マイケル・ローレンゼン – Wikipedia

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マイケル・クリフトン・ローレンゼンMichael Clifton Lorenzen, 英語発音: [ˈmaɪkəl ˈklɪftən ˈlɔrɪnzən][1]; 1992年1月4日 – )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身のプロ野球選手(投手、外野手)。右投右打。MLBのロサンゼルス・エンゼルス所属。愛称はゼン・マスター[2]

プロ入り前[編集]

2010年のMLBドラフト7巡目(全体221位)でタンパベイ・レイズから指名されたが、契約せずにカリフォルニア州立大学フラトン校へ進学した。

プロ入りとレッズ時代[編集]

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2013年のMLBドラフト1巡目追補(全体38位)でシンシナティ・レッズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・レッズでプロデビュー。A級デイトン・ドラゴンズ、A+級ベーカーズフィールド・ブレイズ英語版、AA級ペンサコーラ・ブルーワフーズでもプレーし、この年は4球団合計で22試合(先発1試合)に登板して1勝1敗4セーブ・防御率3.00・19奪三振の成績を残した。

2014年はAA級ペンサコーラでプレーし、24試合に先発登板して4勝6敗・防御率3.13・84奪三振の成績を残した。

2015年は開幕をAAA級ルイビル・バッツで迎えた後、4月29日にメジャー契約を結んで25人枠入りした。同日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で先発し、メジャー初登板は5回3失点(全てソロ本塁打)で敗戦投手となった[3]。この年メジャーでは27試合(先発21試合)に登板して4勝9敗、防御率5.40、83奪三振の成績を残した。

2016年は肘痛で開幕から故障者リストで過ごし、6月22日に復帰。8月16日には父親の死去のため忌引リスト入りし、19日に復帰した[4]。同日の復帰初戦となったロサンゼルス・ドジャース戦では5点リードの7回表1死一、二塁から登板し、1.2回を無失点に抑えた。さらにその裏、打席が回るとメジャー初本塁打を放った。ダグアウトに戻った後も、本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークに集まった28184人のファンからのカーテンコールは鳴りやまず、チームメイトに背中を押されるようにして、目に涙を浮かべながら歓声に応えた[5]。この年は35試合に登板して2勝1敗・防御率2.88・48奪三振の成績を残した。

2017年は自己最多の70試合に登板し、8勝4敗2セーブ18ホールド、防御率4.45だった。打撃では打率.167、1本塁打、1打点。

2018年は45試合に登板し、4勝2敗1セーブ8ホールドを挙げた。この年は右翼手も1試合だけ守った。

2019年のスプリングトレーニングでは打撃を生かすために投手の他に中堅手にも就いている[6]。同年9月4日のフィリーズ戦では5対4で迎えた7回表から3番手で登板し同点に追い付かれたものの2回1失点、7回裏にチームが勝ち越すと、8回は打者として左中間に2ラン本塁打、さらに9回は中堅を守り“三刀流”を達成。1921年6月13日のベーブ・ルース以来98年ぶり2人目の「同じ試合で勝利投手、本塁打、野手で守備」を記録した[7]

2020年からは投手に専念し、打者としてはわずか1打席の出場に終わった。

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2021年オフの11月3日にFAとなった[8]

エンゼルス時代[編集]

2021年11月30日にロサンゼルス・エンゼルスと700万ドル(約7億9400万円)の単年契約を結んだ[9]

2022年は開幕ロースター入りを果たした。4月10日の本拠地でのマーリンズ戦でエンゼルス移籍後初先発登板を果たし、エンゼルス移籍後初勝利も記録した[10]

プレースタイル[編集]

投球[編集]

救援投手として、最速99.3mph(約160km/h)・平均96mph(約154km/h)のフォーシームとツーシーム、平均93mph(約150km/h)のカッターといった3種類の速球を中心に使用し、その他に平均86mph(約138km/h)のスライダー、平均82mph(約132km/h)のカーブ、稀に平均88mph(約142km/h)のチェンジアップも投げる[11][12]。2016年スターターからリリーバーに転向し、平均球速が約2mph上昇した。

打撃[編集]

大学では外野手も兼任しており[13]、メジャーでも2015年には36打数9安打で打率.250・4打点、2016年はメジャー初本塁打、2018年は打率.290、4本塁打、10打点、OPS1.043、本塁打の内1本が代打満塁本塁打を放つ活躍を見せている。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

年度別打撃成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

投手守備


投手(P)



2015 CIN 27 13 11 0 3 1.000
2016 35 10 5 1 0 .938
2017 70 13 8 0 2 1.000
2018 45 8 12 1 1 .952
2019 73 11 12 1 0 .958
2020 18 3 4 0 0 1.000
MLB 268 58 52 3 6 .973
外野守備
  • 2020年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 50 (2015年 )
  • 21 (2016年 – 2021年)
  • 25 (2022年 – )

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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