠常(北郷氏を頼り逃散。子の忠光以降は志和地氏) 島津忠衡(豊久の次男) 島津忠実 島津忠俊 義岡久延(養子。喜入季久の次男。以降は義岡氏) 義岡久達 義岡久良 義岡久伴 義岡久守(養子。鎌田政常の長男) 義岡久中 義岡久賢 太字は当主。実線は実子、点線は養子。[ ]は、その氏の祖を意味する。 島津久豊

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隔膜形成体 – Wikipedia

植物細胞の細胞質分裂における隔膜形成体と細胞板の形成。左: 隔膜形成体が形成され、細胞板が細胞の中心に組み立てられ始める。右へ: 隔膜形成体が細胞の外側へ向かってドーナツ型に拡大し、中央に成熟した細胞板が残される。細胞質分裂が完了すると、細胞板は細胞壁に変化する。 隔膜形成体(かくまくけいせいたい)またはフラグモプラスト(英: phragmoplast)は、細胞質分裂の終盤に現れる、植物細胞特異的構造である。細胞板の組み立てや、2つの娘細胞を分離する新たな細胞壁の形成の足場となる。隔膜形成体は、コレオケーテ藻綱、ホシミドロ藻綱、Mesotaeniaceae、陸上植物を含む系統群であるフラグモプラスト植物(英語版)でのみ観察される。一部の藻類は細胞質分裂時、フィコプラストと呼ばれる他の微小管配列を利用する[1][2]。 隔膜形成体は、微小管、マイクロフィラメント、小胞体の要素から組み立てられる複雑な構造である。細胞分裂の後期と終期に、将来の細胞板と垂直になるよう、互いに逆向きの2つのセットが形成される。隔膜形成体は初期には樽型をしている。2つの娘核の間に紡錘体から形成され、娘核の周りには核膜が再構築される。細胞板は、2つの隔膜形成体の間の円盤として形成される。成長する細胞板の円盤の外側には新たな物質が付け加えられていくが、隔膜形成体の微小管は中心から消失していき、細胞板の成長端で再形成される。この2つの構造は、分裂細胞の外壁に到達するまで、外側に向かって成長する。細胞にフラグモソーム(英語版)が存在する時は、隔膜形成体と細胞板はフラグモソームで占められた空間を成長する。そしてかつて親細胞の細胞壁において分裂準備帯(英語版)(preprophase band)が占めていた部位に正確に到達する。 隔膜形成体中の微小管とアクチンフィラメントは、細胞壁の材料を積んだ小胞を成長する細胞板に向かわせるガイドの役割を果たす。また、アクチンフィラメントはかつて親細胞の細胞壁で分裂準備帯があった位置に隔膜形成体を導くガイドの役割も果たしている可能性もある。細胞板が成長すると、滑面小胞体の断片がその中に捕捉され、2つの娘細胞をつなぐ原形質連絡が後に形成される。 隔膜形成体は、中央体(英語版)のマトリックスのように逆平行微小管の(+)端どうしが組み合う中心面であるmidlineと、midline領域の両側に位置する遠位領域という2つの領域に分布的に区別することができる[3]。 植物の細胞周期における役割[編集] 後期の後、隔膜形成体は紡錘体微小管の残りから娘核の間に形成される。微小管の(+)端の位置は隔膜形成体の赤道面、将来細胞板が形成される部位と重複している。細胞板の形成は、膜と細胞壁の構成要素を運搬する分泌小胞の融合に依存している[4]。余剰の膜脂質と細胞壁の構成要素はクラスリン/ダイナミン(英語版)依存的な逆行性膜輸送によってリサイクルされる[5]。中心部で初期細胞板が形成されると、隔膜形成体は外側への拡大を開始し、細胞の端へ到達する。アクチンフィラメントも隔膜形成体に局在し、終期の終盤に大きく蓄積する。薬剤処理によるアクチンフィラメントの解体は細胞板の拡大の遅れをもたらすことから、アクチンフィラメントは隔膜形成体初期の組織化よりも拡張に寄与していることが示唆される[6]。 多くの微小管結合タンパク質(英語版)が隔膜形成体に局在しており、恒常的に発現しているもの(MOR1[7]、カタニン(英語版)、CLASP、SPR2、γ-チューブリン複合体タンパク質)とM期特異的に発現しているもの(EB1c[8]、TANGLED1[9]、augmin複合体タンパク質[10])の双方が含まれる。これらのタンパク質の隔膜形成体における機能は、おそらく細胞の他の部分での各々の機能と類似したものであると考えられる[4]。隔膜形成体の微小管結合タンパク質に対する研究の大部分はmidline領域に焦点が当てられており、それは膜融合の大部分が起こる部位であるため、そして逆平行方向の微小管が互いに組み合う部位であるためである。隔膜形成体のmidlineに局在する分子の多様性の発見は、この隔膜形成体領域で行われる複雑な過程に光を当てるものである[3]。 隔膜形成体のmidlineでの逆平行微小管のバンドリングに重要な機能を果たす2つのタンパク質は、MAP65-3とキネシン5である[11][12]。キネシン7ファミリータンパク質AtNACK1/HINKEL、AtNACK2/TESはmidlineへMAPKカスケードをリクルートし、MAP65のリン酸化を誘導する[13][14][15][16]。リン酸化されたMAP65-1もmidlineに蓄積し、細胞板の拡大のために微小管バンドリング活性を低下させる[17]。隔膜形成体の拡大のために必要不可欠な機構であるMAPKカスケードは、終期まではサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性によって抑制されている[18]。 隔膜形成体のmidlineに蓄積する特定の微小管結合タンパク質は細胞質分裂に必要不可欠な役割を果たす。キネシン12ファミリーのメンバーであるPAKRP1とPAKRP1Lはmidlineに蓄積し[19]、両者の二重機能喪失変異体は雄性配偶子形成の際の細胞質分裂に欠陥を示す[20]。PAKRP2はmidline、そして隔膜形成体中に斑点状にも蓄積し、ゴルジ体由来小胞の輸送に関与している可能性が示唆されている[21]。PAKRP2のヒメツリガネゴケPhyscomitrella patensホモログであるKINID1aとKINID1bは隔膜形成体のmidlineに局在し、隔膜形成体の組織化に必要不可欠である[22]。HEATリピート含有微小管結合タンパク質であるRUNKELもmidlineに蓄積し、機能喪失変異体では細胞質分裂に異常が生じる[23][24]。他のmidline局在タンパク質であるTIO(two-in-on)はキナーゼであると推定され、変異体の欠陥から細胞質分裂に必要であることが示されている[25]。酵母ツーハイブリッドアッセイによると、TIOはPAKRP1、PAKRP1L(キネシン12)、NACK2/TES(キネシン7)と相互作用する[26][27]。最後に、アダプチン(英語版)様タンパク質TPLATEは細胞板に蓄積し、細胞質分裂に必要不可欠である[28][29]。 ^ P.H. Raven, R.F. Evert,

