海老根智仁 – Wikipedia

海老根 智仁(えびね ともひと、1967年8月30日 – )は、日本の実業家、エンジェル投資家、中小企業診断士、経営コンサルタント。オプト共同創業者・元代表取締役社長CEO、モブキャスト取締役社長室最高顧問、レジェンド・パートナーズ取締役会長、NES取締役、オークファン取締役、OMMA, Inc.取締役。デジタルハリウッド大学大学院専任教授、ビジネス・ブレークスルー大学非常勤講師。神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科MBA課程修了。

『2006年度第2セメスターBEST PROFESSORRANKING No.1』を受賞。

神奈川県生まれ。神奈川県立横浜翠嵐高等学校、慶應義塾大学経済学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科MBA課程修了[1]

1991年(平成3年)大広に入社。 その後、社会経済生産性本部(現在の日本生産性本部)にて経営コンサルタントとしてキャリアを積む[1]

22歳の就職活動時、鉢嶺登と出会った。とある面接会場の待合室で隣の席に座り意気投合。結局、海老根は広告代理店に、鉢嶺は不動産会社の進路に選ぶものの「将来、起業したい」と話をした。鉢嶺は、1994年(平成6年)4名でオプトを創業。海老根を含めて5人で資金を約60万円ずつ出して300万円にした。1995年(平成7年)にJIC(産業革新投資機構)から投資してもらう。JICはソフトバンク孫正義、パソナ南部靖之のベンチャーキャピタルで、ここから投資をしてもらった。1999年(平成11年)株式会社オプトに創業者の一人として海老根は合流。オプトに入社した理由としては、広告代理店で働いていたなかで、正直、業界に対する問題意識を持っていた。その問題を「自分がオプトに入ることで、大きな変化を与えられるのでは」と感じたからだった。オプトの創業当初は今とは違うビジネスをしていて、海老根はネット広告が流行ると睨み、各部門から人をいただいて事業を立ち上げた。ネット広告部門を立ち上げて形になったとき、鉢嶺から「代表取締役になってくれ」と打診を受ける[1]

2001年(平成13年)同社代表取締役COO就任。代表になって色々やっていた事業をネット広告一本に絞った。当時はネット広告は主流の時代でなく、社員も売れると思っていなかった。社員に自信を持たせるためにも海老根は自分で売って見せるしかなかったと考える。だから誰よりも働いた。「俺が売れるなら、お前はもっと売れる」といった自信をつけさせた。社員が売ってきた場合は駆け寄って、ものすごい賞賛した。代表就任前の2000年までは赤字で大変だったが、ネット広告に集中した2001年から一気に業績が150倍にが伸び、売上13億、約2億5000万の黒字化。経営が軌道に乗りだした[1]

2004年(平成16年)2月に上場[1]。2006年(平成18年)同社代表取締役CEO就任。2008年(平成20年)代表取締役社長CEO就任。2009年(平成21年)同社取締役会長就任[2]。モブキャスト取締役社長室最高顧問に就任。

2014年(平成26年)株式会社レジェンド・パートナーズを設立、取締役会長に就任。「海外ITベンチャー投資」「健康・医療関連への投資」「地域活性化を目的とする投資」を掲げ、それに関連する革新的な技術や商品・サービスをもつ企業を発掘、投資することにより、日本の競争力向上や世界的な健康・医療の発展への寄与を目指す[2]

2019年(令和元年)三井住友信託銀行と共同設立した、スタートアップ投資ファンド運営会社NES株式会社の取締役を務める[2]

現在はオプトを退任し、様々なベンチャー企業への投資や経営に携わっている。株式会社オークファン取締役、一般社団法人公民連携スタートアップハブ特別顧問、OMMA, Inc. 取締役を兼任。エンジェル投資家としてベンチャー企業への投資・育成に関わる。地域の自治体等と連携しベンチャー育成や支援を行い、オプト、フリークアウトといった上場企業の主要株主に名を連ねている[3]

デジタルハリウッド大学大学院教授[4]として「インターネットマーケティング」「事業計画手法」等を担当し、「2006年度第2セメスターBEST PROFESSORRANKING No.1」を受賞。ビジネス・ブレークスルー大学非常勤講師[5]の顔を持つ[6]

  • 好きな言葉は「夜明け前が一番暗い」[1]
  • 投資するポイントは、商品や戦略も大事ですが、最後は熱意や人間性、誠実さみたいなことが必要だと考える[1]

学術論文[編集]

  • 『サイバーコミュニティ・マーケティングの有効性』(海老根智仁、根来龍之 共著 2000年)
  • 『サイバーコミュニティを使ったニーズ調査の有効性に関する比較研究』(海老根智仁、根来龍之 共著 2000年)
  • 『顧客独自判断を可能にする投資手法の実証研究』(鬼崎泰至、海老根智仁 共著 2017年)
  • 『月刊 宣伝会議』(宣伝会議) – ビッグデータで変わる広告のこれから 「広告枠」から「ユーザーID」へ [7]
  • 『Direct marketing review』(日本ダイレクトマーケティング学会学会誌編集委員会) – リモートワーカーの実態調査と業務効率等に関する仮説立案[7]
  • 『日本経営システム学会誌』(日本経営システム学会) – パーミションメールの効果[7]
  • 『Think!』(東洋経済新報社) – ビジネスを成功に導く事業計画の作り方[7]
  • 『月刊BOSS』(経営塾) – 【インタビュー】海老根智仁 オプト社長[7]
  • 「インバウンドとマーケティング」池田泉州銀行主催マーケティングセミナー 2017年[8]
  • 「上場ということから考えたこと」 島田塾(経済学者 島田晴雄主催) 2015年
  • 「投資家に聞くベストプラクティス」 第一回エンジェルカンファレンス 2016年 等多数。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]