綾瀬駅 – Wikipedia

綾瀬駅(あやせえき)は、東京都足立区綾瀬三丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。駅番号は東京メトロがC 19、JR東日本がJL 19。足立区と葛飾区の境に位置し、南側は葛飾区小菅四丁目である。

東京メトロの千代田線とJR東日本の常磐線が乗り入れる。常磐線の列車は緩行線で運行される常磐線各駅停車のみが停車する。千代田線と常磐線は当駅を介して相互直通運転を行っている。

当駅は千代田線の正式な起点であり、当駅 – 北綾瀬駅間は支線の扱いとなっている[3][4]。当駅 – 亀有駅間にある北綾瀬駅への分岐を過ぎた所に、東京メトロとJR東日本の会社境界標がある。また、JRの特定都区市内制度における「東京都区内」に属している。

東京メトロとJR東日本の共同使用駅で駅自体は東京メトロが管轄しているため[2]、当駅はJRの駅数には計上されていなかったが、現在のJR東日本の公称駅数は、当駅も含んだ数となっている[注 1]。1971年4月19日までは日本国有鉄道(国鉄)の管轄駅で、翌4月20日に駅業務は帝都高速度交通営団(営団地下鉄)に移管され、1987年の国鉄分割民営化、2004年の営団地下鉄民営化により現在の形となった。

当駅に関連するJR・東京メトロの乗車券の取り扱いについては後述。

なお、当時の営団地下鉄が建設をおこなった現在の綾瀬駅は、免許取得および工事開始当時の住所は葛飾区上千葉町であったが、国鉄が借り受け開業後の1968年4月1日に葛飾区と足立区の間で区境界変更が実施、葛飾区から足立区へ移管が行われたことで駅住所は足立区綾瀬となっている。

  • 1943年(昭和18年)4月1日:鉄道省常磐線の駅として開業。当時は旅客営業のみ。
    • 開業時の駅の位置は、現在の位置とは異なり、北千住寄りの現在の綾瀬一丁目37番にあった。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
  • 1968年(昭和43年)2月1日:駅位置を亀有寄りに約250 m移転[5]。駅施設自体は帝都高速度交通営団が建設したが、この時点ではのちの緩行線・営団千代田線となる施設を一時的に常磐線全列車が使用し、従来の線路跡を高架化して快速線とするための工事を行ったため、国鉄が借り受けて一時的に国鉄管理駅として営業し[6]、駅名標や案内表示も全て国鉄様式だった[7]
  • 1971年(昭和46年)4月20日:営団地下鉄千代田線の駅が開業[8][9]。同時に帝都高速度交通営団に移管され、案内表示類も営団仕様に更新される。
  • 1979年(昭和54年)12月20日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)千代田線(分岐線)綾瀬 – 北綾瀬間が開業[10][11]
  • 1985年(昭和60年)3月14日:0番線ホームを使用開始[12]。北綾瀬行の電車は2・3番線発着から0番線発着となる[12]
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:貨物の取り扱いを開始。
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄(常磐線)の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)と日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[13]
  • 2002年(平成14年)
  • 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、千代田線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[18]
  • 2007年(平成19年)3月18日:東京メトロでICカード「PASMO」の利用が可能となる[19]
  • 2018年(平成30年)10月27日:全ホームに発車メロディを導入。
  • 2019年(平成31年)3月16日:ダイヤ改正に伴い北綾瀬駅から代々木上原方面への直通を開始[20][21]
  • 2020年(令和2年)3月7日:1 – 4番線ホームでホームドアの使用を開始。

高架駅で、島式ホーム2面3線に加え、南側(1・2番線)ホームの亀有寄りに切欠きホームが1線あり、合計で2面4線である。中線は島式ホームに挟まれており、基本的には当駅折り返し列車が使用する。切欠きホームは当駅 – 北綾瀬駅間の3両編成の区間列車(ワンマン運転)が使用する。

東口・西口改札内コンコースとホームを連絡するエスカレーターと、東口改札内コンコースと0・1・2番線ホームを連絡するエレベーターが設置されている。3・4番線ホームにはエレベーターが設置されていなかったが、2012年秋から設置工事が開始され、翌2013年9月14日より使用開始となった。多機能トイレは東口改札内コンコースにある。

