島田市 – Wikipedia

島田市(しまだし)は、静岡県中部、大井川の両岸に位置する都市。

江戸時代には、東海道の宿場町として盛えた。市内を流れる大井川は、江戸の防衛上の理由から架橋を禁止されたため、人足による川越制度が敷かれた。1879年(明治12年)に蓬萊橋が架けられるまで、この制度は続けられた。

箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川

箱根馬子唄

の一節が有名で、川止め(雨などで川越が禁止される事)の時、両岸の嶋田宿と金谷宿は「さながら江戸のよう」な賑わいを見せた。

戊辰戦争の後、幕藩体制の崩壊に伴って失業した将軍警護隊たちは、市南部から遠江国の一部(牧之原市や菊川市)に渡って広がる牧之原台地の開墾を始め、これによって、現在、牧之原台地は全国有数の大茶園地帯となっている。

また、文金高島田や島田髷の発祥地であり、髷に因み「島田髷まつり」が開かれる。

駿河国と遠江国の境界線である大井川沿いに位置するため、自然地理的にも人文地理的にも、島田市が東西の境界線となっており、島田市から西と東では地形地質も食文化も大きく異なっている。

大井川鐵道のSLや蓬萊橋といったロケーションなどから、江戸時代〜戦後の高度成長期に時代設定されているドラマや映画のロケでよく使用される。[1]

都市情報[編集]

2015年より、地球上でもっとも緑茶を愛する街として、市民参加型シティプロモーション「島田市緑茶化計画」を推進している[2]

市章[編集]

市章は、島田市の「S」の字をかたどり、東海道の中心から全国に広がる躍動感あふれるデザインである。青は大井川を、緑はお茶を表し、豊かな自然をイメージしている。

市旗[編集]

地色が緑色で、市章が白抜きとなっている。

島田市民憲章[編集]

さやかなる大井川越すに越されぬは昔のこと 今では 心の架け橋が市民を結ぶ

山並みに汽笛が響き お茶香る 健やかなくらし

尊敬・信頼・感謝のもとに みんなで幸せ分かち合うまち 島田市

歴史と伝統を重んじ 明日への飛躍を願いながら

思いやりにあふれる 誰にでも優しいまちづくりを目指し

わたしたちは ここに市民憲章を謳う

わたしたち島田市民は

ぜん 文化 そして 人権を 尊びます

つり スポーツ そして 子育てを 楽しみます

れもが 歴史 産業 そして 協働を 讃えます

ごと 学習 そして 健康 づくりに 励みます

みんなで創 ります わたしたちのふるさと わたしのまち島田

(平成27年11月1日制定)

隣接している自治体・行政区[編集]

江戸時代まで[編集]

  • 1590年(天正18年):中村一氏、山内一豊らにより相賀(旧島田市)と牛尾(旧金谷町)間が掘削、牛尾と横岡の間に堤防が築かれ、大井川の流路が変更されたことにより平野部の開発が進む(天正の瀬替え)。
  • 1601年(慶長6年):東海道の23番目の宿場町として嶋田宿、24番目の宿場町として金谷宿が設置される。
  • 天領(幕府直轄領)として島田陣屋(島田代官所)が設置される[3]

明治から第二次大戦まで[編集]

大井川流域の町村制施行時の町村。14が島田町。(8.伊久身村 12.大長村 13.大津村 15.六合村 51.榛原郡初倉村 52.榛原郡金谷町 53.榛原郡五和村 )

戦後[編集]

Population distribution of Shimada, Shizuoka, Japan.svg
島田市と全国の年齢別人口分布(2005年) 島田市の年齢・男女別人口分布(2005年)

紫色 ― 島田市
緑色 ― 日本全国

青色 ― 男性
赤色 ― 女性

島田市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴代市長[編集]

氏名 就任日 退任日 備考
初代 桜井勝郎 2005年5月29日 2013年5月28日 旧島田市長
2代 染谷絹代 2013年5月29日 現職

都市基盤整備[編集]

  • 島田駅周辺整備:南口設置計画が進行中
  • 中心市街地区画整理:商店街の区画整理事業

島田市議会[編集]

