BSフジLIVE プライムニュース – Wikipedia

BSフジLIVE プライムニュース』(ビーエスフジ・ライブ プライムニュース、PRIME NEWS、PRIME news)は、BSフジでフジテレビ報道局の企画・制作により、2009年(平成21年)4月1日から平日(月曜日から金曜日)20:00 – 21:55(JST)に生放送されている大型報道・討論番組である。ここでは、土曜日 21:00 – 21:55 に放送していた『プライムニュース SUPER』も紹介する。
通称は「プライムニュース」。生放送、4K制作、ステレオ放送、データ放送を実施している。

伝える報道から、発信・提言する報道へ。」をコンセプトに掲げた報道番組である。ニュースを「伝える」だけにとどまらず、ニュースの深層の中に隠れた問題点を明らかにするために、スタジオに毎回少数の専門家、当事者を招いて討論する。「政治」「経済」「国際問題」「環境問題」「社会問題」などから視聴者の関心の高いテーマ[注 1]を徹底して掘り下げていく。一般のニュース番組とは異なり、エンタメの要素は省かれており、社会情勢を理解する上で重要な話題に絞ってニュースを報じている。

基本的な進行は、アナウンサーが最新のニュースを説明した後に、出演者全員で最新ニュースについての軽い討論を行った上で、続いてテーマについて討論を行って提言をまとめ、最後に番組中に視聴者からメールで届く質問にも答える流れである。討論は、メインキャスターが討論全体の流れを整理した上で物事の核心を突くような質問を行い、1名~3名程度のゲストが回答する繰り返しとなる。扱うテーマは世界各国が関わるような壮大なテーマが殆どであり、2時間枠かつ少人数制の当番組では具体的な答えが出せない場合もある。持てる知識を総動員してテーマについての事実関係を明確化する真剣な討論番組であり、テーマに関連した分野のベテランが連日出演する一方で、一般受けは良いが知識を持たない素人が出演することはなく、生放送のため制作側の都合による編集も入らず、見栄えを重視したヤラセやパフォーマンス的な口論が行われることもない。

当番組の政財界からの評価は高く、例えば2017年の周年記念パーティー「プライムニュースの集い」では政財界から350人が参加するほどで、中でも菅義偉内閣官房長官はビデオメッセージで「出演者も真剣勝負の番組だ」とコメントしている[1]。続いて、10年目となる2018年の「プライムニュースの集い」では政財界から372人が参加した上に、安倍晋三首相も会場に駆け付け、「中身があるからここまで来たのかなと思う」とコメントした[2]

過去にも週末のみに放送される討論番組として日曜討論やサンデープロジェクトや報道2001などが存在したが、平日全てで放送を行うタイムリーな討論型の報道番組としては最古参である。2010年代には他のBS放送局でも同様のフォーマットの番組が放送されるようになった(放送開始が早い順で深層NEWS,報道ライブ21 INsideOUT,報道1930)。こうした専門的な討論番組の平日放送は、専門的な番組が数多く放送されるBS放送だからこそ実現できたといえる。

初代のメインキャスターは反町理(フジテレビ報道局政治部長→解説委員長)で、放送時間は原則として生放送。2009年4月の開始当初から半年間は月曜日 – 金曜日の19:00 – 20:55枠で放送してきたが、2009年10月からは1時間繰り下げとなり20:00 – 21:55枠で放送している。不定期で、副音声は英語同時通訳による二ヶ国語放送(ステレオ2音声)を実施する場合がある。なお、反町は2013年4月から2018年3月まで、当番組の編集長を兼務している。

番組開始当初のタイトルは英文表記の『BSフジLIVE PRIME NEWS』となっていたが、後に片仮名表記の『BSフジLIVE プライムニュース』に改められた(一部新聞広告などで従来の『PRIME NEWS』表記のロゴを使用する場合もある)。

また、2009年10月4日から2010年10月3日まで毎週日曜11時 – 12時の1時間枠に日曜版として、1週間に放送したテーマを集約して放送する『PRIME NEWS Weekend』( – ウィークエンド)が放送されていた。2016年10月からは再び、週末の総集編の放送を開始。土曜21時からの情報番組『華大の知りたい!サタデー』に代わって『プライムニュース SUPER』( – スーパー)がスタート。かつての「Weekend」では平日版のキャスターが出演しなかったが、本番組では平日版のキャスター陣から、反町とサブキャスターの秋元優里・松村未央(いずれもフジテレビアナウンサー)が登場。1週間の放送を振り返る。また、番組独自の企画として、平日版の生放送では読めなかった視聴者からの質問や意見をゲストに聞く『私の声 拡大版』が放送されている。