相互直通運転を行っているため、JR東日本・東京メトロともに同一のホームを使用する。島式ホームは南側から1番線・2番線…と振られており、切欠きホームは「0番線」(ゼロ番線)と呼ばれる。0番線が新設される1985年までは中線の2・3番線から北綾瀬行きの区間列車が発着していた[12]。北綾瀬駅開業以前は当駅発着列車が使用し、2番線が乗車ホーム、3番線が降車ホームだった。

当駅の北綾瀬寄りの高架下には、千代田線の車掌・運転士が所属する綾瀬車掌事務室、綾瀬運転事務室(ほかに代々木上原駅に代々木車掌事務室・代々木運転事務室がある)が配置されている[22][23][注 2]

また、常磐線と千代田線との分岐点付近にはJR東日本綾瀬運輸区[24]と東京地下鉄綾瀬変電所がある[25]。綾瀬変電所には2017年(平成29年)3月、千代田線当駅 – 北千住間にある荒川橋梁における停電時の車両移動用として、非常用バッテリーを設置した[26]

のりば[編集]

(出典:JR東日本:駅構内図東京メトロ:構内図

  • 0番線は1番線・2・3番線の北綾瀬方に設けられた終端型の切欠きホームで有効長は3両分である。
  • 北綾瀬行きは、3両編成の列車は0番線から、10両編成の列車は3番線のりば・4番線から発車する。
  • 2・3番線は線路の両側にホームがある折り返し線。主に代々木上原方面に使用される(詳細は後述)。
  • 三河島・日暮里方面へは、1・2番線(一部3番線)の列車を利用の上、北千住で乗り換え。この場合、当駅 – 北千住間も運賃計算上JR線扱いとなる。なお、2006年秋に案内表示を更新する前までは「三河島方面へおいでの方は、北千住でのりかえです。」という赤文字の案内事項が記載されていた。
  • 駅の案内サインはすべて東京メトロ様式で統一されている。その上で駅名標にはJRの東京都区内を示す「区」マークが記され、駅出口にはJR東日本のロゴマークが掲出されている。
  • 北綾瀬方引込線では夜間留置(10両編成1本)が設定されている。

発車メロディ[編集]

2018年10月27日からスイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している[28]

番線 曲名 作曲者
0 大和優子
1 閃緑 福嶋尚哉
2 市松模様
3 雨が上がったよ 塩塚博
4 プリティ・タウン 大和優子

駅構内設備[編集]

運用[編集]

中線の2・3番線はラッシュ時を除き、折り返し・始発ホームとして機能している。平日朝ラッシュ時、JR線からの直通電車は1・2番線の交互着発となっているほか、7・8時台の当駅始発代々木上原方面への列車は混雑緩和のために3番線からの優先乗車を行っている。

日中の2・3番線での代々木上原方面折り返し電車は、到着後3番線側、2番線側の順に両側の扉が開き、ほどなく3番線側の扉は閉められる。また、朝には我孫子方面への当駅始発列車がある。この他、夕方以降に数本あるJR線からの当駅止まりの列車の場合は2・3番線に入線し、2番線側のドアのみが開く。

また、北千住発着の特急ロマンスカーとして運用される60000形(MSE)は、綾瀬車両基地への出入庫を除き、当駅の先まで回送され折り返している。

2019年3月16日ダイヤ改正以降、北綾瀬駅のホームが10両化されたことにより、3・4番線発の北綾瀬行き電車が設定された。4番線からの発車が主であるが、当駅始発など一部は3番線から発車する。

駅名標における表記[編集]

駅出入口の駅名看板は、「JR東日本」と「東京メトロ」の両方のロゴを表示したもの、あるいは「千代田線・常磐線」の路線名を表示したものの2種類がある。ホームの駅名標は東京メトロ様式のものに、JRの東京都区内の駅であることを示す「区」のマークが入れられている。駅ナンバリングについては、千代田線の「C19」とともにJR常磐線の「JL 19」も併記されている。

乗車券の取り扱いについて[編集]

当駅は東京メトロの管轄駅のため、みどりの窓口がなく、指定席券売機類も設置されていない。このため、JR線の乗車券の発売には制限がある。

窓口の乗車券類の発売[編集]

駅窓口(東口改札口前、東京メトロがJR東日本より委託され運営)ではマルス端末が設置され、長距離のJR線乗車券・特急券や普通回数券(当駅発着のみ)を取り扱っていたが、2018年3月31日をもって取り扱いを終了した。

