ガーデン (飲食業) – Wikipedia
株式会社ガーデン(かぶしきがいしゃがーでん)は、ラーメン店「壱角家」を中心にラーメン店、うどん店、寿司店、丼ぶり店、ステーキ店などの飲食店を展開する企業である。この記事ではかつて子会社として現在の主力ブランドである「壱角家」を展開していた「神戸らんぷ亭」についても触れる。
有限会社シグマックを前身とする。1999年にカラオケボックス事業を開始し2000年には有限会社マックへ社名変更した上で株式会社へ移行。以降も関東地方を中心に「カラオケマック」のブランドでカラオケボックスを展開し、カラオケボックス事業以外にも株式会社神戸らんぷ亭などの飲食店運営会社を買収してきた[1]。
2016年3月1日付でマックグループの企業は持株会社制に移行することになり、株式会社マックは2015年12月に設立された株式会社ガーデンに分割吸収された上で同日付で設立された株式会社Airsideに新設分割で事業譲受し、Airsideは持株会社である株式会社ガーデンの子会社となった[2]。
2017年6月1日付でガーデンが保有するAirside全株式は第一興商に譲渡し、カラオケ事業から撤退。
ブランド[編集]
- 壱角家
- 横浜道
- 環七ラーメンてらッちょ。
- だるまの目
- 一竜
- 山下本気うどん
- 肉寿司
- 回転寿司プレミアム海王
- 情熱のすためしどんどん
- ステーキ・ハンバーグ店
- 鉄板王国
- ステーキの王様
神戸らんぷ亭[編集]
かつて存在した外食チェーンストアを運営する企業である。牛丼チェーン店「神戸らんぷ亭」を展開していたが、マックグループへの買収後に業態を転換しラーメン専門チェーン店「壱角家(いっかくや)」のフランチャイズ事業を展開していた。
概要[編集]
1993年にダイエーグループの一員として設立される。当時東京・恵比寿に1号店開店したのは、牛丼チェーン店として後発であり知名度が必要であったからとされている。
牛丼チェーン店「神戸らんぷ亭」をフランチャイズ方式により関東地方(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に店舗展開。店舗数は最大時に50店舗を記録した[3]。
1995年には牛丼チェーン店としては早期の段階で価格を290円まで下げたり、2010年には醤油を使わない「塩牛丼」を開発したりといった経営努力を行い、一時期は売上で牛丼業界5位にまで上り詰めた[3]。
2014年に一部店舗を新業態のカツ丼専門店・かつ丼屋(かつどんや)に転換した[4]。
2015年にマックグループへ買収され、マックグループの横浜家系ラーメン店・壱角家への転換を進め、同年7月31日までに神戸らんぷ亭は全て閉店した[5][6]。銀座店のみ[6]、「銀座らんぷ亭」として牛丼を含まないラーメンを中心としたメニュー構成で営業を再開した[7][8]が、2017年4月28日に閉店。
沿革[編集]
- 1993年2月 – ダイエーグループの株式会社蔵椀が、牛丼事業を開始。東京・恵比寿に1号店開店。
- 1993年8月25日 – 株式会社ダイエーの全額出資で、株式会社神戸らんぷ亭設立。
- 1994年2月 – 牛丼店のチェーン展開を開始。
- 2003年12月24日 – アメリカ合衆国でBSEに感染している疑いのある牛が発見される。米国産牛肉の輸入が全面的に禁止となる。
- 2004年2月19日 – 当初は同年3月末で牛丼販売を休止する方針だったが、オーストラリア産牛肉の確保に目処が立ち、店舗も首都圏を中心に他牛丼チェーンと比べ数も少ない事から、4月以降も牛丼販売継続すると発表[9]。
- 2004年4月1日 – オーストラリア産牛肉へ切り替えて牛丼の販売継続。
- 2005年12月12日 – 親会社の株式会社ダイエーが、全株式をITサービス企業のミツイワ株式会社に譲渡[10]。同社の子会社となる。
- 2008年9月1日 – 豪州産に加えメキシコ産牛肉を導入。
- 2014年1月20日 – 田町店がかつ丼屋芝大門店に転換[4]。以降、いくつかの店舗がカツ丼屋に転換している。
- 2015年3月25日 – マックグループ(現・ガーデングループ)がミツイワから神戸らんぷ亭を買収したと発表[11][12]。
- 2015年7月31日 – 神戸らんぷ亭が全て閉店し、銀座店を除いて後に壱角家に転換[6]。
- 2015年8月31日 – かつ丼屋末広町店が休業。[6]。
- 2015年9月10日 – 旧神戸らんぷ亭銀座店が「銀座らんぷ亭」として営業を再開[7]。
- 2017年4月28日 – 「銀座らんぷ亭」閉店。
- 2018年3月1日 – 株式会社ガーデンに吸収合併された。
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神戸らんぷ亭水道橋店
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神戸らんぷ亭店時代の牛丼並盛り
社名の由来[編集]
牛丼店を運営する『神戸らんぷ亭』の社名、店舗名の由来として下記が挙げられている。
- 神戸
- 牛どんの発祥地「神戸」に因む[13]。
- 設立時の親会社のダイエーが神戸市を本拠(登記上本店所在地)としていること。
- 神戸=牛肉というイメージがあること。
- らんぷ
- 文明開化の象徴であり、暖かく人々をつつむ「らんぷ」の灯のイメージ[13]。
- 庶民の心の灯になりたいという大いなる心意気[13]。
外部リンク[編集]
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