  • 定数:20名
  • 任期:2017年(平成29年)5月29日 – 2021年(令和3年)5月28日[4]
  • 議長:紅林貢(きょうどう島田)
  • 副議長:曽根嘉明(魁しまだ)
会派名 議席数 議員名
きょうどう島田 5 山本 孝夫、伊藤 孝、福田 正男、森 伸一、横山 香理
さきがけ島田 3 曽根 嘉明、村田 千鶴子、平松 吉祝
創造島田 2 清水 唯史、藤本 善男
清風会 3 大村 泰史、齊藤 和人、佐野 義晴
嶋友会 4 河村 晴夫、大石 節雄、大関 衣世、杉野 直樹
無会派 1 桜井 洋子
計(欠員2) 18

※2014年(平成26年)12月4日、河原崎聖が次期県議選に出馬することを表明[5]。その後、辞職。

※2015年(平成27年)2月26日、冨澤保宏が酒気帯び運転をしたとして島田署から事情聴取を受ける[6]。冨澤は辞職願を提出した。

静岡県議会[編集]

  • 選挙区:島田市・榛原郡北部選挙区
  • 定数:2名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 – 2024年(令和5年)4月29日[4]
氏名 会派名 当選回数
伊藤育子 自民改革会議 3
大池幸男 ふじのくに県議団 2

※2014年(平成26年)4月4日現在。

衆議院[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

海外[編集]

姉妹都市
友好都市

日本国内[編集]

姉妹都市

産業[編集]

  • 製造業
  • 農林水産業
  • 産業人口:41,087人(旧島田市。2000年国勢調査)

主な企業[編集]

郵便局[編集]

専門学校[編集]

高等専修学校[編集]

高等学校[編集]

中学校[編集]

小学校[編集]

特別支援学校[編集]

障害者支援施設[編集]

  • こども発達支援センターふわり[8]
  • 駿遠学園 [9]

空港[編集]

鉄道[編集]

市の中心となる駅:島田駅

東海旅客鉄道(JR東海)
大井川鐵道(大鉄)

路線バス[編集]

道路[編集]

高速道路
一般国道
静岡県道
道の駅

旧街道[編集]

役所関係[編集]

役所

  • 島田市役所
  • 島田市役所金谷庁舎
  • 島田市役所川根庁舎

消防署

警察署

火葬場

  • 島田市斎場 火葬炉3基 汚物炉1基 この汚物炉を使用してペットの火葬を引き受けている 旧島田市立
  • 静浄苑 火葬炉2基 旧金谷町立

娯楽[編集]

運動施設

博物館

図書館[編集]

  • 島田市立島田図書館
  • 島田市立金谷図書館
  • 島田市立川根図書館

温泉・銭湯[編集]

祭事

社寺

著名な出身者[編集]

島田市に関係の深い人物[編集]

  • 赤堀 政夫 (元死刑囚 四大死刑冤罪事件島田事件の元死刑囚)
  • 今井 信郎 (元京都見廻組隊士 旧榛原郡初倉村村長)

市内の町[編集]