JR線定期券については隣接する定期券うりばで発売している。なお、定期券は東京メトロ仕様の磁気券のみの取り扱いとなる。なお、定期券売り場の窓口で発売するJR線定期券は当駅発着のものと北綾瀬発着の連絡定期券のみ取り扱う。定期券発行対応の自動券売機が設置されたことにより、東京メトロ線内発着の定期券(当駅・北千住駅発着で前後のJR線に跨るものを除く。ただし、他の東京メトロ線と連絡するものは可)については発着駅に関わらず発行できるようになっている。なお、クレジットカードについては当駅での東京メトロ線の定期券の購入に限り使用できる(VISA・Master・JCBおよびTokyo Metro To Me CARD)。

当駅が営団管理となる際に、当時の日本国有鉄道首都圏本部長と帝都高速度交通営団総裁との間で、1971年4月19日に締結された「綾瀬駅共同使用契約書」の第16条第1号[29]で入場料金は国鉄が取得する旨の協定が結ばれ、窓口で国鉄→JR東日本様式(発行駅名に丸囲みの「社」表記あり)の硬券の入場券が販売されていたが、硬券の廃止後は代替の軟券の設備や、JRの券売機への入場券の口座の追加が行われなかったため、入場券が発売されていない。

自動券売機・自動改札機での取り扱い[編集]

JR東日本の自動券売機では、東口と西口の2台ずつ、計4台で通常の乗車券・回数券類に加え国鉄時代から継承されている「都区内パス」を発売しているが、JRの特別企画乗車券である「休日おでかけパス」は発売されていないほか、ICカードは乗車券購入に使用できるのみで、チャージなどには対応していない(東京メトロの券売機でのチャージは可能)。また、JR線から連絡する他社線への連絡乗車券の取り扱いもない。北千住乗り換え東武線への連絡乗車券は東京メトロの券売機で発売している。なお東京フリーきっぷは東京メトロの券売機で発売されている。

乗車券は100 km圏内までの乗車券を発売しているが、回数券は亀有駅 – 取手駅間の各運賃帯の最も遠い駅のみの取り扱いとなっている。

自動改札機は東京メトロ仕様であるが、JR東日本の駅としてマルス券(一部の特別企画乗車券を除く)および2013年3月23日の交通系ICカード10種相互利用開始以前からPASMO・SuicaおよびSuicaと相互利用できるICOCAなどのICカードがすべて使用できた。また、当駅から次の駅までの最低運賃は136円のため、ICカードの残額が136円以上であれば改札内に入場することができる。

JRの運賃表は特殊なもので、西日暮里接続の連絡乗車券発売区間は北千住乗り換えと西日暮里乗り換えの両方が表記されており、発券している券売機も異なっている(前者はJR、後者は東京メトロ)。

特定運賃[編集]

  • 当駅 – 北千住駅間の運賃は、乗車券は140円、ICカードは136円となっている。これは、JR東日本の電車特定区間運賃に合わせて東京メトロの特定運賃として採用しているものである。
    • 当駅 – 北千住駅相互間の乗車券・回数券は国鉄→JRでは販売せず、営団地下鉄→東京メトロで販売する取り決めから、当駅では東京メトロの自動券売機で発売しているが[注 3][注 4]、乗車券はJR側の自動券売機で発売している140円区間の乗車券(亀有までの運賃が同額)を使用することも可能である。
    • この区間の回数券は東京メトロで導入されている金額式(東京メトロ線内ならどの駅からでも利用可能)ではなく、当駅 – 北千住駅間の区間のみ有効なものが発売されている。
  • 当駅から北千住駅で乗り換えて常磐線南千住駅以遠を利用する場合は当駅 – 北千住駅間もJRを利用しているものとみなされるため、JRの券売機で乗車券を購入することになる。
  • 当駅から東京メトロ線を利用して西日暮里駅で山手線・京浜東北線に乗り継ぐ場合、あらかじめ自動券売機で連絡乗車券を購入もしくは西日暮里の精算所で区間変更した場合に限り、通常200円の東京メトロ線綾瀬 – 西日暮里間の運賃が170円となる(ICカードを利用して同様の経路で乗車する場合も、通常199円のところ、168円となる)。ただし、回数券は対象外となっている。乗車券の発売範囲とIC乗車券使用時の適用範囲は以下の区間に限られている。

利用状況[編集]