フジテレビでも、2018年4月2日からの編成でFNN系列向けの番組タイトルに『プライムニュース』ブランドに統一し、平日版の『プライムニュース イブニング』が開始する事に伴い、平日版のメインキャスターに、反町が異動[3]した[注 2]。それに伴い、反町・秋元とも、同年の3月最終週に当番組を降板し、後任に当時:ワシントン支局長であった松山と生野を起用した(松山は当番組の編集長を兼務)[4]。その後、生野が産休取得のため同年12月で降板。

BSフジ4Kの開局に伴い、『SUPER』は開局初日の2018年12月1日より開始し、『BSフジLIVE プライムニュース』は同月3日より開始(4K制作も同時開始)している。2019年10月1日からは4K放送のみ5:00-6:55に前日放映分の再放送を行っている[5]

しかし、地上波の『イブニング』の視聴率が振るわず、地上波・BS・CS・ネット配信の統一ブランドであった『プライムニュース』を終了する事が決定。本番組については『プライムニュース』ブランドの源流であることから改題されず継続し、降板した反町が復帰する事を2019年3月1日にホテルオークラ東京で開催された「プライムニュースの集い」にて発表され、元旧帝国陸軍軍曹であった、横井庄一の言葉を引用し、「『何かのお役に立てればと思い、恥ずかしながら帰ってまいりました』と話した横井さんの思いに少しでも近づければと思っている」と挨拶した[6]。また、サブキャスターに木・金曜に報道番組の経験が無い、フリーアナウンサーの長野を起用する事を発表した[7]

2020年10月5日から、FNNプライムオンラインを基にした『プライムオンラインTODAY』(平日:19時30分 – 20時)が開始[8]。これにより19:30 – 21:55(145分)枠が報道番組枠となる。

現在[編集]

特記の無い者は全員フジテレビアナウンサー

メインキャスター[編集]

ニュース[編集]

ナレーター[編集]

過去出演者[編集]

特記の無い者は全員フジテレビアナウンサー。

メインキャスター[編集]

日付は『SUPER』を含む。
  • 八木は、当番組担当時点で、既にフジテレビを退社しており、フリーアナウンサー。
  • 反町は、番組開始当初は報道局政治部記者だった。その後、政治部長や政治部編集委員兼解説委員を経て報道局解説委員長。
  • 秋元は地上波、BSを通じて初めての報道番組メインMC。
  • 八木がMCだった時代に、八木が夏休みで不在の時は金曜担当の島田が代役を務め、島田が夏休みで不在の時は八木が代役を務めた[注 3]。尚、反町が夏季休暇で不在の時は代役を立てず、女性キャスターのみで進行する。
  • 斉藤は、担当期間中の2018年4月からフジテレビ社会部記者兼務となっている。
  • 長野はフリーアナウンサー。かつては、地上波の『めざましどようび』のメインキャスターを担当していた。また、地上波、BSを通じて初めての報道番組メインMC。
  • 竹内は、2021年2月17日の番組最後に妊娠を発表。同日をもって降板し、産休に入る[9]。以降の放送について、2021年2月22日からの週・2021年3月3日は梅津弥英子[10][11][12][13]が、2021年3月1日・2日は新美有加[14][15]が、それぞれ担当。2021年3月5日、新美が竹内の後任として正式に決まったと発表された。[16]

ニュース担当[編集]

番組冒頭と終盤に、『BSフジNEWS』のスタジオから日替わりで最新ニュースを伝える。放送開始当初、番組中盤のニュースは「グローバルニュース」と題して世界のニュースのみを伝えていた。番組冒頭のニュースは上記の女性キャスター担当していたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)以降、番組中盤のニュースと同じスタイルになった。

経済ニュース担当[編集]

番組終盤(21:45頃)に、Bloombergからその日の国際マーケット情報を紹介するミニコーナー。

解説キャスター[編集]

解説キャスターは、主にフジテレビ報道局解説委員が担当する。番組開始当初は「編集長」の肩書きで出演していた。2013年4月からは、レギュラー出演はしていない。

  • 若松誠(政治担当、フジテレビ執行役員解説委員長)
  • 山本周(政治担当、フジテレビ解説副委員長)
  • 小林泰一郎(政治担当)
  • 安倍宏行(経済担当)
  • 大山泰(経済担当、フジテレビ経済部長)
  • 能勢伸之(安全保障担当)

