川越市産業観光館 – Wikipedia

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川越市産業観光館(かわごえしさんぎょうかんこうかん)は、埼玉県川越市新富町にある商業施設。旧酒造会社の建物を転用した上で川越市が設置し、株式会社まちづくり川越が指定管理者となっている。愛称は「小江戸蔵里(こえど くらり)」で、2010年(平成22年)10月1日に開業した。

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川越市産業観光館は、1875年(明治8年)に創業した旧・鏡山酒造の酒蔵(国の登録有形文化財)を保存・改修し、2010年(平成22年)10月に開業した施設である。旧・鏡山酒造は、川越市内に最後まで残った造り酒屋で、明治・大正・昭和期に建てられた蔵が残されていたが、2000年(平成12年)に廃業した。それらの歴史的・文化的な施設を保存・活用すべきであるとの市民の声に応えるため、川越市が土地と建物を取得し、地域の産業と観光のための施設として計画・設置したものである。施設は、市民と観光旅行者との交流の場となり、地域の活性化を図ることを目的とし、地域周辺の物産などを紹介し販売している。酒造蔵は、明治蔵は「おみやげ処」、大正蔵は「まかない処」、昭和蔵は「ききざけ処」に各々活用した3つの蔵で構成されている[1][2]

愛称「小江戸蔵里」の由来

「小江戸」は、川越市の別名であり、川越の蔵造りの町並みを表現する「蔵」と、心のふるさとの「里」という意味を表現した[1]

  • 1875年(明治8年) – 鏡山酒造が創業。
  • 2000年(平成12年) – 鏡山酒造株式会社が廃業。
  • 2008年(平成20年)3月 – 旧鏡山酒造の蔵3件が国の登録有形文化財に登録される。
  • 2010年(平成22年)
    • 4月1日 – 川越市産業観光館が開設した。
    • 10月1日 – 施設オープン[1]

建築概要[編集]

  • 所在地 – 埼玉県川越市新富町一丁目10番地1
  • 用途地域等 – 商業地域、建蔽率80%、容積率400%
  • 防火地域等 – 準防火地域
  • 敷地面積 – 3,064.09m2
  • 延床面積 – 1,234m2
  • 明治蔵 – 419m2、土蔵造2階一部平屋建、明治時代中期建築
  • 大正蔵 – 305m2、木造2階一部平屋建、大正時代初期建築
  • 昭和蔵 – 232m2、土蔵造2階建、昭和6年建築
  • 瓶詰作業場 – 278m2、木造平屋建、建築年代不詳
  • 広場 – 500m2
  • 駐車場 – 身障者用1台[2]

店舗情報[編集]

明治蔵

「おみやげ処」 – 営業時間 午前10時 – 午後6時

  • 物販店 – 「小江戸鏡山酒造」、「くらづくり本舗」、「おいもやさん興伸」
  • 軽食・ソフトドリンク – 「Kura Cafe」
  • 菓子・食品・民芸品 – 「蔵里セレクション」[3]
大正蔵

「まかない処」 – 営業時間 – 月曜 – 金曜日 午前11時 – 午後3時、午後5時 – 午後10時、土・日曜日・祝日 午前11時 – 午後10時

  • レストラン – 「八州亭」[4]
昭和蔵

「ききざけ処」 – 営業時間 午前11時 – 午後7時

  • 埼玉県内35蔵の日本酒の有料試飲機での飲み比べ、発酵ばるコーナー[5]
展示蔵

「つどい処」 – 会議室、ギャラリー、広場

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  • 受付期間 – 利用日6か月前から、利用日7日前まで
  • 受付時間 – 午前9時 – 午後6時
  • 利用申込 – 展示蔵事務所窓口及び川越市公共施設予約システムで予約
  • 駐車場 – 乗用車は無、観光バス用2台分有[6]
登録有形文化財(建造物)
登録年月日:2008年(平成20年)3月7日、種別:産業2次/建築物、登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの。
旧鏡山酒造明治蔵
年代:1868年 – 1911年(明治中期)建築、土蔵造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積418m2[7]
旧鏡山酒造大正蔵
年代:1912年 – 1925年(大正初期)建築、木造2階建一部平屋建、瓦葺、建築面積304m2[8]
旧鏡山酒造昭和蔵
年代:1931年(昭和6年)建築、土蔵造2階建、瓦葺、建築面積231m2[9]
鉄道
高速道路

関連文献[編集]

  • 川越市『小江戸蔵里』「明治8年創業鏡山酒造は小江戸蔵里に生まれ変わりました(登録有形文化財)」小江戸蔵里、2010年10月

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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