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キアラン・ハーン – Wikipedia

キアラン・ハーン フルネーム Ciaran Patrick Hearn 生年月日 (1985-12-30) 1985年12月30日(36歳) 出身地 カナダ ニューファンドランド・ラブラドール州コンセプションベイサウス 身長 1.90 m (6 ft 3 in) 体重 100 kg (15 st 10 lb) ラグビーユニオンでの経歴

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星槎国際高等学校 – Wikipedia

この項目では、全国に学習センターを展開する通信制の高等学校について説明しています。神奈川県にある同学校法人が運営する全日制の高等学校については「星槎中学校・高等学校」をご覧ください。 この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “星槎国際高等学校” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2020年9月) 星槎国際高等学校 国公私立の別 私立学校 設置者 学校法人国際学園 学区 広域通信制 校訓 労働・感謝・努力 設立年月日

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ギレルモ・ナヴァロ – Wikipedia

ギレルモ・ナヴァロGuillermo Navarro 2008年3月撮影 生年月日 1955年 出生地 メキシコシティ 国籍 メキシコ 職業 撮影監督   受賞 アカデミー賞 撮影賞2006年『パンズ・ラビリンス』 ニューヨーク映画批評家協会賞 撮影賞2006年『パンズ・ラビリンス』 その他の賞 テンプレートを表示 ギレルモ・ナヴァロ(Guillermo

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秋永一枝 – Wikipedia

秋永 一枝あきなが かずえ 人物情報 別名 鳥越一枝[1] 生誕 1928年(昭和3年)東京府東京市本所区東両国[3] 死没 2017年(平成29年)9月29日[4] 出身校 桜蔭高等女学校[5]早稲田大学第一文学部 配偶者 鳥越文蔵[6] 学問 研究分野 国語学 / 日本語学[7] 研究機関

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