五十音順に記載

  • 旭(あさひ)(一〜三丁目)
  • 阿知ケ谷(あちがや)
  • 井口(いぐち)
  • 伊久美(いくみ)
  • 伊太(いた)
  • 稲荷(いなり)(一〜四丁目)
  • 鵜網(うあみ)
  • 牛尾(うしお)
  • 御請(おうけ)
  • 大井町(おおいちょう)
  • 相賀(おおか)
  • 大川町(おおかわちょう)
  • 扇町(おおぎまち)
  • 大草(おおくさ)
  • 大代(おおじろ)
  • 大津通(おおつどおり)
  • 大柳(おおやなぎ)
  • 大柳南(おおやなぎみなみ)
  • 岡田(おかだ)
  • 御仮屋町(おかりやちょう)
  • 尾川(おがわ)
  • 落合(おちあい)
  • 金谷(かなや)
  • 金谷東(かなやあずま)(一〜二丁目)
  • 金谷泉町(かなやいずみちょう)
  • 金谷扇町(かなやおうぎちょう)
  • 金谷上十五軒(かなやかみじゅうごけん)
  • 金谷河原(かなやかわら)
  • 金谷金山町(かなやきんざんちょう)
  • 金谷栄町(かなやさかえちょう)
  • 金谷坂町(かなやさかまち)
  • 金谷猪土居(かなやししどい)
  • 金谷清水(かなやしみず)
  • 金谷下十五軒(かなやしもじゅうごけん)
  • 金谷城山町(かなやしろやまちょう)
  • 金谷新町(かなやしんまち)
  • 金谷代官町(かなやだいかんちょう)
  • 金谷田町(かなやたまち)
  • 金谷天王町(かなやてんのうちょう)
  • 金谷中町(かなやなかまち)
  • 金谷二軒家(かなやにけんや)
  • 金谷根岸町(かなやねぎしちょう)
  • 金谷富士見町(かなやふじみちょう)
  • 金谷古横町(かなやふるよこちょう)
  • 金谷本町(かなやほんまち)
  • 金谷緑町(かなやみどりちょう)
  • 金谷南町(かなやみなみちょう)
  • 金谷都町(かなやみやこちょう)
  • 金谷宮崎町(かなやみやざきちょう)
  • 神尾(かみお)
  • 神谷城(かみやしろ)
  • 川根町家山(かわねちょういえやま)
  • 川根町上河内(かわねちょうかみごうち)
  • 川根町笹間上(かわねちょうささまかみ)
  • 川根町笹間下(かわねちょうささましも)
  • 川根町笹間渡(かわねちょうささまど)
  • 川根町葛籠(かわねちょうつづら)
  • 川根町抜里(かわねちょうぬくり)
  • 川根町身成(かわねちょうみなり)
  • 河原(かわら)(一〜二丁目)
  • 神座(かんざ)
  • 祇園町(ぎおんちょう)
  • 菊川(きくがわ)
  • 岸(きし)
  • 岸町(きしちょう)
  • 切山(きりやま)
  • 幸町(さいわいまち)
  • 栄町(さかえちょう)
  • 阪本(さかもと)
  • 笹間下(ささましも)
  • 佐夜鹿(さよしか)
  • 志戸呂(しとろ)
  • 島(しま)
  • 新田町(しんでんちょう)
  • 新町通(しんまちどおり)
  • 高熊(たかくま)
  • 高砂町(たかさごちょう)
  • 高島町(たかじまちょう)
  • 竹下(たけした)
  • 千葉(ちば)
  • 中央町(ちゅうおうちょう)
  • 月坂(つきざか)(一〜二丁目)
  • 道悦(どうえつ)(一〜五丁目)
  • 道悦島(どうえつじま)
  • 東光寺(とうこうじ)
  • 中河(なかがわ)
  • 中河町(なかがわちょう)
  • 中溝(なかみぞ)(四丁目)
  • 中溝町(なかみぞちょう)
  • 野田(のだ)
  • 旗指(はっさし)
  • ばらの丘(ばらのおか)(一〜二丁目)
  • 番生寺(ばんしょうじ)
  • 東町(ひがしちょう)
  • 日之出町(ひのでちょう)
  • 福用(ふくよう)
  • 船木(ふなき)
  • 宝来町(ほうらいちょう)
  • 細島(ほそじま)
  • 本通(一〜七丁目)
  • 牧之原(まきのはら)(旧金谷町)
  • 牧之原(まきのはら)(旧島田市)
  • 松葉町(まつばちょう)
  • 三ッ合町(みつあいちょう)
  • 南(みなみ)(一〜二丁目)
  • 南原(みなみはら)
  • 身成(みなり)
  • 宮川町(みやがわちょう)
  • 向島町(むかいじまちょう)
  • 向谷(むくや)(一〜四丁目)
  • 向谷元町(むくやもとまち)
  • 元島田(もとしまだ)
  • 元島田東町(もとしまだひがしちょう)
  • 柳町(やなぎまち)
  • 湯日(ゆい)
  • 横井(よこい)(一〜四丁目)
  • 横岡(よこおか)
  • 横岡新田(よこおかしんでん)
  • 若松町(わかまつちょう)

外部リンク[編集]