ほか、ゲスト1、2名が出演する。

ナレーター[編集]

今までに出演した主なゲスト[編集]

役職は番組出演当時。肩書きは出演時のもの。

政界[編集]

ほか

財界[編集]

ほか

放送日時[編集]

  • 平日(月曜日 – 金曜日)『BSフジLIVE プライムニュース
    • 2009年4月1日 – 9月30日:19:00 – 20:55
    • 2009年10月1日 – 現在:20:00 – 21:55
      • 2018年12月3日からはBSフジ4Kでも放送開始となり、同時に4K制作も開始している。
      • 2019年3月1日からはFNN.jpでインターネット同時配信を開始している[17]
    • 2019年10月1日 – 現在:火曜日 – 土曜日 5:00 – 6:55(再放送・BSフジ4Kのみ)[5]
  • 日曜日『PRIME NEWS Weekend
  • 土曜日『プライムニュース SUPER

動画配信[編集]

  • 本放送から1週間は公式サイトでその回のハイライト動画を視聴できる(5日分→現在は10日分を配信中)。
  • 前月の人気ハイライト動画も5日分視聴可能(投票フォームも設置されている)。
  • Web限定の八木亜希子のコーナーとして、番組の裏話などを語る『八木亜希子の「ちょっと一息」』という動画配信も行っている。時折、ゲストとして秋元優里やブレーンキャスターも登場。番組本編とは一味も二味も違う内容が八木ファンに密かな人気を呼んでいる。キャスターが島田に変わった後もこのWeb限定コーナーは継続することになり、タイトルが『島田亭』と付けられた。
  • 2019年3月1日からはインターネット同時配信を開始している。民放キー局系のBSテレビ局が、レギュラー番組で同時配信を行う初の事例で、今後の技術的な問題や権利処理、テレビとネット配信では別契約となるCM契約に関する課題などを検証していくことになる[17]
  • 2009年12月にはTwitterを特集した。その後反町もTwitterユーザー(@o_sori)として、日々つぶやいている。
  • 当番組での政治家・識者の発言は地上波の夜のニュース枠(2020年現在は『FNN Live News α』)などでも放送される場合がある。

番組監修による書籍『PRIME NEWS BOOKS』が、文藝春秋から刊行されている。

  1. 『三賢人に聞く 大不況は日本型資本主義で乗り切れ』(経済編、2010年2月9日発売 ISBN 9784163721705)- 水野和夫、田坂広志、榊原英資の出演分を収録。

プライムニュースの集い[編集]

毎年、3月第一週目の金曜日に都内ホテルで「プライムニュースの集い」を開催している。プライムニュースに出演したゲストや政界、財界の要人、さらには内閣総理大臣や内閣官房長官などもゲストに招かれる。

BS民放5局特番[編集]

2019年12月1日BS民放5局制作の『BS5局で生放送!鶴瓶&安住の放送局漫遊記』のトップバッターとして、笑福亭鶴瓶(落語家)、安住紳一郎(TBSアナウンサー)が当番組のスタジオに登場。

シンポジウム[編集]

2010年3月28日、放送開始1周年を記念してシンポジウムが港区のザ・プリンス パークタワーホテルで開かれた。

第1部
  • テーマ「変容する作家性の時代~ネット時代の想像力~」
  • ゲスト
第2部
  • テーマ「少子化と地方の時代~日本社会の再設計~」
  • ゲスト

テーマソング[編集]

2009年4月1日 – 現在 「Ancient breeze」白石めぐみ

スタッフ[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 番組開始当初は経済中心に柔らかい題材も積極的に取り上げていたが、近年は政治・国際問題以外を取り上げることはまれである。
  2. ^ 当初は秋元も『イブニング』サブキャスターへの異動を予定していたが、2018年1月に当番組のプロデューサーが関与するスキャンダルが報じられたことを機に異動を辞退。当番組への出演も見合わせた(そのまま降板)。
  3. ^ 島田が担当している平日地上波の『FNNスピーク』と同時に夏休みを取っていた。
  4. ^ 鳩山内閣では消費者・少子化問題担当大臣を務めた(2010年5月に罷免された)。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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