  • JR東日本 – 2020年度の1日平均乗車人員は11,591人である[利用客数 1]
    東京メトロ線からの直通人員を含まない値で、北千住駅まで(および特例としてJR線扱いで運賃計算されるJR南千住駅・三河島駅方面)の乗車人員も含まない。常磐緩行線の駅では最も少なく、2008年度に2万人を下回った。
  • 東京メトロ – 2020年度の1日平均乗降人員は334,709人である[利用客数 2]
    JR線との直通人員を含んだ値で、北千住駅まで(およびJR南千住駅・三河島駅方面)の乗降人員も含む。東京メトロの他社直通連絡駅では渋谷駅に次ぐ第2位だが、2006年度以前は当駅が第1位だった。
    直通人員を含まない2019年度の1日平均乗降人員は87,232人である[乗降データ 1]

年度別1日平均乗降人員[編集]

近年の1日平均乗降人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降人員[乗降データ 2][乗降データ 1]
年度 営団 / 東京メトロ
1日平均
乗降人員
増加率
2000年(平成12年) 508,155
2001年(平成13年) 502,265 −1.2%
2002年(平成14年) 497,405 −1.0%
2003年(平成15年) 492,283 −1.0%
2004年(平成16年) 495,890 0.7%
2005年(平成17年) 480,138 −3.2%
2006年(平成18年) 454,314 −5.4%
2007年(平成19年) 458,670 1.0%
2008年(平成20年) 460,786 0.5%
2009年(平成21年) 450,965 −2.1%
2010年(平成22年) 446,839 −0.9%
2011年(平成23年) 433,614 −3.0%
2012年(平成24年) 435,540 0.4%
2013年(平成25年) 435,564 0.0%
2014年(平成26年) 436,961 0.3%
2015年(平成27年) 440,825 0.9%
2016年(平成28年) 447,118 1.4%
2017年(平成29年) 451,413 1.0%
2018年(平成30年) 454,734 0.7%
2019年(令和元年) 455,014 0.1%
2020年(令和02年) 334,709 −26.4%

年度別1日平均乗車人員(1953年 – 2000年)[編集]

年度別1日平均乗車人員
年度 国鉄 /
JR東日本
営団 出典
1953年(昭和28年) 5,286 未開業 [東京都統計 1]
1954年(昭和29年) 6,558 [東京都統計 2]
1955年(昭和30年) 5,603 [東京都統計 3]
1956年(昭和31年) 5,874 [東京都統計 4]
1957年(昭和32年) 6,280 [東京都統計 5]
1958年(昭和33年) 6,697 [東京都統計 6]
1959年(昭和34年) 7,739 [東京都統計 7]
1960年(昭和35年) 8,565 [東京都統計 8]
1961年(昭和36年) 9,433 [東京都統計 9]
1962年(昭和37年) 10,418 [東京都統計 10]
1963年(昭和38年) 11,623 [東京都統計 11]
1964年(昭和39年) 13,485 [東京都統計 12]
1965年(昭和40年) 14,373 [東京都統計 13]
1966年(昭和41年) 16,137 [東京都統計 14]
1967年(昭和42年) 17,191 [東京都統計 15]
1968年(昭和43年) 18,081 [東京都統計 16]
1969年(昭和44年) 20,086 [東京都統計 17]
1970年(昭和45年) 18,493 [東京都統計 18]
1971年(昭和46年) 24,951 [備考 1]124,902 [東京都統計 19]
1972年(昭和47年) 35,222 140,649 [東京都統計 20]
1973年(昭和48年) 38,907 142,493 [東京都統計 21]
1974年(昭和49年) 41,937 162,934 [東京都統計 22]
1975年(昭和50年) 42,587 164,738 [東京都統計 23]
1976年(昭和51年) 45,400 177,907 [東京都統計 24]
1977年(昭和52年) 50,110 185,175 [東京都統計 25]
1978年(昭和53年) 51,490 185,953 [東京都統計 26]
1979年(昭和54年) 56,000 194,317 [東京都統計 27]
1980年(昭和55年) 58,332 196,986 [東京都統計 28]
1981年(昭和56年) 59,871 203,485 [東京都統計 29]
1982年(昭和57年) 62,060 209,227 [東京都統計 30]
1983年(昭和58年) 64,568 213,383 [東京都統計 31]
1984年(昭和59年) 65,923 221,841 [東京都統計 32]
1985年(昭和60年) 66,085 222,003 [東京都統計 33]
1986年(昭和61年) 74,033 228,504 [東京都統計 34]
1987年(昭和62年) 39,601 233,052 [東京都統計 35]
1988年(昭和63年) 29,033 246,299 [東京都統計 36]
1989年(平成元年) 29,518 257,049 [東京都統計 37]
1990年(平成02年) 29,910 264,408 [東京都統計 38]
1991年(平成03年) 29,511 267,046 [東京都統計 39]
1992年(平成04年) 29,359 272,126 [東京都統計 40]
1993年(平成05年) 29,315 270,934 [東京都統計 41]
1994年(平成06年) 30,260 269,438 [東京都統計 42]
1995年(平成07年) 30,167 267,022 [東京都統計 43]
1996年(平成08年) 30,175 267,578 [東京都統計 44]
1997年(平成09年) 29,297 265,614 [東京都統計 45]
1998年(平成10年) 28,129 262,641 [東京都統計 46]
1999年(平成11年) 27,574 258,410 [東京都統計 47]
2000年(平成12年) [JR 1]26,962 256,447 [東京都統計 48]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)[編集]

