特殊点法 – Wikipedia

特殊点法(とくしゅてんほう, Special point method):k点のサンプリングの方法の一つ。

ブリュアンゾーン(BZ)積分のための求積法である。逆格子、BZの刻みなどに依存する既約ブリュアンゾーン内のサンプリング点(特殊点)

ki{displaystyle {vec {k}}_{i}}

と重み

ωi{displaystyle omega _{i}}

の組が与えられて、BZ積分は近似的に

BZf(k)dk=iωif(ki){displaystyle int _{BZ}f({vec {k}})d{vec {k}}=sum _{i}omega _{i}f({vec {k}}_{i})}

のように重みと特殊点での関数値の積の和として求まる。特殊点の選び方には、Monkhorst-Pack法とよばれる空間群の対称性を考慮した方法がよく用いられる。

他のBZ積分の数値計算法としてはテトラヘドロン法がある。

参考文献[編集]

  • D. J. Chadi and M. L. Cohen, Phys. Rev. B 7 (1973) 692.
  • A. Baldereschi, Phys. Rev. B 7 (1973) 5212.
  • H. J. Monkhorst and J. D. Pack, Phys. Rev. B 13,5188 (1976).

関連項目[編集]