近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員[乗降データ 1][乗降データ 3]
年度 JR東日本 営団 /
東京メトロ
出典
2001年(平成13年) [JR 2]26,446 253,712 [東京都統計 49]
2002年(平成14年) [JR 3]25,492 251,778 [東京都統計 50]
2003年(平成15年) [JR 4]25,209 249,005 [東京都統計 51]
2004年(平成16年) [JR 5]24,821 249,455 [東京都統計 52]
2005年(平成17年) [JR 6]23,338 241,277 [東京都統計 53]
2006年(平成18年) [JR 7]21,901 228,216 [東京都統計 54]
2007年(平成19年) [JR 8]20,609 229,923 [東京都統計 55]
2008年(平成20年) [JR 9]18,748 230,230 [東京都統計 56]
2009年(平成21年) [JR 10]17,606 225,707 [東京都統計 57]
2010年(平成22年) [JR 11]16,811 223,493 [東京都統計 58]
2011年(平成23年) [JR 12]16,088 216,858 [東京都統計 59]
2012年(平成24年) [JR 13]15,513 217,803 [東京都統計 60]
2013年(平成25年) [JR 14]15,311 217,671 [東京都統計 61]
2014年(平成26年) [JR 15]14,698 218,282 [東京都統計 62]
2015年(平成27年) [JR 16]14,755 220,115 [東京都統計 63]
2016年(平成28年) [JR 17]14,640 223,148 [東京都統計 64]
2017年(平成29年) [JR 18]14,433 225,230 [東京都統計 65]
2018年(平成30年) [JR 19]14,324 226,814 [東京都統計 66]
2019年(令和元年) [JR 20]14,265 226,929 [東京都統計 67]
2020年(令和02年) [JR 21]11,591
備考
  1. ^ 1971年4月20日開業。開業日から翌年3月31日までの計347日間を集計したデータ。

貨物取扱[編集]

JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取り扱い駅である。定期貨物列車の発着はないが、東京メトロ千代田線・有楽町線・南北線・副都心線・埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線で使用される車両を搬入する甲種輸送列車が発着する。車両は当駅でJR貨物から東京メトロに引き渡され、北綾瀬駅の先の綾瀬検車区まで回送(千代田線車両の牽引による)される。また、常磐線内は松戸駅で快速線から緩行線に転線する。

運行される場合、常磐緩行線の保安装置の関係から、終電後の深夜(一例では午前2時台)に線路閉鎖を行った上で実施されるため、一般には見ることができない。ただし、1996年3月26日の南北線四ツ谷駅 – 駒込駅間開業で所要となる車両の搬入は日中の時間帯にも実施された。

2008年度の車扱貨物の取扱量は、発送なし、到着が3,600トンである。発送は有楽町線07系の東西線転用時などで実績がある。近年の年間発着トン数は下表の通り。

年度 総数 車扱貨物 コンテナ貨物 出典
発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数
1990年 [30]
1991年 [31]
1992年 4,000 4,000 [32]
1993年 [33]
1994年 2,400 2,400 [34]
1995年 [35]
1996年 400 400 [36]
1997年 800 800 [37]
1998年 [38]
1999年 800 800 [39]
2000年 5,600 5,600 [40]
2001年 [41]
2002年 [42]
2003年 [43]
2004年 [44]
2005年 [45]
2006年 1,200 2,800 1,200 2,800 [46]
2007年 5,600 5,600 [47]
2008年 3,600 3,600 [48]
2009年

東京地下鉄関連施設[編集]

2019年4月11日、当駅西口側に東京地下鉄とスペースマーケットの提携により、シェアリングスペース「むすべやメトロ綾瀬」が開設された。内装にかつて使用された鉄道部品を設置しており、採用した経緯は関係者によると「イメージイラストを見て、社員が照明をつり革と勘違いしたのがきっかけです」と言及している[49][50]。(公式サイト

バス路線[編集]

西口[編集]

高架下にバスターミナルがある。

綾瀬駅・綾瀬駅バスターミナル[編集]

東武バスセントラル・京成バス・京成タウンバスは「綾瀬駅」停留所、朝日自動車は「綾瀬駅バスターミナル」停留所にて発着する。

1番のりば
  • 京成タウンバス
  • 京成タウンバス・京成バス
3番のりば
4番のりば(東武バスセントラル)
5番のりば(東武バスセントラル)
6番のりば(東武バスセントラル)
  • 綾21:六ツ木都住行
  • 綾23:葛飾車庫行
  • 六21:六ツ木都住行 ※深夜バスのみ
  • 綾37:水元総合スポーツセンター行
7番のりば[朝日自動車(足立区コミュニティバス「はるかぜ」]
  • 第2弾:六ツ木都住・八潮駅南口行
    かつては2番乗り場があり、京成バスの小菅一丁目行が発着していた。

千代田線綾瀬駅[編集]

東口[編集]

綾瀬駅東口[編集]

綾瀬駅[編集]

  • 日立自動車交通(足立区コミュニティバス「はるかぜ」)
    • 第9弾:青井駅行
    • 第12弾:西新井駅東口行

東口にはかつては京成バスの新小岩駅行が発着していたが、当駅 – 小菅一丁目間廃止に伴い廃止された。

東京地下鉄(東京メトロ)・東日本旅客鉄道(JR東日本)
C 千代田線・JL 常磐線(各駅停車)

北千住駅(千代田線・C 18) – 綾瀬駅 (C 19/JL 19) – 亀有駅(常磐線・JL 20)

  • 「急行」、「準急」は、JR線内では「各駅停車」として運転される。
C 千代田線(北綾瀬支線)

北千住駅(千代田線・C 18) – 綾瀬駅 (C 19) – 北綾瀬駅 (C 20)

注釈[編集]

  1. ^ 同様のケースとして、紀勢本線和歌山市駅・予土線若井駅・筑肥線姪浜駅および鹿児島交通枕崎線が接続していた時代の枕崎駅があり、若井駅は現在も同様の措置である。
  2. ^ 『東京地下鉄道千代田線建設史』にある「綾瀬技術区」は、1999年(平成11年)5月に綾瀬車両基地内の「地下鉄北綾瀬ビル」に移転している。
  3. ^ 過去に綾瀬駅の営団地下鉄→東京メトロの窓口で国鉄→JRの長距離券を販売していた頃は、同区間は営団地下鉄→東京メトロの硬券や補充券で販売されていた。同様に北千住駅でも、過去には営団地下鉄が自社窓口だけでなく国鉄→JR東日本の窓口にも同区間の営団発行の乗車券を委託販売させていた。
  4. ^ 指定席券売機の乗車券のみの購入機能やえきねっとでの乗車券のみの予約機能では、導入初期に誤って当駅と北千住駅の相互間の乗車券が発券・購入できてしまうプログラムミスがあったが、早期にこの区間を指定してもブロックされるように修正された。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
  2. ^ a b 常磐線史上の大革命! ~50年前の複々線化と地下鉄との直通でガラリと変わった~” (日本語). 常磐線の___! 知らない、だからおもしろい. 東日本旅客鉄道 (2021年3月30日). 2021年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月23日閲覧。
  3. ^ 輸送改善対策と出入口、バリアフリー整備に伴う駅改良工事 ー東京メトロ千代田線北綾瀬駅改良土木工事ー (PDF)” (日本語). 土木学会 (2015年9月). 2021年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月19日閲覧。
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JR・地下鉄の1日平均利用客数
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
JR・地下鉄の統計データ
東京都統計年鑑

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]